BigFix Inventory をインストールしたら、アプリケーションを構成します。アプリケーションへのアクセスを必要とするユーザーのアカウントを作成し、ご使用の環境からソフトウェアおよびハードウェアのインベントリ・データを収集するためにスキャンをセットアップします。
スキャナーは、BigFix Inventory で使用される、明確に定義された独立したコンポーネントです。このスキャナーは、BigFix クライアントを使用してインストールおよび管理され、ソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンを可能にします。ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンは、後で BigFix Inventory レポートに表示されるデータを収集します。コンピューターの台数が数千までの環境では、デフォルトのスキャン構成を有効にすることができます。この場合、分析がアクティブ化され、ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンと、それらの結果のアップロードが、BigFix Inventory サイトにサブスクライブしているコンピューター上で自動的にスケジュールされます。より大規模な環境では、パフォーマンスの問題を回避するために、コンピューターをいくつかのグループに分割し、グループごとに別個のスキャン・スケジュールを手動で構成することをお勧めします。
ソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンを正常にスケジュールし、スキャン・データが BigFix Inventory レポートに表示されたら、スキャンをさらにカスタマイズできます。例えば、ソフトウェア・スキャンからディレクトリーを除外したり、リモート共有ファイル・システムをスキャンしたりすることができます。
BigFix Inventory を使用すると、設計されたエンドポイント上の共有ディスクをスキャンし、すべてのエンドポイントで情報を使用できます。ソリューションは完全に自動化されています。
BigFix Inventory にアクセスできる各ユーザーには、役割とコンピューター・グループを割り当てる必要があります。役割は、ユーザーが表示できるレポートとパネルを定義します。コンピューター・グループは、これらのレポートとパネルの有効範囲を、特定の基準を満たすコンピューターに絞り込みます。
デフォルトでは、ソフトウェアとキャパシティーのスキャンは、監査要件に合致する頻度でスケジュールされています。デフォルトの頻度を変更する場合は、新しい設定が最小要件とすべての考慮事項を満たしていることを確認してください。
デフォルトのスキャン構成は、コンピューターの台数が数千までの環境にお勧めします。これにより、必要な分析がアクティブ化され、ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンと、それらの結果のアップロードが、自動的にスケジュールされることが確実になります。インフラストラクチャー内のコンピューターからデータを収集し、BigFix Inventory レポートに表示するために、これらのアクションが必要になります。デフォルトのスキャン構成は、データベースへの BigFix Inventory 接続の構成時、または別のデータ・ソースを追加する際に、有効にすることができます。
手動によるスキャン構成は、コンピューターの台数が数千を超える環境にお勧めします。分析がアクティブ化され、ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンと、それらの結果のアップロードが、インストール後に手動でスケジュールされることが必要です。インフラストラクチャー内のコンピューターからデータを収集し、BigFix Inventory レポートに表示するために、これらのアクションが必要になります。手動によるスキャン構成を柔軟に行えることにより、 膨大な数のコンピューターを一度にスキャンする場合に発生する可能性があるパフォーマンスの問題を回避できます。
9.2.12 から使用可能です。詳細なハードウェア・スキャンでは、メモリー、オペレーティング・システム、ストレージ、プロセッサー、パーティション、ネットワーク・アダプター、SMBIOS データ、IP アドレス、および論理パーティションのキャパシティー・データに関連するハードウェア情報が収集されます。このソリューションは、Windows、Linux x86、および AIX でサポートされています。他のオペレーティング・システムでも実行できますが、結果が正確でない場合があります。
ご使用のインフラストラクチャーで使用されている共有ディスクを検出するには、「リモート共有ディスクの検出」タスクを実行します。その後、取得した情報を収集する分析をアクティブにします。インポート後に、「共有ディスク」レポートに情報が表示されます。api/sam/v2/shared_disks REST API を使用して取得することもできます。
api/sam/v2/shared_disks
9.2.12 から使用可能です。 インフラストラクチャー内の共有ディスクにインストールされているソフトウェアを検出するには、共有ディスクの自動スキャンを有効にします。その結果、単一のコンピューターが特定の共有ディスクをスキャンして、インストールされたソフトウェアをディスカバーするように指定されます。このデータはその後、同じ共有ディスクがマウントされているすべてのコンピューターに自動的に取り込まれます。このモードは、単一の共有ディスクが多数のコンピューターにマウントされている場合に使用します。
インフラストラクチャー内の共有ディスクにインストールされているソフトウェアを検出するには、「リモート共有ディスクをスキャンする」オプションを有効にしてソフトウェア・スキャンを実行します。
共有ディスクのスキャンを手動から自動に切り替えるには、自動スキャンをセットアップします。次に、データの整合性を確保するために、自動スキャンが正常に完了するのを待ちます。最後に、共有ディスク上で検出されたソフトウェアを報告するために作成されたコンピューター・グループを削除します。
9.2.8 から利用可能。 インフラストラクチャー内の共有ディスクにインストールされているソフトウェアを検出するには、同じディスクがマウントされているコンピューターのみを含むコンピューター・グループを作成します。その後、そのグループ内のいずれかのコンピューターをスキャンして、ソフトウェア・テンプレートを作成します。最後に、そのディスクがマウントされているすべてのコンピューターでそのテンプレートを共有します。
9.2.5 から使用可能です。 Docker は、ソフトウェア・コンテナー内のアプリケーションのデプロイメントを自動化できるプラットフォームです。 BigFix Inventory は、Docker コンテナー内にインストールされているソフトウェアを検出します。また、ディスカバーされた BigFix 製品のライセンス・メトリック使用状況の測定も行います。
ディレクトリーが大規模で、ソフトウェア・インベントリーにとって重要な情報が含まれていない場合には、これらのディレクトリーをスキャンから除外することが有益です。これらのディレクトリーを除外すると、スキャン・プロセスにかかる時間を短縮できます。デフォルトでは、一部のディレクトリーがソフトウェア・スキャンの対象から除外されます。データの正確性を確保するために、これらを除外する必要があります。他のディレクトリーをリストに追加したり、リストから削除したりするには、BigFix コンソールでタスクを使用します。また、特定のエンドポイントのスキャナー・ファイルにディレクトリーを手動で追加することもできます。
9.2.7 から使用可能です。スキャン対象のコンピューターと BigFix サーバーの間に直接接続を必要としない接続切断スキャンを使用して、ソフトウェア・インベントリーおよびハードウェア・インベントリーをディスカバーできます。接続切断スキャナー・パッケージで提供されるスクリプトは、ソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンを開始し、後で BigFix Inventory にアップロードするスキャン結果を準備します。
BigFix クライアントは、ファイル・システムまたはデータベースに保管する BigFix サーバーにデータを報告します。BigFix Inventory サーバーは BigFix サーバーとそのデータベースに接続し、保管されたデータをダウンロードして処理します。このプロセスは、インポートまたは抽出、変換、ロード (ETL) と呼ばれます。デフォルトで、インポートは、1 日 1 回深夜に実行されます。インポートは、データのサイズと仕様を考慮して、ご使用の環境に最適な期間、スケジュールすることができます。
Linux on z Systems にインストールされている製品のサブキャパシティー値を適切に計算するには、そのようなコンピューターに合ったキャパシティー構成を作成します。最初に、手動で入力したキャパシティー値を含むファイルを作成してターゲット・コンピューターに格納する Fixlet を実行します。その後、ソフトウェアとキャパシティーの定期的なスキャンを実行して、インストールされているソフトウェアを検出し、そのライセンス・メトリック使用状況を計算します。
コンピューターが Solaris オペレーティング・システムを実行し、かつ DSD ドメインにある場合は、このコンピューターにインストールされているソフトウェアについてメトリック使用状況が正しく計算されるように DSD モードを設定します。DSD モードを設定しないと、DSD 内の Solaris マシンが正しく識別されず、メトリック使用状況が過小評価される場合があります。
スキャナー・キャッシュ・フォルダーは、ファイル・システム内のスキャン済みファイルおよびディレクトリーについての情報を保管するために使用します。スキャナーは、ファイルの階層を認識することにより、ファイルをより素早く見つけることができます。その結果、スキャン時間が短縮されます。キャッシュに必要なディスク・スペース量は、スキャンするファイルの数によって異なります。キャッシュ・フォルダーの現在の場所で十分なディスク・スペースを確保できない場合、キャッシュ・フォルダーの場所を変更するか、キャッシュを最適化することができます。
分析プロパティーは、ソフトウェアを認識し、その使用状況に関する情報を収集するために使用されます。BigFix Inventory では、デフォルトで分析プロパティーが設定されます。エンドポイントからの情報収集に使用する独自のプロパティーをセットアップすることもできます。
デフォルトのスキャン構成を有効にしているか、またはアプリケーション使用状況の統計の分析を手動でアクティブにしてから該当するスキャンを実行した場合に、ソフトウェアの使用状況に関する情報が収集されます。初期デプロイの段階である場合、またはソフトウェアの使用状況に関する情報が不要な場合は、この情報の収集を無効にして BigFix Inventory のパフォーマンスを改善し、インポート時間を短縮できます。
9.2.5 から使用可能です。スキャン対象のコンピューターと BigFix サーバーの間に直接接続を必要としない接続切断スキャンを使用して、IBM i システム上のソフトウェア・インベントリーおよびハードウェア・インベントリーをディスカバーできます。接続切断スキャナー・パッケージで提供されるスクリプトは、ソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンを開始し、後で BigFix Inventory にアップロードするスキャン結果を準備します。
アプリケーションをさらにカスタマイズするためにオプションの構成タスクを実施できます。