データ・インポートのエラー

このトピックでは、データ・インポートの実行時に表示される可能性のあるエラーをリストしています。また、これらのエラーの解決策も記載しています。

エラーメッセージ

初回インポート時に、次のエラーがログに書き込まれます。エラー: getaddrinfo: name or service not known (SocketError).
初回インポート時に、次のエラーがログに書き込まれます。
エラー: Datasource file citsearch_0_4580013_cit.xml.bz2 raised an exception while reading from {:port=>"52311", :path=>"/UploadReplication", :query=>{:BaseDirectory=>1, :Name=>"\\13\\4580013\\citsearch_0_4580013_cit.xml.bz2", :sha1=>"5B0FE15F7E097171566F0AC3B9BE93826FDC0D41", :offset=>0}}. エラー: getaddrinfo: name or service not known (SocketError)
この問題は、DNS 名の設定が正しくないことが原因で発生する可能性があります。この問題を解決するには、Fixlet サイトで指定されている DNS 名を使用して BigFix InventoryBigFix サーバーに対して ping できることを確認してください。DNS 名を確認するには、BigFix サーバーがインストールされているコンピューター上で、C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Installers\Server に移動して、ActionSite.afxm ファイルを見つけます。この DNS 名を使用して BigFix InventoryBigFix サーバーを ping できない場合は、BigFix Inventory サーバー上の etc\hosts ファイルに名前を追加します。
インポートが失敗し、インポートの再実行後、ソフトウェア・インベントリーが空になる
この問題が発生するシナリオの 1 つに、インポートの実行時に BigFix サーバーが稼働していないというシナリオがあります。サーバーを再始動してインポートを再実行すると、ソフトウェア・インベントリーが空になります。この問題を解決するには、手動でスキャナーを開始します。新しいスキャン・データを収集し、インポートを実行します。

あるいは、「ソフトウェア・スキャン結果の再アップロードを強制」タスクを実行してから、データのインポートを実行できます。このタスクは、ソフトウェア・インベントリーとファイル・システムのスキャンによって収集されたインベントリー・データの BigFix サーバーへの再アップロードを強制します。その後、データは、BigFix Inventory にインポートされます。

トランザクション・ログがいっぱいであるためにインポートが失敗する。
インポートの失敗後、インポート・ログに以下のエラーが記録されます。
Batch failure. The batch was submitted, but at least one exception
occurred on an individual member of the batch. Use getNextException()
to retrieve the exceptions for specific batched elements. 
ERRORCODE=-4229,
また、tema.log ファイルに以下のエラーが記録されている場合もあります。
Batch execution error: Error for batch element #903:
The transaction log for the database is full.
この問題を解決するには、以下のステップを実行します。
  1. データベースのトランザクション・ログのサイズを増やします
  2. DB2®BigFix Inventory のサーバーを再起動します。
Java ヒープ・サイズが小さすぎるためにインポートが失敗する。
インポートの失敗後、インポート・ログに以下のエラーが記録されます。
E SRVE0777E: Exception thrown by application class
'java.lang.StringBuilder.ensureCapacityImpl:342'
java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space

問題を解決するには、Java ヒープ・サイズを増やします

インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれます。数値データ型の変換中にオーバーフローが発生しました
この問題は、整数値を必要とする、コントラクトのカスタム・フィールドを作成し、32767 よりも大きい値を入力した場合に発生します。この問題を解決するには、これより小さい値を入力します。
インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれます。データベース・システム・エラーのため、SQL ステートメントまたはコマンドが失敗しました。(理由「optBitFilterSize が最小値より小さい」)。SQLCODE=-901、SQLSTATE=58004、DRIVER=4.14.111
この問題を解決するには、内部データベース表を再編成し、統計を最新状態に保つスクリプトを作成し、そのスクリプトを BigFix Inventory データベースに対して実行します。
  1. reorg.sh スクリプトを作成します。
    $ cat reorg.sh
    #!/bin/bash
    db2 connect to TEMADB
    db2 -x "select 'reorg table',substr(rtrim(tabschema)||'.'||rtrim(tabname),1,50),
    'allow no access;'from syscat.tables where type = 'T' and tabschema not in 
    ('NULLID','SYSCAT','SYSFUN','SYSIBM','SYSPROC','SYSSTAT') order by tabschema,tabname
    " > reorgs.sql
    db2 -tvf reorgs.sql
    db2 terminate
    
    db2 connect to TEMADB
    db2 -x "select 'runstats on table',substr(rtrim(tabschema)||'.'||rtrim(tabname),1,50),
    ' and indexes all;'from syscat.tables where type = 'T' and tabschema not in 
    ('NULLID','SYSCAT','SYSFUN','SYSIBM','SYSPROC','SYSSTAT') order by tabschema,tabname
    " > runstats.sql
    db2 -tvf runstats.sql
    db2 terminate
  2. DB2® がインストールされているコンピューターにデータベース・インスタンス所有者としてログインし、スクリプトを実行します。
インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれます。INFO: データ・ソースからの ETL data_source_name - RawDatasourceFixletResult: 失敗
この問題は、BigFix Inventory データベースのインストール先コンピューターに十分なディスク・スペースがないことが原因で発生します。この問題を解決するには、一部のディスク・スペースを解放してください。
インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれます。スナップショットの分離機能がデータベース 'TEMADB' 内で許可されていないので、スナップショットの分離機能トランザクションは、このデータベースへのアクセスに失敗しました。スナップショット分離機能を許可するために ALTER DATABASE を使用します。
この問題を解決するには、MS SQL Server でスナップショット分離を有効にします。詳しくは、MicrosoftSQL Server の資料を参照してください。
大規模なデータ・ソースを追加した後、インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれる。500 内部サーバー・エラー
この問題は、BigFix データベースのインストール先コンピューターに十分なディスク・スペースがないことが原因で発生します。必要なディスク・スペースの量を計算するには、以下のステップを実行します。
  1. BigFix からのデータのインポートを最適化します。BigFix Inventory にログインして、「管理」 > 「サーバー詳細設定」に移動します。その後、 schema_next パラメーターの値を true に変更します。
  2. 必要なディスク・スペースを計算するには、BigFix コンソールで有効にしたすべての Fixlet サイトに存在するオブジェクトの数を確認します。オブジェクトは、コンソールに存在するすべてのコンピューター・グループ、分析、Fixlet、およびタスクで、これには関連しないものも含まれます。1000 個のオブジェクトのごとに、1 GB の空きディスク・スペースが必要です。例えば、500 の Fixlet とタスク、300 の分析、20 のコンピューター・グループがある場合、オブジェクトの合計は 820 です。BigFix データベースには 1 GB のディスク・スペースが必要です。
インポートが失敗し、以下のメッセージがログに書き込まれます。INFO: ETL from Datasource - RawDatasourceAnalysis (0x000000 - 0x00000035): Failed.
インポート時に、次のエラーがログに書き込まれます。
INFO: ETL from Datasource - RawDatasourceAnalysis (0x000000 - 0x00000035): Failed
ERROR: Sequel::SerializationFailure: Java::ComMicrosoftSqlserverJdbc::SQLServerException:
Transaction (Process ID 1111) was deadlocked on lock resources with another process
and has been chosen as the deadlock victim. Rerun the transaction
この問題を解決するには、バックアップやリカバリーなどのアクションが BigFix データベースで行われていないことを確認してください。その後、インポートを再実行します。
BigFix Inventory サーバーのホスト名の変更後にインポートが失敗する。
BigFix Inventory サーバーのホスト名の変更はサポートされていません。アプリケーションが元のホスト名を認識できないと、データ・インポートの ETL ステップが失敗し、エンドポイントからデータを収集して処理することができません。新しいホスト名を使用するには、BigFix Inventory を新たにインストールする必要があります。

BigFix サーバーについても、ホスト名は変更できません。この場合、サーバーのホスト名はインストール中にライセンス証明書に記録されます。これを変更するには、新規ライセンス証明書を作成する必要があります。そのためには、新規インストールが必要になります。

データベース接続が失われてから復旧した後にインポートがハングする
データのインポート時に、データベース接続が失われ、接続の問題に関する情報がユーザー・インターフェースに表示されます。データベースを再始動すると、ユーザー・インターフェースが最新表示されますが、インポートがハングします。また、以下のようなエラーがログに書き込まれます。
ERROR: Sequel::DatabaseError: DBNAME: temadb25 - Java::ComIbmDb2JccAm::SqlNonTransientConnectionException:
[jcc][t4][10335][10366][4.22.29] Invalid operation: Connection is closed. ERRORCODE=-4470, SQLSTATE=08003
この問題を解決するには、BigFix Inventory サーバーを再始動します。
ソフトウェア・スキャンが正常に実行されたが、BigFix Inventory サーバーへのデータのインポート後にデータが変更されない。
最大アーカイブ・ファイル・サイズを調べ、この最大サイズがスキャン・ファイル・サイズよりも大きいことを確認します。
  1. BigFix コンソールにログオンします。
  2. 左側のナビゲーションで「コンピューター」をクリックし、該当するコンピューターの名前を右クリックし、「コンピューター設定の編集」をクリックします。
  3. _BESClient_ArchiveManager_MaxArchiveSize の設定値が、最も大きなスキャン・ファイルのサイズよりも大きいことを確認します。必要に応じて値を編集し、最大アーカイブ・サイズを大きくします。
ソフトウェア・スキャン・エラーがないことを確認します。
  1. BigFix コンソールのナビゲーションで、 「サイト」 > 「外部サイト」 > BigFix Inventory v10 > 「分析」クリックします。
  2. 「ソフトウェア・スキャンのステータス」分析を選択します。
  3. 下部ペインの「結果」タブをクリックし、コンピューターのソフトウェア・スキャンのステータスが「OK」になっていることを確認します。
インポートは、20 を超えるコンピューター・グループがあり、すべてのコンピューターでメトリック計算が有効になっている場合、遅延します。
一部の製品が検出されない。
アップグレード後の構成時または手動で、スキャン対象ファイル・データのボリュームを最適化した場合、変更を有効にするためにインポートを実行する必要があります。インポートの後、いくつかのソフトウェア項目がレポートに表示されない場合があります。これは予期された動作です。ソフトウェア・インベントリーが適切にレポートされるようにするために、以下のステップを実行してください。
  1. BigFix Inventory にアップロードされたカタログが Canonical 形式であることを確認します。カタログがネイティブ形式である場合は、新しいカタログをアップロードします。カタログが Canonical 形式であるが、新規バージョンが使用可能である場合、その新規カタログをアップロードします。アップロードされたカタログの形式を確認するには、「管理」 > 「カタログのアップロード」をクリックして、「カタログ形式」列を確認します。
  2. 現行のスキャンを停止します。
    1. BigFix コンソールにログインし、左側のナビゲーション・ツリーで「アクション」をクリックします。
    2. 右上のペインで、「ソフトウェア・スキャンの開始」をクリックしてから、「停止」をクリックします。
  3. 新しいソフトウェア・スキャンを開始します。スキャンが終了するまで待ちます。
  4. スケジュールされたインポートの実行を待つか、手動でインポートを実行します。
特定の拡張子が付いたファイルが「スキャンされたファイル・データ」レポートにレポートされない。
スキャン対象ファイル・データのボリュームを最適化しており、モニター対象拡張子のリストから拡張子を削除している場合に、この問題が発生することがあります。この問題を解決するには、HCL サポートに連絡して、監視するファイル拡張子を追加してください。
スキャン・データのインポートに失敗した後、レポートに表示されるデータが整合しない
データに不整合があり、前回のデータ・インポートが失敗していたら、データの不整合はインポートの失敗の結果である可能性があります。この問題を解決するには、再度インポートを実行してください。

あるいは、「ソフトウェア・スキャン結果の再アップロードを強制」タスクを実行してから、データのインポートを実行できます。このタスクは、ソフトウェア・インベントリーとファイル・システムのスキャンによって収集されたインベントリー・データの BigFix サーバーへの再アップロードを強制します。その後、データは、BigFix Inventory にインポートされます。

ユーザー・インターフェースでデータ・インポート・ログを表示できない。
インポート・プロセスでデバッグ・ロギングを有効にした場合に、この問題が発生する可能性があります。デバッグ情報によりインポート・ログ・ファイルのサイズが著しく増大し、ユーザー・インターフェースでログ・ファイルを表示できない場合があります。この問題を解決するには、以下の方法を検討してください。
  • ログ・ファイルをユーザー・インターフェースで表示せずに、ファイルとして開きます。ログ・ファイルは、以下のいずれかのディレクトリーにあります。
    • Linux アイコン installation_directory/wlp/usr/servers/server1/logs/imports
    • Windows アイコン installation_directory\wlp\usr\servers\server1\logs\imports

    ユーザー・インターフェースでの問題を回避するには、ログ・ファイルを別の場所に移動し、BigFix Inventory がそのログ・ファイルをユーザー・インターフェースにロードしないようにします。

  • サーバー・ログ・ファイルで、ログ・ファイルに保存される情報の量を制限します。
スキャンではソフトウェアが正しく検出されるが、インポート後に BigFix Inventory でそのソフトウェアが報告されない。
この問題は、Linux にインストールされた BigFix 9.0 で発生します。シーケンスの値が BigFix データベースで変更され、その値がインポートされたシーケンスよりも大きい場合は、特定のインポート時にスキャン結果がインポートされません。この問題を解決するには、次にスケジュールされているインポートを待つか、手動でインポートを実行します。
コンピューターに関するデータが BigFix サーバーからインポートされていない。

BigFix Inventory は、BigFix サーバー上で継続的に変化するライブ・データをインポートするため、コンピューターに関するデータなどの一部のデータがインポートされない場合があります。このような現象が発生するのは、インポートの開始時に計算されたデータ範囲のみが、インポート中に処理されるためです。

例:BigFix から BigFix Inventory へのデータ・インポート中にコンピューターが BigFix データベースに保存された場合、そのデータはインポートされません。
重要: 2 番目のデータ・インポートの後に、インポートされたコンピューターに、コンピューター名IP アドレスオペレーティング・システムなどの重要なプロパティーがない場合もあります。この問題を修正するには、次の手順で行います。
  1. BigFix コンソールのナビゲーション・ツリーで、「コンピューター」をクリックしてから、リスト・ペインでプロパティーが欠落しているコンピューターを選択します。
  2. 右下のペインで、「更新を送信」を 3 回クリックします。欠落しているすべてのコンピューター・プロパティーが、次のデータ・インポートでインポートされます。
BigFix Inventory File Facts ETL ステップが含まれるため、データのインポートに時間がかかる
除外された Windows エンドポイントのデフォルトのリストは、データのインポートとファイル・スキャン全体を改善するために拡張されています。新しくインストールされたスキャナーの場合、除外のリストは、ソフトウェア検出に関連しない大きなファイルを含むディレクトリーで拡張されています。除外されたディレクトリーのリストは、KB 項目に記載されています。アップグレードされたスキャナーの除外の優先エントリーを追加するには、 KB 項目に記載されている指示に従ってください。