サンプル計画: (並列) Microsoft Exchange 2010/2013 および Microsoft Windows 2008 R2 クラスター - OS のパッチ適用
このサンプル自動化計画には、Microsoft Exchange 2010 および 2013 および Windows Server 2008 Release 2 クラスターのオペレーティング・システムへのパッチ適用を自動化するテンプレートが用意されています。これは並列計画であり、クラスター化された Exchange 2010 および 2013 サーバーと、Windows Server 2008 クラスターに同時にパッチが適用されます。このサンプル計画では、サイト機能のベースラインを使用してパッチ適用を実行します。すべてのサンプル計画は読み取り専用です。サンプル・プランを使用するには、プランをコピーし、名前を付け直してから必要に応じてFixlets、タスク、またはベースラインを使用してプレースホルダー Fixlets を更新する必要があります。
このタスクについて
この計画は並列計画です。処理手順を確認するには、Server Automation ユーザー・インターフェースの計画にある「フロー 」タブを表示します。この計画は、サイト機能のベースラインを使用して、オペレーティング・システムのパッチ適用を実行します。サイトからベースラインを実行する方法については、サイトからのベースラインの実行 を参照してください。
Windows Exchange クラスターへのパッチ適用に関する詳細は、Microsoft Exchange 2010 以降のデータ可用性グループを実行するサーバーのパッチ適用 を参照してください。
サンプル Automation Plan を実行するには、以下のステップを完了させます。
手順
- 「サーバー自動化」ドメインを開きます。
- ドメイン・パネルのナビゲーション・ツリーで、「自動化プラン」をクリックします。
- Automation Plans ダッシュボードで、計画 ID に「134」と入力し、Enter キーを押します。
- Automation Plans のリストから Automation Plan を選択します。
- 「コピー」をクリックして Automation Plan をコピーし、名前を入力して作成したコピーを保存します。
-
「アクションの実行」をクリックしてコピーした Automation Plan を実行します。以下の表に、サンプル Automation Plan で各 step に入力する必要があるパラメーターと対象を示します。
表 1. 計画のステップ、パラメーターおよびターゲット ステップ 説明\n パラメーターと対象 ステップ 1 Exchange 2010 and 2013 Start DAG (Database Availability Groups) Maintenance タスク startDagservermaintainence.ps1Powershell スクリプトをターゲット・エンドポイントに対して実行します。ノード上のアクティブな DAG がエンドポイントから移動されます。エンドポイントは一時停止状態となります。クラスター・グループがエンドポイントに存在する場合は、そのクラスター・グループも別のノードに移動されます。DatabaseCopyAutoActivationPolicyはこのスクリプトの実行後にブロックされるよう設定されています。このスクリプトでは、Exchange 2010 グループ以外はノードから移動されません。このスクリプトがエンドポイントに対して実行される際、エンドポイントはパッチまたはカスタム Fixlets を実行できる状態になっています。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の 1 つ目のノードまたはノード・セットを対象とします。 ステップ 2 サイトからベースラインを動的に実行 このステップでは、サイト内のすべてのベースラインを実行することにより、OS にパッチを適用します。 Exchange 2010 または 2013 クラスター内の最初のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択して、ステップ 1 で対象としたものと同じ対象を素早く選択できます。「パラメーター 」タブで、オペレーティング・システムにパッチを適用するベースラインが含まれているサイトを選択します。 ステップ 3 再起動を保留中のエンドポイントを再起動して再起動の完了を待つ これにより、前のステップでパッチが適用されたターゲットが再起動します。 Pending Restart状態のエンドポイントのみが再始動されます。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の最初のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択することで、ステップ 1 の対象と同じ対象を素早く選択できます。 ステップ 4 Exchange 2010 and 2013 Stop DAG (Database Availability Groups) Maintenance タスク stopDagservermaintainence.ps1Powershell スクリプトをターゲット・エンドポイントに対して実行します。このスクリプトはノードを再開し、DatabaseCopyAutoActivationPolicyをエンドポイントの各データベースに対して制限なしに設定します。このスクリプトの実行後に、ノードにフェイルバックされるグループはありません。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の最初のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択することで、ステップ 1 の対象と同じ対象を素早く選択できます。 ステップ 5 Exchange 2010 and 2013 Stop DAG (Database Availability Groups) Maintenance タスク startDagservermaintainence.ps1Powershell スクリプトをターゲット・エンドポイントに対して実行します。ノード上のアクティブな DAG がエンドポイントから移動されます。エンドポイントは一時停止状態となります。クラスター・グループがエンドポイントに存在する場合は、そのクラスター・グループも別のノードに移動されます。DatabaseCopyAutoActivationPolicyはこのスクリプトの実行後にブロックされるよう設定されています。このスクリプトでは、Exchange 2010 グループ以外はノードから移動されません。このスクリプトがエンドポイントに対して実行される際、エンドポイントはパッチまたはカスタム Fixlets を実行できる状態になっています。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノード・セットを対象とします。 ステップ 6 サイトからベースラインを動的に実行 このステップでは、サイト内のすべてのベースラインを実行して OS にパッチを適用します。 Exchange 2010 または 2013 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択すると、同じ対象を素早く選択できます。「パラメーター」タブで、オペレーティング・システムにパッチを適用するベースラインを含むサイトを選択します。 ステップ 7 再起動を保留中のエンドポイントを再起動して再起動の完了を待つ これにより、前のステップでパッチが適用されたターゲットが再起動します。 Pending Restart状態のエンドポイントのみが再始動されます。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択することで、ステップ 1 の対象と同じ対象を素早く選択できます。 ステップ 8 Exchange 2010 and 2013 Stop DAG (Database Availability Groups) Maintenance タスク stopDagservermaintainence.ps1Powershell スクリプトをターゲット・エンドポイントに対して実行します。このスクリプトはノードを再開し、DatabaseCopyAutoActivationPolicyをエンドポイントの各データベースに対して制限なしに設定します。このスクリプトの実行後に、ノードにフェイルバックされるグループはありません。Exchange 2010 または 2013 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。「同じ対象を使用」オプションを選択することで、ステップ 1 の対象と同じ対象を素早く選択できます。 ステップ 9 非 Hyper-V のクラスター化 Microsoft サーバーのパッチ適用前タスク このステップでは、Windows 2008 クラスターでパッチを適用する 1 つ目のノードを一時停止させます。 Windows 2008 クラスター内の 1 つ目のノードまたはノード・セットを対象とします。 ステップ 10 ノードからのグループの移動 (Windows 2008-2012) このステップでは、前のステップで一時停止させているノードからグループを移動します。 Windows 2008 クラスター内の1 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 ステップ 11 サイトからベースラインを動的に実行 このステップでは、サイトからベースラインを実行することにより、パッチ適用を遂行します。 Windows 2008 クラスター内の1 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。「パラメーター 」タブで、OS のパッチ適用に使用するベースラインを含むサイトを選択します。 ステップ 12 再起動の保留中のエンドポイントを再起動して再起動の完了を待つ このステップでは、前のステップでパッチを適用したコンピューターを再起動します。 Pending Restart状態のエンドポイントのみが再始動されます。Windows 2008 クラスター内の1 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 ステップ 13 ノードの再開 (Windows 2008-2012) このステップでは、パッチを適用している 1 つ目の Windows Server 2008 ノード・セットを再開します。 Windows 2008 クラスター内の1 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 ステップ 14 ノードの一時停止 (Windows 2008-2012) このステップでは、パッチを適用している 2 つ目の Windows Server 2008 ノード・セットを一時停止させます。 Windows 2008 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノード・セットを対象とします。 ステップ 15 ノードからのグループの移動 (Windows 2008-2012) このステップでは、前のステップで一時停止させたノードまたはノード群からグループを移動します。 Windows 2008 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 ステップ 16 サイトからベースラインを動的に実行 このステップでは、サイトからベースラインを実行することにより、パッチ適用を遂行します。 Windows 2008 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。「パラメーター 」タブで、OS にパッチを適用するベースラインを含むサイトを選択します。 ステップ 17 再起動を保留中のエンドポイントを再起動して再起動の完了を待つ このステップでは、前のステップでパッチが適用されたコンピューターを再起動します。 Pending Restart状態のエンドポイントのみが再始動されます。Windows 2008 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 ステップ 18 ノードの再開 (Windows 2008-2012) このステップでは、ステップ 16 でパッチが適用された 2 つ目の Windows 2008 ノード・セットを再開します。 Windows 2008 クラスター内の 2 つ目のノードまたはノードのセットを対象とします。 - 「OK」をクリックして、Automation Plan を実行します。