証明書管理

Remote Control は、サーバーとブローカーの証明書を使用して、さまざまな製品コンポーネント間のセキュア接続を確保するために必要な認証と検証に対応します。

Remote Control では、複数のタイプの公開鍵インフラストラクチャー (PKI) を使用できます。

  • 商用の認証局 (CA)
  • 内部 CA
  • 自己署名証明書
商用 CA の使用と内部 CA の使用に違いはなく、2 つの種類を混用することが可能です。例えば、Remote Control サーバーを自己署名証明書で実行し、すべてのブローカーを CA 署名証明書で実行できます。

Remote Control には、厳密な証明書検証と厳密でない証明書検証の 2 つのレベルの証明書検証があります。
高レベルでない証明書検証
  • 高レベルでない証明書検証は、証明書に対して以下のチェックを実行します
    • 証明書の ID が、接続の試行先のブローカーのホスト名と一致する。
    • 証明書が有効期間内である。
    高レベルでないモードでは、検証を実行するためのトラストストアはクライアントに不要です。
    注: このタイプの証明書検証は、デモおよびテスト環境で使用するためのものにすぎず、インターネット経由のリモート・コントロール・セッションを行う運用環境では使用しないことを強く推奨します。
高レベルの証明書検証
  • 高レベルの証明書検証では 1 つの追加チェックを実行します。この追加チェックでは、証明書チェーンを検証するために必要なすべてのルート証明書を含むトラストストアをクライアントが持つことが必要となります。

証明書の操作には、Remote Control の一部として出荷される IBM 鍵管理ツール (ikeyman)、OpenSSL コマンド・ライン・ツール、またはその他のサード・パーティー・ツールを使用できます。本書の手順は、IBM 鍵管理ツールの使用方法を示しています。