接続切断スキャナーによるディスカバリーのトラブルシューティング

9.2.7 から利用可能。このトラブルシューティング・セクションでは、接続切断スキャナーを使用してソフトウェア・インベントリーおよびハードウェア・インベントリーをディスカバーしているときに発生することがある、最も一般的な問題をリストします。トラブルシューティングの主要な目標は、予期した動作が行われない理由を特定し、問題の解決方法を明確にすることです。

ログ・ファイル

スキャナーのログ・ファイルは、以下のディレクトリーにあります。

UNIX Installation directory/logs

Windows Installation directory\logs

プロセッサー使用率の最適化

デフォルトでは、プロセッサー使用率はスキャン中に制限されません。使用率は、CPU しきい値をセットアップすることで最適化できます。しきい値を設定すると、スキャンの時間が長くなる場合があります。
注: しきい値を設定しても、CPU 使用量が常に指定値を下回っていることは保証されません。その値前後で変動し、その値を超過することも、下回ることもあります。一時的なピークも予期されます。しきい値を設定すると、スキャンの時間が長くなる場合があります。
  1. スキャナーとともにダウンロードした構成ファイルを編集します。sw_config.xmlfs_config.xmlisotag_config.xml
  2. 該当するファイルに新しい cpuThreshold 属性を追加します。
    • FSScanner の場合、対応するパラメーターを次のファイルに追加します。sw_config.xmlfs_config.xmlisotag_config.xml
    • Signatures の場合、対応するパラメーターを sw_config.xml ファイルに追加します。
    例:
    • sw_config.xml
      <CIT>
      <XSE version="1.0">
      <Plugins>
      <Plugin name="FSScanner">
      (...)
      <Attribute name="cpuThreshold" value="20:2:150:850"/>
      <Attribute name="maxQueryTime" value="43200"/>
      <Attribute name="interruptOnTimeout" value="true"/>
      <Attribute name="assumeAutoFS" value="remote"/>
      (...)
      </Plugin>
      </Plugins>
      <Signatures>
      <Attribute name="cpuThreshold" value="20:2:150:850"/>
      (...)
      </Signatures>
      </XSE>
      </CIT>
      </IBM>
    • fs_config.xml または isotag_config.xml
      <IBM>
      <CIT>
      <FSScan version="1.0">
      (...)
      <Provider value="provider_cache"/>
      <AssumeAutoFS value="remote"/>
      <CpuThreshold value="20:2:150:850"/>
      </FSScan>
      </CIT>
      </IBM>
  3. 次のいずれかの値を指定します。
    目的の使用率
    5% 10:2:50:950
    10% 20:2:100:900
    15% 20:2:150:850
    20% 30:2:200:800
    25% 30:2:250:750
    50% 50:2:300:500
  4. ファイルを保存します。

スキャン対象からのディレクトリーの除外

スキャン対象からディレクトリーを除外できます。これを行うには、構成ファイルsw_config.xmlfs_config.xmlisotag_config.xml をすべて編集し、excludeDirectory 属性の値としてディレクトリーを指定します。

  • /tmp ディレクトリを除外するには、以下のようにします。
    • sw_config.xml 内: <Attribute name="excludeDirectory" value="/tmp/"/>
    • fs_config.xml および isotag_config.xml 内: <ExcludeDirectory value="/tmp/">
  • tmp という名前のすべてのディレクトリー (例えば、/tmp/dir/tmp) を除外するには、以下のようにします。
    • sw_config.xml 内: <Attribute name="excludeDirectory" value="*/tmp/"/>
    • fs_config.xml および isotag_config.xml 内: <ExcludeDirectory value="*/tmp/">

一般的な問題

要件が満たされているのにもかかわらず、パッケージがインポート時にスキップされる
エンドポイントから複数のパッケージをインポートしている場合に、このような問題が発生することがあります。BigFix Inventory は常に、最新のパッケージをインポートし、以前のすべてのパッケージを省きます。パッケージのスキップに関する以下のメッセージは、関係のないパッケージに関するものであり、無視できます。
2015-11-05 09:35:22 WARN: Skipping file: package_scan.xml from: 201510101200-2inarow.zip. 
The data was already processed.
2015-11-05 09:35:22 INFO: Skipping file: package_scan.xml. 
Unsupported file in: 201510101200-2inarow.zip.
接続切断スキャナーの再インストール後に、検出されたソフトウェアが BigFix Inventory 内で重複する
接続切断スキャナーをアンインストールし、コンピューターからそのディレクトリーを削除してから、接続切断スキャナーを再インストールした場合、このコンピューターのエンドポイント ID が変更されます。その結果、ソフトウェア・インベントリーが BigFix Inventory で重複します。接続切断スキャナーを再インストールした後で重複しないようにするには、以下のアクションを実行してください。
  1. config ディレクトリーに移動して、endpoint_id.txt ファイルを、アンインストール前に作成したバックアップ・ファイルに置き換えます。詳しくは、下記を参照してください。接続切断スキャナーのアンインストール。エンドポイント ID を変更することにより、履歴データを保持し、このエンドポイントの新規データを収集できます。
  2. エンドポイントの DNS および IP アドレスを確認します。
  3. BigFix Inventory にログインします。
  4. 「レポート」 > 「コンピューター」にナビゲートします。
  5. 重複するコンピューターを識別するには、「DNS 名」、「IP アドレス」、および「最初に表示されたコンピューター」の各列をレポートに追加します。
  6. 「DNS 名」および「IP アドレス」が同じである 2 つのコンピューターを比較し、最初の検出日時がより最近のコンピューターを見つけます。
  7. このコンピューターを使用停止にします。詳しくは、下記を参照してください。接続切断スキャナーがあるコンピューターの使用停止
  8. スケジュールされたインポートの実行を待つか、手動でインポートを実行します。
接続切断スキャナーによって提供されるエンドポイントのホスト名が、期待されるものと異なる
接続切断スキャナーと通常のスキャナーによって提供されるホスト名が異なることがあります。通常のスキャナーは、BigFix で提供されるホスト名を使用しますが、接続切断スキャナーは、hostname コマンドを実行して (使用可能でない場合は、スキャナーを介して)、ホスト名を検査します。
AIX でスキャナーおよびキャパシティー・スキャンのインストールが遅い
これが発生するのは、ホスト名を解決できない場合です。この問題を解決するには、ホスト名を DNS または /etc/hosts ファイルに追加します。AIX での名前リゾルバーのデフォルト構成では、DNS、/etc/hosts ファイルの順にホスト名を検索します。ホスト名を hosts ファイルに追加した場合、/etc/netsvc.conf ファイルで変更を行って、システムを再始動する必要が生じることもあります。

インポート・ログのモニター

スキャン結果が含まれたパッケージを にインポートした場合、BigFix Inventory、インポート・ログ (「管理」 > 「データのインポート」) に、パッケージに関連した情報および警告メッセージが表示されます。パッケージまたはその内容が要件を満たしていない場合、インポート時にスキップされることがあります。その場合、スキャン結果は BigFix Inventoryで表示されません。インポート・ログのモニター時に、以下のメッセージを予期できます。
info: Processing scan package: package from: directory. info: Invalid file name. The scan package must match the pattern YYYYMMDDHHMM-*.zip. Skipping package: package. info: Invalid Catalog Version property in the computer.yml file: 削除されます。The property must match the pattern <Number>.<Number>. The catalog might be reported as outdated. warn: The disconnected scans location does not exist: directory. warn: Invalid file name. The scan date must be later than year 2000. Skipping package: package. warn: Skipping corrupted scan package: package. The following error occurred: error. warn: Missing computer.yml file. Skipping package: package. warn: Missing property: property in the computer.yml file. Skipping package: package. warn: Invalid computer.yml file. Skipping package: package. The following error occurred: error. warn: The value of the endpointID property in the computer.yml file is longer than 512 characters. Skipping package: package. warn: The value of the endpointID property in the computer.yml file is empty. Skipping package: package. warn: Missing property: endpointID in the computer.yml file. Skipping package: package. warn: Importing older scan package from: date for computer: computer_id。This computer already has data from: date. warn: The file is larger than 2097150 bytes. Skipping file: scan_file from: package for computer: computer_id. warn: The following error occurred when processing the package_scan.xml file: error. warn: The insertion of the operating_system package data into the database failed on record content. The following error occurred: error。