新規 BOS の作成とパッチの適用

「AIX 拡張適用ウィザード」を使用して、新規のスタンバイ・ベース・オペレーティング・システム (BOS) を作成し、一回のアクションで更新を適用します。テクノロジー・レベルおよび Service Pack の更新をスタンバイ BOS に適用することにより、長時間のダウン時間を伴わずにそのような更新を実行できます。スタンバイ BOS を使用すると、迅速にリストア可能なシステムの現在の状態のバックアップもできます。

始める前に

  • 「multibos リブート用の AIX スタートアップ/シャットダウン・スクリプトの適用」タスク (ID #92) を実行します。このタスクを実行することにより、BESClient データをスタンバイ BOS にコピーする役割を持つスクリプト (KZCopyMultibosBESDATA および SZCopyMultibosBESDATA) が /etc/rc.d/rc2.d フォルダーに作成されます。これらのスクリプトは、multibos へのパッチ適用に不可欠です。
  • テクノロジー・レベルのアップグレードまたは Service Pack の更新の前に、AIX 5.42 以上の場合は expect パッケージ、AIX 6.1 の場合は expect.base をインストールします。このパッケージは、次の AIX ツールボックス・ダウンロード・サイトから入手できます。http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SS6MER_9.5.0/com.ibm.bigfix.patch.doc/Patch/Patch_AIX/t_deploying_tl_and_sp.html.
  • /var パーティションに、サイズの大きなファイルを収容するために十分な量のディスク・スペースがあることを確認してください。使用可能なタスクを使用して、任意のサイズまたはスペースの制限を設定します。詳しくは、『フィックス・パックのダウンロード構成』を参照してください。
  • 次のいずれかのタスクを実行します。
    • インターネット・ダウンロード・オプションを使用してパッチを適用する場合は、AIX ダウンロード・プラグインを登録します。詳しくは、『AIX ダウンロード・プラグインの登録』を参照してください。
    • アクセス可能なネットワーク・ファイル・システム (NFS) マウントからパッチを適用する場合は、NFS サービスを有効にしてから、NFS 共有を構成します。詳しくは、『ネットワーク・ファイル・システムのサポート』を参照してください。

このタスクについて

multibos 高速タスクによって新規 BOS を作成すると、既存のスタンバイ BOS が自動的に削除され、スタンバイ BOS 作成のプレビューが実行されてから、実際のスタンバイ BOS が作成されます。

また、テクノロジー・レベルおよび Service Pack の更新を適用する前に、高速タスクによってスタンバイ BOS 上のすべての暫定フィックスが削除されます。エンドポイントに更新を適用する前に、適用のプレビューが実行されます。また、更新が適用された後に、スタンバイ BOS 上の OS バージョンの確認も行われます。

手順

  1. BigFix consoleから、「パッチ管理」 > 「OS ベンダー」 > 「IBM AIX」 > 「AIX 拡張適用ウィザード」をクリックします。
  2. 「Multibos タスク (Multibos Tasks)」タブで、「Multibos 高速タスク: 新規 BOS を作成し、テクノロジー・レベルまたはサービス・パックのフィックス・パックをそれに適用」をクリックして、オプション・ペインを展開します。
    1. multibos 高速タスク

    multibos 高速タスク
  3. スタンバイ BOS に適用するオペレーティング・システム・レベルのメジャー・バージョン、テクノロジー・レベル、および Service Pack を選択します。
  4. multibos がブート・リストを変更できないようにするかどうかを指定します。
  5. リブート・オプションが優先設定であることを確認してください。
  6. 「アクションの作成」をクリックします。
  7. アクションを適用してください。