インポート・ログ

インポート・ログには、BigFix サーバーから BigFix Inventory へのデータのインポートに関する情報が記録されています。このログには、インポート・プロセスに関連するステップがリストされ、その状況が示されます。ログ・ファイル内の各アクションは、UTC タイム・ゾーンに従って報告されますが、ファイルにはサーバーのローカル・タイム・ゾーンに関する情報も表示されます。10.0.5インポート・ログには、重複する UUID (汎用固有 ID) についての警告も表示されます。

インポート・ログは、以下のいずれかのディレクトリーにあります。
  • Linux アイコン installation_directory/wlp/usr/servers/server1/logs/imports
  • Windows アイコン installation_directory\wlp\usr\servers\server1\logs\imports

最後のインポートのログには、BigFix Inventory ユーザー・インターフェースからアクセスすることもできます。ログを表示するには、「管理」 > 「データのインポート」をクリックします。最後の 1 メガバイトのログ・データが、Web ユーザー・インターフェースに表示されます。

ユーザー・インターフェースから、以前のバージョンのインポート・ログをダウンロードするには、対象となるインポートが含まれているテーブル行を特定し、「ダウンロード」をクリックします。ログ・ファイルが、Web ブラウザーのダウンロード・ディレクトリーに保存されます。インポート・ログのダウンロード。

ログ・レベル

デフォルトで、データ・インポートのロギング・レベルは INFO に設定されています。この設定を変更して、壊れている関係 (削除されたコンポーネント関係など) に関するデバッグ情報を収集することができます。デバッグ・ロギングを有効にするには、「管理」 > 「サーバー詳細設定」に移動し、debug_logging_for_imports パラメーターの値を true に変更します。

デバッグ・ロギング・レベルを有効化すると、データ・インポート・ログのサイズが大きくなり、ユーザー・インターフェースでログを表示するときにエラーが発生する可能性があります。詳しくは、『トラブルシューティング』を参照してください。

インポートのステータス

成功
インポートは正常に終了しました。
未完了
インポートを終了できませんでした。この状況は、インポート中に BigFix Inventory サーバーが停止すると発生する場合があります。サーバーが稼働していることを確認し、インポート・ログを調べ、インポートを再実行してください。
失敗
インポートは失敗しました。BigFix サーバーが稼働していることを確認し、インポート・ログを調べ、インポートを再実行してください。

タイム・ゾーン

インポート・ログ・ファイルに保存されるすべてのアクションの時刻は、UTC タイム・ゾーンに従って指定されます。これらのアクションをサーバーのローカル・タイム・ゾーンと比較することで、特定のアクションの正確な発生時刻を割り出すことができます。サーバーのタイム・ゾーンに関する情報は、ログ・ファイルの先頭に記載されており、1000 エントリーごとに繰り返し記載されます。以下の例は、ログ・ファイルの一部です。

Linux
[INFO]: Local Server Time Zone is +0200 Europe/Warsaw
Windows
[INFO]: Local Server Time Zone is CurrentTimeZone=-300 (UTC-06:00) DaylightBias=-60

インポート・ログの確認

インポート・ログの以下の情報メッセージを調べて、インポート中に転送されたデータの量を確認してください。

複合表の要約

情報 インポート・ログで指定された項目 「説明」
インフラストラクチャー 計算結果項目 環境内のコンピューターの合計数。コンピューターとは、BigFix Inventory にデータを提供する BigFix クライアントを備えたシステムのことです。
ソフトウェアおよびハードウェア SAM::ScanFile 項目
以下の項目の入力データが含まれているファイルの数。
  • ファイル・システム・スキャン情報 (SAM::FileFact 項目)
  • カタログ・ベースのスキャン情報 (SAM::CitFact 項目)
  • ソフトウェア識別タグ・スキャン情報 (SAM::IsotagFact 項目)

SAM::FileFactDelta 項目

最後に実行された 2 回の全体ファイル・システム・スキャンの間に変更されたファイルに関するの情報の総数。

SAM::FileFact 項目

環境内のすべてのコンピューターからのファイルに関する情報の総数 (処理されたスキャン・ファイルに含まれる)。

SAM::CitFact 項目

カタログ・ベースのスキャンからの情報の総数 (処理されたスキャン・ファイルに含まれる)。

SAM::IsotagFact 項目

ソフトウェア識別タグ・スキャンからの情報の総数 (処理されたスキャン・ファイルに含まれる)。
インストール済みパッケージ SAM::PackageFact 項目 パッケージ・データ・スキャンによって収集された Windows パッケージに関する情報の総数。
SAM::UnixPackageFact 項目 パッケージ・データ・スキャンによって収集された UNIX パッケージに関する情報の総数。
ソフトウェアの使用状況 SAM::AppUsagePropertyValue 項目 インフラストラクチャー内のシステムでのスキャン中にキャプチャーされたプロセスの総数。
例:
INFO: Computer items: 15000
INFO: SAM::AppUsagePropertyValue items: 4250
INFO: SAM::ScanFile items: 30000
INFO: Delta changes applied on model SAM::FileFact: 0 rows
INFO: Number of computers processing delta file scan data: 0 
INFO: SAM::FileFactDelta items: 0
INFO: Number of computers processing full file scan data: 16 
INFO: Inserting new 28423 rows into SAM::FileFact
INFO: SAM::FileFact items: 15735838
INFO: SAM::IsotagFact items: 0
INFO: SAM::CitFact items: 149496
INFO: SAM::PackageFact items: 406687
INFO: SAM::UnixPackageFact items: 1922564