ISO タグ・スキャンの実行

9.2.5 から利用可能。ソフトウェア識別タグのスキャンでは、スキャナーは、ソフトウェア製品で提供されている ISO タグを検索します。スキャン結果が含まれた最終パッケージを BigFix Inventory にアップロードすると、タグが処理されます。タグに含まれている情報に基づいて、ソフトウェアがディスカバーされます。

注: This task is optional, because it can be completed by an automated script. Use it only for advanced scenarios.

始める前に

ISO タグ・スキャンでは、ISO タグ用のソフトウェア・カタログが必要です。これは、ダウンロードした ibm_i_cit_and_configs.zip パッケージ内にあります。

手順

  1. QSH で、次のコマンドを実行して、ISO タグ・スキャンを開始します。
    /qsys.lib/qtivcit.lib/wscansw.pgm -s -c sw_config.xml -i i5_iso_catalog.xml -o iso_scan.xml
    各部の意味は以下のとおりです。
    -s
    出力ファイルのシグニチャーを作成します。シグニチャーは、監査目的のために保管する必要があります。
    -c sw_config.xml
    CIT とともにダウンロードした sw_config.xml 構成ファイルのパス。
    -i i5_iso_catalog.xml
    IBM i システムの ISO ソフトウェア・カタログのパス。
    -o iso_scan.xml
    出力ファイル。これには、スキャンされたすべての ISO タグのパスが含まれます。
  2. スキャンにより、iso_scan.xml 出力ファイルが作成されます。監査目的のために元の出力とそのシグニチャーを保管する必要があるため、このファイルをバックアップします。
  3. iso_scan.xml 出力ファイルには、スキャンされたすべての ISO タグがリストされています。ここで、これらのタグを収集して別個のディレクトリーにコピーし、そのすべてをリストしたテキスト・ファイルを作成する必要があります。このディレクトリー (例えば、/isotag_scan) を作成してから、以下のステップを実行します。
    1. iso_scan.xml ファイルを開きます。このファイル内の各項目には、スキャンされた ISO タグ・ファイルのパスが含まれます。例:
      <MatchedSignature guid="ISO-TAGS">
      <Variable name="INSTALL_PATH" value="/iso-swid/IBM_Capital_Regulatory_Reporting_Add-on-License-4.9.0.swidtag"/>
      <Variable name="IS_INSTALLED" value="true"/>
      </MatchedSignature>
    2. list.txt という新規ファイルに各パスをコピーします。各パスを別個の行に配置します。例:
      /iso-swid/IBM_Capital_Regulatory_Reporting_Add-on-License-4.9.0.swidtag
      /iso-swid/1986-03.com.ibm_IBM_BigFix_Inventory_Server-9.2.1.swidtag
    3. スキャンされた各 ISO タグを isotag_scan ディレクトリーにコピーします。ファイルを名前変更して、list.txt ファイル内における当該ファイルの順序に従った数値が含まれるようにします。

      例えば、/iso-swid/IBM_Capital_Regulatory_Reporting_Add-on-License-4.9.0.swidtag ファイルが list.txt ファイルの最初の行に書き込まれている場合は、この ISO タグの名前を 1 に変更します。

      以下のイメージでは、サンプル ISO タグ・ファイルおよび list.txt ファイルにおけるそのパスを示します。isotag_scan ディレクトリーの内容を示したイメージ。
  4. isotag_scan ディレクトリーを [zip|tar.gz|tgz] パッケージに圧縮し、それを /scans ディレクトリーにコピーします。このディレクトリーにすべてのスキャン結果を保管します。
    警告: list.txt ファイルは、アーカイブ内の最初のファイルでなければなりません。そのようにするには、このファイルのみを圧縮してから、残りのファイルをそのアーカイブに追加します。
  5. バックアップの iso_scan.xml ファイルおよびシグニチャーを /source ディレクトリーにコピーします。