概説
BigFix Lifecycle Server Automation はプロビジョニング・ワークフローを自動化する機能を提供します。サーバーやコンピューターなど、さまざまな endpoints にわたって Fixlets、Tasks、Baselines のシーケンスを自動化できます。Server Automation は、BigFix の俊敏性と拡張性を活用して、ネットワークへの影響を最小限に抑え、無駄のない効率的な方法で強力な機能を提供します。
Server Automation を使用すると、自動化タスクを単純なシーケンスで、または複数の endpoints で並列実行することで、ワークフローを自動化できます。これを行うには、endpoints 全体で実行するアクションごとに個別の step を含む Automation Plan を作成します。Automation Planは、各ステップが別のステップの後に処理される単純なシーケンスで実行できます。または、計画に並列処理を含めることもできます。たとえば、virtual servers のセットにオペレーティング・システムをデプロイする actions を順次実行する Automation Plan を作成し、いずれかの virtual servers にデータベースをインストールして、同時に他の virtual servers にミドルウェア・アプリケーションをインストールすることができます。条件に基づく、順次の自動化を作成できます。たとえば、virtual servers が正常に電源投入されている場合にのみ、Automation Plan を開始するようにできます。
自動化フローをシーケンス化するには、Automation Plan を作成します。各 Automation Plan には、多くの stepsが含まれます。各 step は Fixlet、Task、または Baseline であり、複数の endpoints にわたってデプロイされる action を表します。これには endpoints にパッチをインストールするための Fixlet のデプロイメントなどが含まれます。
主な Server Automation の使用例を以下に示します。
- のパッチ適用シーケンス endpoints
- サーバーへのパッチ適用など、複数の endpoints へのパッチ適用を自動化できます。
- サイトからのベースラインの実行
- サイトに含まれるすべてのベースラインを、endpoints のセットに対して簡単に実行できます。
- Microsoft® Windows®クラスターへのパッチ適用の自動化
- Microsoft® Windows® クラスターで実行されているアプリケーションへのパッチ適用を自動化することもできます。たとえば、Automation Plan の Server Automation Fixlets を使用して、Microsoft® SQL Server がインストールされているクラスターへのパッチ適用を自動化できます。
- ミドルウェア・アプリケーションのインストールとデプロイメント
- 複数の endpoints のミドルウェア・アプリケーションを、1 つの Automation Plan でインストール、削除、アップグレードできます。Automation Plan の異なる steps で、異なる endpoints を対象にすることができます。これには複数層のアプリケーション・デプロイメントが含まれます。
- 仮想サーバーの管理
- virtual servers を管理して、Automation Plans に仮想サーバー管理 actions を組み込むことができます。
例: をまたがるシーケンスの自動化 endpoints
この例は、data center での複数のサーバーにわたる代表的な自動化フローを表しています。Automation Plan を使用してプロセスを自動化できます。Automation Plan には、それぞれが 1 つの action を表す step を使用した複数の steps が含まれています。これにはソフトウェアのインストールやシステムの再起動などがあります。
| 必要要件 | アクション |
|---|---|
| 1. 2 つの異なるコンピューターにオペレーティング・システムをデプロイします。 | Automation Plan に step を追加して、オペレーティング・システムをデプロイします。これを行うために、Deploy an operating system to one or more computers (133) Server Automation タスクを使用できます。 |
| 2. ステップ 1 でデプロイしたオペレーティング・システムの 1 つに DB2® をインストールします。 | Automation Plan に 2 つ目の step を追加して、DB2® をインストールします。DB2® をインストールするために使用可能な Server Automation タスクがあります。ステップ 1 に依存するように、このステップを作成します。 |
| 3. ステップ 1 でデプロイした他のオペレーティング・システムのいずれかに WebSphere® Application Server をインストールします。 | 3 つ目の step を追加して WebSphere® Application Server をインストールします。WebSphere® Application Server をインストールするために使用可能な Server Automation Task サーバー自動化タスクがあり ます。ステップ 1 に依存するように、このステップを作成します。このステップは、ステップ 2 と並列実行されます。 |
| 4. DB2® をインストールしたコンピューター上にデータベースを作成します。 | ステップ 2 でインストールされた DB2® にデータベースを作成するために、Automation Plan に step を追加します。データベースを作成するために使用可能な Server Automation タスクがあります。ステップ 2 に依存するように、このステップを作成します。 |
| 5. ステップ 3 で WebSphere® Application Server がインストールされたコンピューター上でベースラインを実行します。 | コンピューターにパッチを適用するために使用するベースラインを含めるために、Automation Plan に 5 番目の step を追加します。ステップ 3 に依存するように、このステップを作成します。このステップは、ステップ 4 と並列実行されます。 |
| 6. action を処理します。 | Automation Plan を実行して、actions を実行します。Automation Plan Engine が Automation Plan を処理し、いくつかのステップは並列実行されます。 |