スキャナーのインストールおよび初期データの収集

9.2.7 から利用可能。インストール・ファイルおよびソフトウェア・カタログをエンドポイントにコピーした後に、インストールおよび初期スキャンを開始します。

始める前に

  • このタスクを実行するには、適切な特権が必要です。
    • UNIX root
    • Windows 昇格付きの管理者権限
  • License Metric Tool または Tivoli® Asset Discovery for Distributed 7.x を使用している場合、接続切断スキャナーのインストールによって 7.x エージェントが停止されるということに注意してください。セットアップ後に 7.x エージェントを再始動する必要があります。

手順

  1. インストール・ファイルをコピーしたディレクトリーに移動します。
  2. セットアップ・ファイルを実行します。
    • UNIX setup.sh
    • Windows setup.bat
    これにより、以下のステップが自動的に実行されます。
    • スキャナーのインストール
    • 初期キャパシティー・スキャンを実行し、computer.yml ファイルを作成する。

      初期キャパシティー・スキャンは、システムに関するデータの収集、およびこのシステムを識別する computer.yml ファイルの作成を行うために必要です。このファイルは、スキャン結果とともに各パッケージに追加され、スキャン結果をカタログしてユーザー・インターフェースに正しく表示するのに役立ちます。これには、オペレーティング・システムに関する情報 (ホスト名や、固有のコンピューター ID など) が含まれます。

      注: Linux 旧バージョンの Red Hat Linux on s390 メインフレームの場合は、マシン・タイプ、プロセッサー・タイプ、共有プールのキャパシティー、およびシステムのアクティブ・プロセッサーを手動で指定することが必要な場合があります。スキャナーがこれらの詳細を自動的に収集できない場合、スクリプトでこれらのパラメーターを指定することが求められます。

      Solaris SPARC で稼働している Solaris システムの場合、システムが Dynamic System Domains 内にあるかどうかを指定する必要があります。

    • 定期的キャパシティー・スキャンをスケジュールする。

      このキャパシティー・スキャンは、仮想化環境の現在の結果を収集するために 30 分ごとに実行されるようにスケジュールされます。仮想化環境では、キャパシティーは、割り振られたリソースに応じて、動的に変化することがあります。

      UNIX Windows スキャン・データを 1 回だけ収集する場合は、-noschedule オプションを指定してセットアップ・ファイルを実行します。
      注: 10.0.0 -noschedule オプションは Linux システムでは適用されません。1 回限りのキャパシティー・スキャンを実行するように HW_SCAN_SCHEDULE_ENABLED パラメーターを構成できます。詳しくは、『接続切断スキャンのインストール・ファイルの準備』を参照してください。

タスクの結果

これで、スキャナーがセットアップされ、ソフトウェア・スキャンを実行して結果を収集する準備ができました。インストール時に、endpoint_id.txt ファイルが config ディレクトリーに作成されました。このファイルには、ホスト名と、最初のセットアップのタイム・スタンプが含まれます。これら 2 つのエレメントの組み合わせがエンドポイント ID となり、これは必要に応じてユーザーが変更できます。スキャナーのアップグレードまたは再インストールの場合は、このファイルの既存のエンドポイント ID が使用されます。

次のタスク

ソフトウェア・スキャンを実行し、スキャン結果を収集します。