静的カスタム Web ポータルの構成
静的 Web ポータルを構成することにより、 オンデマンド・ターゲットの機能を自社の Web サイトに統合することができます。この種の統合を行うには、 一連のリソースをリモート・コントロール・サーバーのデフォルト・ポータルから 外部にある自社の Web サイトにコピーする必要があります。この Web サイトを、 オンデマンド・セッションを実行する静的ポータルとして使用します。
このタスクについて
ご使用の Web サイトにコピーする必要があるリソース群は、 プラグインおよびオンデマンド・ターゲット・アプリケーションのファイルです。これらのファイルをご使用の Web サイトにコピーすると、 オンデマンド・セッションの開始に必要なすべてのファイルをそこからダウンロードできます。
この方法の欠点は、 静的ポータルと内部リモート・コントロール・サーバーの間で通信が行われないことです。そのため、カスタム・データを提供したり、リモート・コントロール・セッションの開始前に接続コードを検証したりすることはできません。構成も静的であるため、 オンデマンド・ターゲットの開始後に接続コードを提供する必要があります。
静的ポータルを構成するための前提条件は、インターネット経由でコンテンツを提供する Web サーバーがあることです。コンテンツの追加や編集を行えるように、Web サーバーに対する許可が必要です。 また、Web テクノロジーの知識も必要です。
静的ポータルを構成するには、以下の手順を実行します。手順
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リモート・コントロール・サーバー上の以下のディレクトリーに移動します。
RC_SERVER_INSTALL_DIR\wlp\usr\servers\trcserver\apps\TRCAPP.ear\trc.war\ondemand
各表記の意味は次のとおりです。RCSERVER_INSTALL_DIR は、Remote Control サーバーのインストール・ディレクトリーです。
- 10.x.x.<version> ディレクトリーを、 ご使用の Web サイトの \ondemand ディレクトリーにコピーします。ディレクトリーには、ODTJPlugin.jar、ODTIEPlugin.cab、odtffplugin.xpi、および TRCPlayer.jar の各ファイルが入っています。ディレクトリーの 1 つには、lnx32 および win32 の各ディレクトリーが入っています。これらのディレクトリーの内容もコピーする必要があります。
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構成ファイルを作成します。
構成ファイルには、使用可能なブローカーの詳細情報を格納する必要があります。ブローカーのホスト名をセミコロン区切りのリストで指定します。ここには、ブローカーによって提示された証明書が信頼できるかどうかを検証するために使用できる証明書のリストも格納します。このファイルに拡張子 .properties を付けて保存します。例えば、config.properties に以下の項目を格納します。
各部の意味は以下のとおりです。Base64 encoded certificate data は、特定の証明書の証明書データです。証明書データは Remote Control サーバーから コピーすることができます。追加する各証明書には BEGIN CERTIFICATE セクションおよび END CERTIFICATE セクションが必要です。BrokerList=rcbroker.example.org:8881 -----BEGIN CERTIFICATE----- Base64 encoded certificate data -----END CERTIFICATE------ を選択します。
- 証明書を選択します。
- 「証明書の編集」を選択します。
- 証明書のテキストを構成ファイルにコピーします。
- オンデマンド・ターゲットの開始に使用できるインストール方式ごとに HTML ページを作成します。
- ActiveX コントロール
- ActiveX コントロールによるインストール・メカニズムを提供するために使用する HTML ページには、アプレットを開始するための JavaScript™ コードの短いセグメントを入れる必要があります。それには、ActiveX コントロールをインポートするための <object> タグも含まれます。以下の例では、config.properties という構成ファイルと rcweb.example.org という Web サーバーを使用しています。パスおよびファイル名は、 ご使用の環境に合わせて変更する必要があります。<head> タグの中には、 以下の要素を追加して必要な JavaScript™ コードを入れる必要があります。
<script type="text/javascript"> function autoLaunch() { var ctl = document.getElementById('OnDemandCtl'); ctl.LaunchOnDemand("", "http://rcweb.example.org/ondemand/config.properties"); }</script>
ページの <body> 要素には、以下の要素を入れる必要があります。<div style="height:200px"> <object id="OnDemandCtl" classid="CLSID:E8A8645D-629A-4E27-B66C-67AE140C76A4" codebase="ondemand/VERSION_NUMBER_1/ODTIEPlugin.cab#VERSION_NUMBER_1" > </object> </div>VERSION_NUMBER_1 は、 ステップ 2 で ODTIEPlugin.cab ファイルをコピーした宛先フォルダーのバージョン番号で置き換えてください。例えば、codebase="9.1.0.0020/ODTIEPlugin.cab#9.1.0.0020" とします。
ターゲット・ユーザーが Internet Explorer を使用しており、ActiveX がサポートされていて有効化されている場合は、HTML ページにアクセスすると、 オンデマンド・ターゲット・アプリケーションが自動的にダウンロードされて開始されます。 - Firefox プラグイン
- 注: Mozilla はレガシー・アドオンのサポートを終了したため、Firefox プラグインのインストールは、Firefox バージョン 57 以上では正常に完了しません。このインストール方法のサポートは、バージョン 9.1.4. IF0003 (ビルド番号 0309) 以降のリモート・コントロールでは推奨されません。Firefox プラグインによるインストール・メカニズムを提供するために使用する HTML ページには、 以下のコンテンツを入れる必要があります。サーバーは、.xpi ファイルを MIME タイプ「application/x-xpinstall」に関連付けるように構成する必要があります。MIME タイプの構成方法は、 使用する Web サーバーによって異なります。以下の例では、config.properties という構成ファイルと rcweb.example.org という Web サーバーを使用しています。パスおよびファイル名は、 ご使用の環境に合わせて変更する必要があります。ondemand.js ファイルおよび ondemandff.js ファイルを Remote Control サーバーの ondemand ディレクトリーからご使用の Web サイトの ondemand ディレクトリーにコピーします。<head> タグの中には、 以下の要素を追加して必要な JavaScript™ コードを入れる必要があります。
ページの <body> タグには、以下の内容 "setTimeout(checkForPlugin, 2000);" を指定した onload 属性を含める必要があります。<script type="text/javascript" src="ondemand/ondemandff.js"></script> <script type="text/javascript"> function checkForPlugin() { ondemandFFPlugin.checkPlugin(); } </script>例えば、以下のようにします。
<body> タグには、以下の要素も含める必要があります。<body onload="setTimeout(checkForPlugin, 2000);"><form name="downloadPluginWin32" id="downloadPluginWin32" action="ondemand/VERSION_NUMBER_1/win32/odtffplugin.xpi" method="get" onSubmit="return true;"></form> <form name="downloadPluginLnx32" id="downloadPluginLnx32" action="ondemand/VERSION_NUMBER_1/lnx32/odtffplugin.xpi" method="get" onSubmit="return true;"></form> <object id="odl-params"> <param name="config_url" value="http://rcweb.example.org/ondemand/config.properties"/> </object> <object id="odl-plugin-handle"> <param name="odt-plugin-version" value="VERSION_NUMBER_1"> </object>VERSION_NUMBER_1 は、ステップ 2 で odtffplugin.xpi ファイルをコピーした宛先フォルダーのバージョン番号で置き換えてください。例えば、action="9.1.0.0020/odtffplugin.xpi とします。
ターゲット・ユーザーが Firefox ブラウザーを使用しているときに Firefox プラグインおよび JavaScript™ が有効になっている場合は、HTML ページにアクセスすると、オンデマンド・ターゲット・アプリケーションが自動的にダウンロードされて開始されます。 - Java™ アプレット
- アプレットによるインストール・メカニズムを提供するために使用する HTML ページでは、 ページの <body> 要素に以下のコンテンツを入れる必要があります。以下の例では、config.properties という構成ファイルと rcweb.example.org という Web サーバーを使用しています。パスおよびファイル名は、 ご使用の環境に合わせて変更する必要があります。
VERSION_NUMBER_1 は、 ステップ 2 で ODTJPlugin.jar ファイルをコピーした宛先フォルダーのバージョン番号で置き換えてください。ターゲット・ユーザーのコンピューターで Java™ が有効になっている場合は、HTML ページにアクセスすると、 オンデマンド・ターゲット・アプリケーションが自動的にダウンロードされて開始されます。<applet archive="VERSION_NUMBER_1/ODTJPlugin.jar" code="com.bigfix.remotecontrol.odt.plugin.app.ODTJPluginApplet"> <param name="codebase_lookup" value="false" /> <param name="config_url" value="http://rcweb.example.org/ondemand/config.properties"/> </applet> - Java™Web Start
- Java™ Web Start によるインストール・メカニズムの場合は HTML ページが不要です。JNLP ファイルが作成されていることが必要です。JNLP ファイルには、 別の HTML ページから直接リンクすることができます。ページにアクセスすると、 オンデマンド・ターゲット・アプリケーション用の Java™ Web Start 配信プラグインがアクティブになり、 自動的にアプリケーションがダウンロードされて開始されます。
JNLP ファイルを作成するには、 以下のサンプル・コンテンツを使用してください。以下の例では、config.properties という構成ファイルと rcweb.example.org という Web サーバーを使用しています。パスおよびファイル名は、 ご使用の環境に合わせて変更する必要があります。タイトルの 10.x.x を適切なターゲット・バージョンに変更します。
VERSION_NUMBER_1 は、ステップ 2 で ODTJPlugin.jar ファイルをコピーした宛先フォルダーのバージョン番号で置き換えてください。<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <jnlp spec="1.0+" codebase="http://rcweb.example.org/ondemand/VERSION_NUMBER_1/"> <information> <title>Remote Control Launcher for On Demand target 10.x.x</title> <vendor>HCL</vendor> </information> <security><all-permissions/></security> <resources> <j2se version="1.4+"/> <jar href="ODTJPlugin.jar"/> </resources> <application-desc> <argument>--config_url</argument> <argument>http://rcweb.example.org/ondemand/config.properties</argument> </application-desc> </jnlp>注: JNLP ファイルの URL を フォールバック URL としてカスタム HTML ページに追加することができます。ターゲット・ユーザーは、 別のインストール方法を選択したときにオンデマンド・ターゲットの開始に失敗した場合に、 このリンクをクリックすることができます。Java™ Web Start のインストール方法を使用してターゲットがダウンロードされ、開始されます。
- オプション: ターゲット・ユーザーが Remote Control プレイヤーを開始するためにアクセスできる HTML ページを作成します。
プレイヤーを使用すると、 保存してあるオンデマンド・セッションの記録を再生することができます。プレイヤーを開始するには、 ページに以下の要素を入れる必要があります。次の例では、rcweb.example.org という Web サーバーを使用しています。パスは、ご使用の環境に合わせて変更する必要があります。
VERSION_NUMBER_1 は、 ステップ 2 で TRCPlayer.jar ファイルをコピーした宛先フォルダーのバージョン番号で置き換えてください。<applet id="player" width="100" height="100" align="middle" archive="VERSION_NUMBER_1/TRCPlayer.jar" code="com.bigfix.remotecontrol.ayudame.playerui.RecorderApplet"> <param name="codebase_lookup" value="false"> </applet>例えば、http://rcweb.example.org/ondemand/9.1.0.0020/TRCPlayer.jar です。