動的カスタム Web ポータルの構成

動的 Web ポータルを構成することによって、オンデマンド・ターゲット機能をユーザー独自の Web サイトに統合することができます。このタイプの統合によって、ユーザーの Web サイトが、サービス URL のセットを介して Remote Control サーバーと通信できるようになります。

このタスクについて

この URL は以下のために使用できます。
  • カスタム・セッション・データを Remote Control サーバーに送信し、サーバーに保存できるようにします。
  • 接続コードを検証し、オンデマンド・ターゲット・アプリケーションおよびデリバリー・プラグインをダウンロードする前にコードの検査が終わっているようにします。
  • ブローカーの環境構成を動的に取得することで、プロパティー・ファイルを手動で編集する必要をなくします。例えば、ブローカーのセットが変更された場合や、新しい信頼証明書が追加された場合です。
オンデマンド・ターゲット機能では、動的 Web がセットアップされていることが必要です。これは、ご使用の Web サーバーと内部の Remote Control サーバーとの相互作用を、ユーザーの Web サイト内にプログラムで設定する必要があるためです。したがって、ご使用の環境で使用されている特定の動的 Web テクノロジーに関する十分な実用的知識が必要です。

動的 Web サイトを実装する際、様々なテクノロジーを使用することができます。選択された基本テクノロジーによって必要な手順が異なるため、必要とされる機能を実現する方法を詳細に説明することはできません。

動的ポータルを構成するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. リモート・コントロール・サーバー上の以下のディレクトリーに移動します。
    RC_SERVER_INSTALL_DIR\wlp\usr\servers\trcserver\apps\TRCAPP.ear\trc.war\ondemand

    各表記の意味は次のとおりです。RCSERVER_INSTALL_DIR は、Remote Control サーバーのインストール・ディレクトリーです。ondemand ディレクトリーには 10.x.x バージョン番号ディレクトリーが含まれています。

  2. 最新のバージョン番号ディレクトリーから、各自の Web サイトのバージョン番号ディレクトリーに、以下のファイルおよびディレクトリーをコピーします。
    ファイル
    ODTJPlugin.jar、 ODTIEPlugin.cab 、 odtffplugin.xpi 、および TRCPlayer.jar 。
    ディレクトリー
    lnx32、lnx64、および win32。

    これらのディレクトリーの内容も、ご使用の Web サイトにコピーする必要があります。

  3. ターゲット・ユーザーがカスタム・データおよび接続コードを入力するためのページを作成します。
    このページは、ご使用の Web サーバーによって生成できます。trc/broker/OnDemandCustomDataConfig サービス URL を使用して、Remote Control サーバーに構成されている現在のカスタム・データ・フィールドのセットを取得できます。
    表 1. /trc/broker/OnDemandCustomDataConfig URL

    /trc/broker/OnDemandCustomDataConfig URL のパラメーターおよび出力の説明。
    URL /trc/broker/OnDemandCustomDataConfig
    HTTP メソッド GET
    パラメーター N/A
    出力 HTTP 200 OK (以下のペイロードを持つ):
    <response>
<remotecontrol>
<field name="Field1" label="Label for Field 1" 
required="true or false"/>
<field name="Field2" label="Label for Field 2" 
required="true or false"/>
....
</remotecontrol></response>

    返される <field> エレメントの数は、サーバー上の ondemand.properties ファイルの構成によって異なります。

    name 属性は、サーバーに返信されるときにフィールドに対して期待されるパラメーター名を指定します。

    label 属性は、Accept-Language ヘッダーを使用することによって HTTP 要求内で要求されたロケールの表示値を指定します。

    required 属性の値は true または false です。この属性は、Remote Control サーバーに送信されたときにこのフィールドに値が必須かどうかを指定します。
    ページが動的ポータルに送信されると、URL broker/OnDemandSessionData を使用して、データを Remote Control サーバーに送信できます。OnDemandSessionData URL は、接続コードと、提供されたカスタム・データ・フィールドを検証します。
    注: ターゲット・ユーザーのブラウザーは Remote Control サーバーに直接アクセスできませんが、動的ポータルにのみアクセスできるため、データを送信する必要があります。
    表 2. /trc/broker/OnDemandSessionData URL

    /trc/broker/OnDemandSessionData URL のパラメーターおよび出力の説明。
    URL /trc/broker/OnDemandSessionData
    HTTP メソッド POST
    パラメーター conn_code
    出力 HTTP 200 OK - データが正しい場合

    ペイロードなし

    HTTP 404 - 接続コードが不明

    ペイロードなし

    HTTP 400 - 必要なセッション情報が空白であるか、提供されていません。

    ペイロードなし

    HTTP 408 - 必要なセッションがタイムアウトになりました

    ペイロードなし
    データの送信に成功した場合、動的ポータルは、インストール・プラグインがアクティブ化されているページにターゲット・ユーザーをリダイレクトします。
  4. 起動ページを作成します。
    ページを生成するためのコンテンツについては、ステップ 4 を参照してください。 trc/broker/OnDemandSessionConfig URL を使用することによって、Web サーバーから起動ページを生成できます。OnDemandSessionConfig URL は、プラグインによって使用される構成を返します。要求をサーバーに転送して構成データを返す、単純なページが生成される必要があります。config_url パラメーターの値をページの URL に設定します。プラグインは次に、config_url パラメーターに定義された URL を使用して、Remote Control サーバーから構成を取得します。
    表 3. /trc/broker/OnDemandSessionConfig URL

    /trc/broker/OnDemandSessionConfig URL のパラメーターおよび出力の説明。
    URL /trc/broker/OnDemandSessionConfig
    HTTP メソッド GET
    パラメーター conn_code
    出力 HTTP 200 OK - 接続コードが有効の場合
    ConnectionCode=12345
BrokerList=rcbroker.example.org:8881
-----BEGIN CERTIFICATE-----
Base64 encoded certificate data
-----END CERTIFICATE-----

    各表記の意味は次のとおりです。Base64 encoded certificate data は、特定の証明書の証明書データです。

    HTTP 404 - 接続コードが不明

    ペイロードなし
    .