IBM i システムでのスキャナーのインストールおよび初期データの収集

9.2.5 から利用可能。切断されたスキャナー・パッケージをインフラストラクチャー内のコンピューターに配布したら、スキャナーをインストールして初期スキャンを実行します。

始める前に

  • このタスクを実行するには、*ALLOBJ 権限が必要です。
  • jar ツールが、エンドポイント上で使用可能でなければなりません。ツールが使用可能かどうか確認するには、QSH 内で jar と入力してください。
  • スキャナーをインストールするコンピューター上で JAVA_HOME 変数を設定し、その変数をプロセスにエクスポートします。
    1. 変数を設定するには、IBM i のメイン・メニューから以下のいずれかのコマンドを実行します。
      • 現在の対話式ジョブに変数を追加するには、次のコマンドを実行します。
        ADDENVVAR ENVVAR(JAVA_HOME) VALUE('/QOpenSys/QIBM/ProdData/JavaVM/jdk80/64bit’)
      • システム・レベルで変数を設定するには、次のコマンドを実行します。
        ADDENVVAR ENVVAR(JAVA_HOME) VALUE('/QOpenSys/QIBM/ProdData/JavaVM/jdk80/64bit') LEVEL(*SYS)
    2. JAVA_HOME 変数をプロセスにエクスポートします。
      1. STRQSH コマンドを使用して、Qshell セッションを開きます。
      2. 以下のコマンドを使用して、変数をプロセスにエクスポートします。
        export -s JAVA_HOME=/QOpenSys/QIBM/ProdData/JavaVM/jdk80/64bit

手順

  1. QSH を開き、切断されたスキャナー・パッケージをコピーした /cit ディレクトリーに移動します。
  2. setup_all.sh ファイルを実行します。
    これにより、以下のステップが自動的に実行されます。
    • スキャナーをインストールする。
    • 初期キャパシティー・スキャンを実行し、computer.yml ファイルを作成する。

      初期キャパシティー・スキャンは、IBM i システムに関するデータの収集、およびこのシステムを識別する computer.yml ファイルの作成を行うために必要です。このファイルは、スキャン結果とともに各パッケージに追加され、スキャン結果をカタログしてユーザー・インターフェースに正しく表示するのに役立ちます。これには、オペレーティング・システムに関する情報 (ホスト名や、固有のコンピューター ID など) が含まれます。

    • 定期的キャパシティー・スキャンをスケジュールする。

      このキャパシティー・スキャンは、仮想化環境の現在の結果を収集するために 30 分ごとに実行されるようにスケジュールされます。仮想化環境では、キャパシティーは、割り振られたリソースに応じて、動的に変化することがあります。

    注: スキャナーをインストールした後には、インストール・パスを変更できません。インストール・パスは、インストール・ファイルをアップロードした場所です。インストール・パスを変更するには、構成ファイル、スキャン結果、およびログをバックアップします。次に、スキャナーをアンインストールし、ファイルを別のディレクトリーに移動してから、新しい場所にスキャナーをインストールします。
  3. /cit または /cit/config ディレクトリーに移動し、作成された computer.yml ファイルに正しいデータが含まれているかどうかを確認します。このファイルの内容およびその変更方法の説明について詳しくは、次を参照してください。computer.yml ファイルの作成

タスクの結果

これで、スキャナーがセットアップされ、ソフトウェア・スキャンを実行して結果を収集する準備ができました。

次のタスク

ソフトウェア・スキャンを実行し、スキャン結果を収集します。