DAOS Tier 2 設定の変更

DAOS Tier 2 設定の変更には以下のガイドラインを使用します。設定の変更は慎重に行ってください。

表 1. DAOS Tier 2 設定の変更
設定 変更に関する推奨
DAOS Tier 2

Tier 2 を無効にするには、「Tier 2 ストレージの使用を元に戻す」のステップに従います。

この設定を無効にして、データベースはまだ Tier 2 に保存されているオブジェクトを参照する場合、Tier 2 ストレージの残りの設定が完全な状態のままであれば、Domino がこれらのオブジェクトにアクセスできる可能性があります。ただし、新しい添付ファイルは Tier 2 に保存されません。また、追加の警告メッセージを表示するなど、DAOS が予想外の動作をする場合があります。

S3 資格情報名 確立後は S3 資格情報名を変更しないでください。これは、Tier 2 用に使用している S3 ストアにアクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを提供している資格情報ストアのエントリを参照しています。
S3 バケット

サーバーの tier 2 オブジェクトはすべて単一のバケットに保存されます。一度 Tier 2 にオブジェクトを保存したら、別のバケットに変更しないでください。これを行うと、Domino は元のバケットに保存されたいずれのオブジェクトにもアクセスできなくなります。クライアントが Tier 2 添付ファイルにアクセスを試みると、「ファイルは存在しません」などのメッセージが表示されます。

バケットの変更が必要な場合は「Tier 2 ストレージの使用を元に戻す」のステップに従い、バケット名を変更してから、もう一度 Tier 2 を有効にします。

S3 エンドポイント

一般に、確立後は S3 エンドポイントを変更すべきではありません。ただし、S3 ベンダーが既存の S3 バケットにアクセスできる別のエンドポイントを提供している場合は、その新しいエンドポイントを使用できるはずです。

割り当てられた S3 ストレージ ID

S3 ストレージ ID は、サーバーが Tier 2 用に初めて設定されたときに作成されたサーバーの一意の識別子です。この ID は、Tier 2 に保存されている各オブジェクトの名前の一部になります。確立後はこの ID を変更しないでください。(これはサーバー文書内の編集できないフィールドです。) S3 バケット名と同様に、これを行うと、Domino は元のストレージ ID を使用して保存されたいずれのオブジェクトにもアクセスできなくなります。

N 日間アクセスしない場合はオブジェクトをストアにプッシュする

この設定はいつでも変更できます。Tier 2 にプッシュされる添付ファイルについて、最小オブジェクトサイズに関する通常の DAOS 要求を満たす必要があり (このため既に Tier 1 内に存在します)、またこの設定で指定されている日数の間アクセスされていない必要があります。

S3 ストレージからオブジェクトをダウンロードすることに関連したコストがあるため、Tier 2 オブジェクトがダウンロードされる割合が非常に低くなることを保証するようにこれを十分高い値に設定します。E メールなど多くのアプリケーションで、「古い」添付ファイルへのアクセス頻度は低い傾向があります。この設定について詳しくは、DAOS Tier 2 オブジェクトのバックアップを参照してください。

キャッシュ設定
サーバー文書が破損した場合でも Tier 2 が正常に動作するように、Domino は Tier 2 ストレージ設定への変更を次の notes.ini 変数にキャッシュします。これらの設定を削除または変更しないでください。
DAOSTier2Enable
DAOSTier2CredName
DAOSTier2Bucket
DAOSTier2Endpoint
DAOSTier2ServerID
DAOSTier2DaysToPush