サンプル計画: Microsoft Exchange 2010 または 2013 DAG クラスター - ミドルウェアのパッチ適用
このサンプル計画は、クラスター内の Microsoft Exchange 2010 または 2013 ミドルウェアへのパッチ適用を自動化します。この計画は、2 ノード・クラスター内の Microsoft Exchange へのパッチ適用を自動化するよう設計されています。自動化はクラスター内のノードごとに 1 つずつ、2 つのフェーズで実行されます。ステップ 1 から 5 については、クラスターの 1 つ目のノードにパッチが適用されます。次に、これらのステップは 2 つ目のノードにあるステップ 6 から 10 に複製されます。オプションとして、ファイル共有監視が構成されている場合は、タスク 134 を追加して Check File Share Witness status on a Microsoft Windows cluster ファイル共有監視の状況を確認できます。自動化の各フェーズにおいて、プレースホルダー・ステップを Fixlet、Task、または Baseline に置換して Microsoft Exchange にパッチを適用します。すべてのサンプル計画は読み取り専用です。サンプル計画を使用するには、計画をコピーし、名前を付け直してからパッチ適用要件に合わせて、 Fixlets、タスクまたは Baselines を使用してプレースホルダー Fixlets を更新する必要があります。
始める前に
123 Install IBM Exchange Cluster Manager Service110 Install Windows Cluster Control Application- このタスクは、Microsoft Windows 2008 Server リリース 2 以降でのみサポートされています。
- ファイル共有監視の状況を確認するためにタスク 134
Check File Share Witness status on a Microsoft Windows clusterを使用する場合、対象コンピューターには Powershell v. 2.0 機能がインストールされている必要があります。 - 対象にはWindows フェイルオーバー・クラスター・モジュール機能がインストールされていて、クラスター・サービスが稼働している必要があります。
このタスクについて
このサンプル計画は、2 ノード・クラスター内の Microsoft Exchange 2010 または 2013 へのパッチ適用を自動化する方法を示しています。パッチ処理はノードごとに 1 つずつ、2 つのフェーズで構成されています。コピーした計画は、ノード数の異なるクラスター用に変更できます。たとえば、3 ノード・クラスター対するパッチ適用を自動化する計画が必要な場合は、クラスター内の 3 つ目のノードに対してステップ 11 の後にさらに 5 つのステップ、つまりステップ 1 から 5 の複製を追加します。計画の最後のステップは、タスク 128 Rebalance Active Databases Task Exchange 2010 and Exchange 2013 DAG でなければなりません。
クラスターにファイル共有監視が構成されている場合は、Restart Endpoint and Wait for Restart to Complete ステップの後にオプションとしてタスク ID 164 Check File Share Witness status on a Microsoft Windows cluster を計画に追加できます。このタスクは、対象ホスト上のファイル共有監視の状況を確認し、クラスター内のファイル共有監視用に構成されているファイル共有にホストがアクセスできるかどうかをチェックします。このオプションのタスク 164 を使用する場合は、使用方法と前提条件に関する情報をタスクの説明で確認してください。詳しくは、『ファイル共有監視にアクセス可能かどうかを確認』を参照してください。タスク 163 Check Status and Start Services on Microsoft Exchange およびタスク 164 を追加する場合は、Restart Endpoint and Wait for Endpoint to Restart のステップの後にタスク 163 Check Status and Start Services on Microsoft Exchange を追加してから、その次のステップとしてタスク 164 を追加します。
サンプル Automation Plan を使用するには、以下のステップを実行します。
手順
- サーバー自動化ドメインを開きます。
- ドメイン・パネルのナビゲーション・ツリーで、「自動化プラン」をクリックします。
- Automation Plans ダッシュボードで、計画 ID に「171」と入力してサンプル計画を検索し、Enter キーを押します。
- Automation Plans のリストからサンプル計画を選択します。「コピー」をクリックして Automation Plan をコピーし、名前を入力して作成したコピーを保存します。
- 「アクションの実行」をクリックしてコピーした Automation Plan を実行します。
- ステップ 1 から 5 については、クラスター内の 1 つ目のノードを対象とします。必要に応じて「ステップと同じ対象を使用」オプションを使用することができます。プレースホルダー Fixlet を Microsoft Exchangeのパッチ適用に使用する Fixlet、Task または Baselineに置き換える必要があります。
- ステップ 6 から 10 については、クラスター内の 2 つ目のノードを対象とします。必要に応じて「ステップと同じ対象を使用」オプションを使用することができます。プレースホルダー Fixlet を Microsoft Exchangeのパッチ適用に使用する Fixlet、Task または Baseline に置き換える必要もあります。
- ステップ 11 については、クラスター内の両方のノードを対象とします。
- 「OK」をクリックして、計画を実行します。