サイトからのベースラインの実行

特定のサイトに含まれているすべての Baselines を、endpoints のセットに対して自動的に実行できます。これを行うには、サイト内のすべての Baselines を実行するように設計された Server Automation Task が含まれている Automation Plan を実行します。サイトに作成または追加する新しい Baselines は、Automation Plan を再利用するたびに自動的に実行されます。

このタスクについて

この機能を使用すると、特定のサイトに含まれる Baselinesendpoints のセットに対して簡単に実行できます。サイトに含まれている Baselines を実行するには、特定の Server Automation TaskAutomation Plan に追加します。この機能は、Microsoft Windows® クラスターのパッチ適用を自動化する場合など、特にパッチ適用作業に便利です。

キー・ポイント:

以下のキー・ポイントに注意してください。
  • この Taskは、Automation Plan の一部としてのみ実行できます。Task をスタンドアロンで実行することはできません。
  • 対象のサイトから Fixlet コンテンツを実行することはできません。実行できるのは Baselines のみです。
  • 計画をスケジュールし、「プリフェッチを有効にする」オプションを選択すると、プリフェッチ・コンテンツは、スケジュール・計画を実行依頼した時点から直ちにダウンロードされます。プリフェッチ・コンテンツのダウンロード時刻とスケジュールされた実行時間の間にソース・コンテンツが変更された場合、更新されたソース・コンテンツは計画の実行時に組み込まれますが、事前にダウンロードされていない可能性があります。スケジュールされた実行時間に達すると、計画は、計画が実行される時点のサイトのコンテンツを取得します。たとえば、計画をスケジュールしてプリフェッチをダウンロードする場合、サイト内の Baselines のプリフェッチ・コンテンツは、スケジュール・計画を実行依頼すると直ちにダウンロードされます。このプリフェッチ・コンテンツは同じままであり、Baselines に含まれるソース・コンテンツが変わっても更新されません。ただし、計画は計画の実行時間に存在するサイトのコンテンツを取得するため、サイトに Baselines が追加または削除された場合、それらの変更は実行される計画に組み込まれます。
  • サイトからすべての Baselines を実行する Task を失敗ステップとしてを含めることはできません。
  • Baselines ではパラメーターはサポートされていないため、サイトから実行する Baselines にパラメーター化された Fixlets を含めることはできません。
  • パフォーマンス上の理由から、Baselines を実行するサイトには 10 を超える Baselines を含めることはできません。パフォーマンスについて詳しくは、「BigFix 管理」ドメインの「適用状態チェック」ダッシュボードを参照して、「オープンなアクション」に関する情報を確認してくださいオープン・アクションとパフォーマンスについての詳しい情報は、のパフォーマンスの向上Server Automation から入手可能です。BigFix のパフォーマンスについて詳しくは、「パフォーマンス設定」を参照してください。
  • サイトからの Baselines は、計画に動的に組み込まれ、並列実行されます。

サイトから Baselines を実行するには、以下のステップを実行します。

手順

  1. Automation Plan を実行するときに、対象とする予定のサイトに Baselines を追加します。サイトへのアクセス権限を持っていることを確認してください。
  2. 新しい Automation Plan を作成するか、既存のサンプル計画のコピーを変更して、Task を処理する計画内の位置に Server Automation Task 137 Dynamically Select Baselines from a Site を追加します。たとえば、計画内のステップ 1 が新しい Windows 仮想マシンを作成し、ステップ 2 で新規作成された仮想マシンのオペレーティング・システムにパッチを適用する場合、計画の 2 番目のステップとして Task 137 Dynamically Select Baselines from a Site を追加します。
  3. 計画を保存します。
  4. 「アクションの実行」をクリックして計画を実行します。Dynamically Select Baselines from a Site Task が含まれている計画のステップについて、サイト内のすべての Baselines を実行する endpoints のセットを対象とします。
  5. Dynamically Select Baselines from a Site Task を含むステップの「パラメーター 」タブで、実行する Baselines を含むサイトをドロップダウン・リストから選択します。システムはサイト URL の読み取り専用ビューと、読み取り専用のサイト・プレビューを提供します。
  6. 必要に応じて計画に他のステップを追加して、すべてのステップにターゲットが割り当てられていることを確認します。
  7. 計画の実行を開始するには、 「OK」をクリックします。

このシナリオでは、サイトに含まれている Baselines をすべて実行する Automation Plan を使用します。Automation Planは、Microsoft® Windows® クラスター・パッチ適用のサンプル計画 143 Sample Plan: Clustered Windows Server (2008 and newer versions) OS Patching のコピーです。サンプル計画内の Fixlet プレースホルダーを Task 137 Dynamically Select Baselines from a Site に置き換えます。計画の実行時には、以下のように、実行する Baselines を含むサイトを指定します。
  • 計画のステップ 1 は Pause Node (Windows 2008-2012) です。このステップは、クラスター内の最初のノードまたはノードのセットを一時停止します。
  • ステップ 2 Move Groups from Node (Windows 2008-2012)。このステップは、ノードからグループを移動します。
  • サンプル計画のステップ 3 はプレースホルダーです。サンプル計画にはこのプレースホルダー・ステップが含まれているので、これを任意の Fixlet または Taskに置き換えることができます。このステップを Task 137 Dynamically Select Baselines from a Site に置き換えます。「自動化計画アクションの実行」画面で、クラスター内の最初のノードまたはノードのセットを対象とします。このステップが実行されると、指定したサイト内の Baselines すべてが、これらのターゲットに対して実行されます。
  • ステップ 4 は、前のステップで指定したサイト内の Baselines の実行後に Pending Restart 状態にある endpoints をすべて再起動します。
  • ステップ 5 は Resume Node (Windows 2008-2012) です。このステップは、最初のノードまたはノードのセットを元の状態に再開します。
  • 計画の次の 5 つのステップは、ステップ 1 から 5 までの繰り返しです。これらのステップは、クラスターの 2 番目のノードまたはノードのセットに対して同じアクションを繰り返します。
  • ステップ 8 では、クラスターの 2 番目のノードまたはノードのセットを対象に設定して、プレースホルダー Fixlet を Task 137 Dynamically Select Baselines from a Site に置き換えます。