controller.properties
ターゲットとのリモート・コントロール・セッション中に使用する Remote Control コントローラー・コンポーネントのグローバル・プロパティーを作成および構成するには、controller.properties ファイルを編集します。これらのプロパティー値は、サーバーから開始されるセッションで使用されるコントローラー・コンポーネントに適用されます。値はコントローラーを実行するすべてのユーザーについて同じです。
ピアツーピア・リモート・コントロール・セッション用のグローバル・コントローラー・プロパティーの構成について詳しくは、「グローバル・コントローラー・プロパティーの構成」を参照してください。
ユーザーは、コントローラー UI の「コントローラーの構成」機能を使用してローカルでプロパティーのセットを構成することもできます。ローカルのプロパティー値は、グローバル・プロパティー値をオーバーライドします。ローカル・プロパティーの構成について詳しくは、コントローラーのローカル構成の作成「」を参照してください。
グローバルのプロパティー値を施行するため、ユーザーがコントローラー UI の構成ウィンドウでプロパティーを編集できないように、プロパティーを mandatory に設定できます。必須のグローバル・プロパティーは、ローカル・プロパティーをオーバーライドします。必須プロパティーを設定するには、controller.propreties ファイルを手動で編集する必要があります。このファイルの編集方法について詳しくは、プロパティー・ファイルの編集を参照してください。
- controller.propreties ファイルを開きます。
- 必須にするプロパティーのプロパティー名をコピーし、末尾に .mandatory = true を追加します。
例えば、「アドレス履歴を使用可能にする」プロパティーを必須にして構成ウィンドウで編集できないようにするには、以下の値を設定します。
enable.address.history=false enable.address.history.mandatory=true
- ファイルを保存します。
- をクリックします。
サーバー UI の controller.propreties ファイルを編集する際に、以下のオプションを構成できます。
リモート・コントロール・セッション中のターゲットでのツールの実行
以下の定義形式を使用して、プロパティーを構成します。
prefix.ToolName =| 変更可能フィールド | prefix.ToolName |
| フィールドの説明 | 「ターゲットでのアクションの実行」メニューで使用される表示名。定義する各ツールのプレフィックスは、それぞれ異なっている必要があります。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。例えば、以下のようにします。
tool01.ToolName=Command Promptテキスト「Command Prompt」が「ターゲット内のアクションを実行」メニューに表示されます。 |
| 値の定義 |
prefix.ToolName.$lang$=| 変更可能フィールド | prefix.ToolName.$lang$ |
| フィールドの説明 | 「ターゲットでのアクションの実行」メニューで使用される表示名。表示名の翻訳。$lang$ は ISO 言語コードです。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。 |
| 値の定義 |
prefix.ToolCommand=| 変更可能フィールド | prefix.ToolCommand |
| フィールドの説明 | パラメーターを除いた、ツールを実行するためのコマンド。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。例えば、 tool01.ToolCommand=[SystemFolder]\\control.exe ツール・コマンドは、完全修飾パス、またはファイル名のみで指定することができます。ファイルは、ログインしているユーザーの PATH 環境変数上に存在している必要があります。実行可能ファイルのほかに、実行可能ファイルの関連ファイルも指定できます。パスまたはファイル名にスペースが含まれている場合でも、引用符は使用しないでください。例えば、 tool01.ToolCommand=cmd.exe と tool01.ToolCommand=[SystemFolder]\\cmd.exe は同じです。 注: パスに円記号を使用する場合は、円記号を 2 つ入力する必要があります。 Windows™ ツール・パラメーターを定義する場合は、以下のフォルダー・プロパティーを使用できます。ターゲットは、これらの値をターゲット・システム上の実際のパスに置き換えます。
フォルダー・プロパティーは、Linux™ ターゲットでは使用できません。 |
| 値の定義 |
prefix.ToolParameters =| 変更可能フィールド | prefix.ToolParameters |
| フィールドの説明 | 実行するコマンドのオプション・パラメーター。 |
| 有効な値 | ユーザー定義 |
| 値の定義 |
prefix.ToolUser =| 変更可能フィールド | prefix.ToolUser |
| フィールドの説明 | コマンドの実行に使用する特権または資格情報を決定します。 |
| 有効な値 | <空白> または admin |
| 値の定義 |
|
事前構成されたツール
「プロパティー・ファイルを編集」オプションを使用して編集できる、事前構成されたツールのリストを以下に示します。
tool01.ToolName = Control Panel tool01.ToolCommand = [SystemFolder]\\control.exe tool01.ToolParameters = tool01.ToolUser =
tool02.ToolName = Command Prompt tool02.ToolCommand = [SystemFolder]\\cmd.exe tool02.ToolParameters = tool02.ToolUser =
tool03.ToolName = Administrator Command Prompt tool03.ToolCommand = [SystemFolder]\\cmd.exe tool03.ToolParameters = tool03.ToolUser = admin
tool04.ToolName = Task Manager tool04.ToolCommand = [SystemFolder]\\taskmgr.exe tool04.ToolParameters = tool04.ToolUser =
tool05.ToolName = Windows™ Explorer tool05.ToolCommand = [WindowsFolder]\\explorer.exe tool05.ToolParameters = tool05.ToolUser =
tool06.ToolName=Terminal tool06.ToolCommand=/usr/bin/gnome-terminal tool06.ToolParameters = tool06.ToolUser =
tool07.ToolName=Control Panel tool07.ToolCommand=/usr/bin/gnome-control-center tool07.ToolParameters = tool07.ToolUser =
セッション中のターゲットへのキー・シーケンスの送信
カスタムのキー・シーケンス・ショートカットをコントローラーに追加して、リモート・コントロール・セッション中にターゲット・システムに送信するための構成設定です。サポートされるキー・コードについて詳しくは、リモート・コントロール・セッション中のキー・シーケンスのターゲットへの送信「」を参照してください。keyX.KeySequenceName=| 変更可能フィールド | keyX.KeySequenceName |
| フィールドの説明 | 「ターゲットでのアクションの実行」メニューで使用される表示名。定義する各キー・シーケンスのプレフィックスは、それぞれ異なっている必要があります。詳しくは、リモート・コントロール・セッション中のキー・シーケンスのターゲットへの送信「」を参照してください。X は 01 から n です。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。例えば、以下のようにします。
key01.KeySequenceName = Inject F1「Inject F1」というテキストが「ターゲット内のアクションを実行」メニューに表示されます。 |
| 値の定義 |
keyX.KeySequenceName.language=| 変更可能フィールド | keyX.KeySequenceName.language |
| フィールドの説明 | 表示名の翻訳です。このプロパティーはオプションです。X は 1 から n です。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。例えば、以下のようにします。
key01.KeySequenceName.es = Inyectar F1 |
| 値の定義 |
keyX.KeySequenceValue=| 変更可能フィールド | keyX.KeySequenceValue |
| フィールドの説明 | マクロ・シーケンス。ここに定義されたキーのシーケンスが、ターゲット・システムに送信されます。X は 1 から n です。 |
| 有効な値 | ユーザー定義。例えば、以下のようにします。
key01.KeySequenceValue = [F1] |
| 値の定義 |
サーバーに監査メッセージをアップロードできない場合にセッションを終了
サーバーに監査メッセージをアップロードできない場合に自動的にセッションを終了するための構成設定です。abort.on.audit.fail=| 変更可能フィールド | abort.on.audit.fail |
| フィールドの説明 | 管理対象のリモート・コントロール・セッション中に「セッション監査を強制」が有効な場合、コントローラーがサーバーへの監査メッセージの送信に失敗すると、セッションが終了します。 |
| 有効な値 | true または false |
| 値の定義 |
|
リモート・セッション中のターゲットにおけるツールの実行の有効化と無効化
ターゲット・マシンでツールが、コントローラー・ウィンドウの「ターゲットでのアクションの実行」メニューから実行されないようにするために、新しいプロパティーが trc_controller.cfg と controller.properties. に追加されています。この機能を有効にすると、「ターゲットでのアクションの実行」メニューのコマンド・エントリーが削除されます。| プロパティー名 | 必須 | デフォルト | 説明\n |
|---|---|---|---|
| allow.user.commands | はい | True | 「ターゲットでのアクションの実行」メニューにあるコマンド・エントリーを表示/非表示にします。 |
- P2P セッション
-
trc_controller.cfgファイルを編集します。- Windows システム
[controller install dir]\trc_controller.cfgここで、
[controller install dir]はコントローラーがインストールされているディレクトリーです。
- Linux システム
opt/bigfix/trc/controller/trc_controller.cfg
- true または false を設定して、プロパティーを構成します。
- ファイルを保存します。
- 管理済みセッション
-
- サーバー・コンソールから controller.properties を編集します。
- true または false を設定して、プロパティーを構成します。
- ファイルを保存します。