ゲートウェイのセットアップの例

以下の例では、ゲートウェイおよびトンネル接続のセットアップを説明します。3 つのネットワーク (セキュア・ネットワーク、DMZ ネットワーク、および非セキュア・ネットワーク) があります。セキュア・ネットワークと DMZ の間のトラフィックおよび DMZ と非セキュア・ネットワークの間のトラフィックを制御する目的で、ファイアウォールがインストールされます。適用されるセキュリティー・ポリシーでは、非セキュア・ネットワークから DMZ へのネットワーク接続、および DMZ からセキュア・ネットワークへのネットワーク接続を開始することはできません。特定のポートでは、セキュア・ネットワークから DMZへのネットワーク接続と、DMZ から非セキュア・ネットワークへのネットワーク接続が許可されています。BigFix® Remote Control サーバー コンポーネントは、セキュア・ネットワークに接続するサーバーにインストールされ、そのセキュア・ネットワーク内にはコントローラー・コンピューターも存在します。アプリケーションは、非セキュア・ネットワークに接続するサーバーで実行されます。これらのサーバーは無人で運用されています。メンテナンスとサポートのためにリモート・アクセスできるようにするため、Remote Control ターゲットがこれらのシステムにインストールされています。非セキュア・ネットワークから DMZ、または DMZ からセキュア・ネットワークの方向で接続を開始することができないため、プロキシー・サーバーのチェーンは使用できません。非セキュア・ネットワークのプロキシー・サーバーは、着信 HTTP 要求を転送するために DMZ 上のプロキシー・サーバーに接続することはできません。このシナリオにおける解決策は、各ネットワークにゲートウェイをインストールすることです。

Remote Control存在する コンポーネント

1. ネットワーク上の Remote Control コンポーネント
ネットワーク名 サーバー コントローラー ターゲット
セキュア・ネットワーク はい はい いいえ
DMZ いいえ いいえ いいえ
非セキュア・ネットワーク いいえ いいえ はい

ネットワーク

2. ネットワーク
ネットワーク名 サブネット・アドレス ネットマスク
セキュア・ネットワーク 10.1.0.0 255.255.255.0
DMZ 10.2.0.0 255.255.255.0
非セキュア・ネットワーク 10.3.0.0 255.255.255.0

Machines

3. Machines
ホスト名 IP アドレス 役割\n
SERVER 10.1.0.2 Remote Control サーバー (ポート 80)
GATEWAYA 10.1.0.254 Remote Control ゲートウェイ (ポート 8881)
GATEWAYB 10.2.0.254 Remote Control ゲートウェイ (ポート 8881)
GATEWAYC 10.3.0.254 Remote Control ゲートウェイ (ポート 8881)
TARGET 10.1.0.3 Remote Control ターゲット (ポート 888)

ファイアウォール

4. ファイアウォール
ソース DestinationPort ポート\n 説明\n
10.1.0.254/255.255.255.255 10.2.0.254/255.255.255.255 8881 GATEWAYA に対し GATEWAYB への接続を許可する
10.2.0.254/255.255.255.255 10.3.0.254/255.255.255.255 8881 GATEWAYB に対し GATEWAYC への接続を許可する

ゲートウェイのセットアップ

  • セキュア・ネットワーク内のコンピューター GATEWAYA にゲートウェイ・サポートがインストールされます。Remote Control ゲートウェイ (GATEWAYA) もインストールされます。これは、セキュア・ネットワーク上にコントローラーが存在するためです。コントローラーは、非セキュア・ネットワーク上のターゲットに接続する必要があります。

    ゲートウェイ・サポートをインストールするには、BigFix® Remote Control インストール・ガイドを参照してください。

    ゲートウェイを作成するため、BigFix® Remote Control サーバー で以下の手順を実行します。

    1. 「アドミニストレーター」 > 「新しい Remote Control ゲートウェイ」をクリックします。
    2. 「Remote Control ゲートウェイの追加」画面で、必須詳細情報を入力します。
      • ホスト名 - GATEWAYA
      • 説明- (オプション)
      • IP アドレス - 10.1.0.254
      • ポート - 8881
    3. 送信」をクリックします。
  • ゲートウェイ・サポートは DMZ ネットワーク内の GATEWAYB コンピューターにインストールされます。

    ゲートウェイ・サポートをインストールするには、BigFix® Remote Control インストール・ガイドを参照してください。

  • ゲートウェイ・サポートは非セキュア・ネットワーク内の GATEWAYC コンピューターにインストールされます。

    ゲートウェイ・サポートをインストールするには、BigFix® Remote Control インストール・ガイドを参照してください。

  • GATEWAYA は、GATEWAYB へのゲートウェイ・コントロール接続を使用して構成されています。
  • GATEWAYB は、GATEWAYC へのゲートウェイ・コントロール接続を使用して構成されています。
  • ゲートウェイ A は Remote Control サーバーへのアウトバウンド・トンネル接続を使用して構成されています。
  • ゲートウェイ C は、ポート 8880 でのインバウンド・トンネル接続を使用して構成されています。
  • 非セキュア・ネットワーク内のターゲットは、GATEWAY C のインバウンド・トンネル接続を介して接続するように構成されています。

ゲートウェイ構成

GATEWAYA の構成ファイル

Inbound.1.ConnectionType= Inbound

Inbound.1.PortToListen = 8881

Gateway.A.ConnectionType=Gateway

Gateway.A.DestinationAddress = 10.2.0.254 - GATEWAYA は GATEWAYB に接続します。

Gateway.A.DestinationPort = 8881

Gateway.A.RetryDelay = 15

Gateway.A.KeepAlive = 900

OutboundTunnel.1.ConnectionType=OutboundTunnel

OutboundTunnel.1.DestinationAddress = 10.1.0.2 - Remote Control サーバーへの接続

OutboundTunnel.1.DestinationPort = 80

GATEWAYB の構成ファイル

Inbound.1.ConnectionType= Inbound

Inbound.1.PortToListen = 8881

Gateway.B.ConnectionType=Gateway

Gateway.B.DestinationAddress = 10.3.0.254 - GATEWAYB は GATEWAYC に接続します。

Gateway.B.DestinationPort = 80

Gateway.B.RetryDelay = 15

Gateway.B.KeepAlive = 900

GATEWAYC の構成ファイル

Inbound.1.ConnectionType= Inbound

Inbound.1.PortToListen = 8881

InboundTunnel.1.ConnectionType=InboundTunnel

InboundTunnel.1.PortToListen = 8880。トンネル接続に接続するためにターゲットが使用する必要があるポート。

Endpoint.1.ConnectionType=Endpoint

Endpoint.1.SubnetAddress= 10.3.0.0 - ターゲットが接続している非セキュア・ネットワークのネットワーク・アドレス。

Endpoint.1.SubnetMask= 255.255.255.0

ターゲットで BigFix® Remote Control サーバー との HTTP または HTTPS 接続が必要な場合、ターゲットは最初に GATEWAYC のポート 8880 に接続します。GATEWAYC がこの接続を受け入れ、GATEWAYB を経由した GATEWAYA へのトンネルを直ちに作成します。その後 GATEWAYA は BigFix® Remote Control サーバー に接続し、GATEWAYB 経由での GATEWAYC への接続を確認します。トンネルが確立されると、ゲートウェイ C および A が各自の接続からのデータの読み取りを開始します。ゲートウェイはトンネルを通じてお互いにデータを転送し、この接続にトンネルから受信したトラフィックを書き込みます。その結果、ターゲットとサーバーは通信できますが、トラフィックがトンネル経由であることを認識しません。いずれかの側で接続がシャットダウンされると、トンネルは切断され、もう一方の側の接続もシャットダウンされます。