サーバーへのターゲット接続の量の削減

サーバーの負荷を軽減するために、trc.properties ファイル内のプロパティーを使用して、ターゲットからサーバーに送信されるハートビートの数を削減できます。これらのプロパティーを使用して、ハートビートがトリガーされたときに実際のハートビートを遅延させ、この遅延により複数のハートビートを単一のハートビートにマージすることで、ターゲットから送信される不要なハートビートの量を削減し、立て続けに複数のハートビートが送信されないようにします。

重要なハートビートまたは緊急のハートビートについては、例外です。例えば、以下のような場合です。
  • 新規 IP アドレスのレポート
  • リモート・コントロール・セッションの開始または終了のレポート
  • ユーザーによって要求された、サーバーへの状況のレポート
  • コントローラーによって要求された再始動
  • ターゲットのオフライン移行
HeartBeatDelay プロパティーを使用して、遅延を制御できます。
1. HeartBeatDelay プロパティー
名前: デフォルト値
HeartBeatDelay 最大遅延 (分) 20
長期間に均等にハートビート・ボリュームを分散させるために、遅延にはランダムの係数も適用されます。ターゲットは、最大遅延時間の 4 分の 1 以上のランダムな遅延を選択します。デフォルト設定では、ランダム遅延の範囲は、5 分から 20 分です。
注: デフォルトでは、インストール後にターゲットが実行するサーバーへの初回アクセスは遅延されません。これは、インストール直後に、ターゲットがサーバーへの登録を実行できるようにするためです。
ターゲットの大量デプロイメントを実行する場合は、これにより、サーバーが登録で過負荷状態になる可能性があります。これを緩和するために、RegistrationDelay ターゲット・プロパティーを使用して、登録をランダムに遅延させ、インストール全体で均一に分散させて、あまりにも多くのマシンが同時に登録を試行しないようにすることができます。
2. HeartBeatDelay プロパティーおよび RegistrationDelay プロパティー
名前: デフォルト値
HeartBeatDelay 最大遅延 (分) 20
RegistrationDelay 最大遅延 (分) 0

以下のプロパティーを使用して、特定のイベントでハートビートがトリガーされないようにすることができます。
3. 特定のイベントでハートビートを制御するハートビート・プロパティー
名前: デフォルト値 説明\n
HeartBeatOnWake 1/0 0 システムがスタンバイまたは休止状態からウェークすると、ハートビートをトリガーします
HeartBeatOnUserChange 1/0 1 ユーザーがログオンまたはログオフするときに、ハートビートをトリガーします
HeartBeatOnChange 1/0 0 ハートビートに含まれている値のいずれかが変更されると、ハートビートをトリガーします
HeartBeatOnStop 1/0 0 ターゲットが停止したとき、またはシステムがシャットダウンしたときに、ハートビートをトリガーします