スキャンの進行のモニター

9.2.5 から使用可能です。ソフトウェア・スキャンでの問題が発生した場合、スキャンが開始したか完了したかを確認し、スキャン対象のディレクトリーに関する追加情報を表示できます。

ログ・ファイル

run_hw.sh および run_sw_and_pack.sh コマンドは _console.sh ラッパーであり、スクリプトの出力を run_hw_std.log および run_sw_and_pack_std.log ファイルにリダイレクトします。単一のログ・ファイルのデフォルトのサイズ制限は、1024 バイトです。この制限は configure_scan.sh ファイルで変更できます。サイズ制限を変更するには、新しい LIMIT 値を指定します。次回のスキャン中にログ・ファイルがサイズ制限を超えると、既存のファイルは run_hw_std.log.1 および run_sw_and_pack_std.log.1 に名前変更されます。ただし、このようなファイルが存在できるのはコマンドごとに 2 つまでです。そのため、run_hw_std.log.1 および run_sw_and_pack_std.log.1 が既に存在する場合は、最も古いログ・ファイルが削除されます。

スキャナーのバージョンの確認

スキャンの進行をモニターするには、バージョン 2.8.0.0001 以上のスキャナーが必要です。現行バージョンを確認するには、/etc/cit/cit.ini ファイルを開きます。

CIT_Version = 2.8.0.0001

開始されたスキャンの確認

開始されたスキャンおよび完了したスキャンに関する情報は、/etc/cit/logs/traceCIT.log ファイルに書き込まれます。

16/07/04 15:18:36 E [main.C] seMain:  308 IMPORTANT: ---START--- Software scan started. CIT Version = '2.8.0.0001'
16/07/04 15:20:14 E [cache.C] 2800 IMPORTANT: File system access on '/' (drive: '/:', type: 2, fs: 'os400fs')
16/07/04 15:22:02 E [cache.C] 2835 IMPORTANT: (OK) File system access on '/' (drive: '/:', type: 2, fs: 'os400fs')
16/07/04 15:22:02 E [cache.C] 2800 IMPORTANT: File system access on '/QSYS.LIB' (drive: '/QSYS.LIB:', type: 2, fs: 'qsysfs')
16/07/04 15:25:24 E [cache.C] 2835 IMPORTANT: (OK) File system access on '/QSYS.LIB' (drive: '/QSYS.LIB:', type: 2, fs: 'qsysfs')
...
16/07/04 15:41:31 E [main.C] seMain:  483 IMPORTANT: ---STOP--- Software scan finished with return code=0

スキャンされているディレクトリーの確認

/etc/cit/logs/traceCIT_scanned_dirs.log ファイルで、現在スキャンされているディレクトリーを確認できます。

2016-07-04T15:20:14 '/'
2016-07-04T15:20:14 '/iso'
2016-07-04T15:20:14 '/maestro'
...
2016-07-04T15:25:23 '/QSYS.LIB/QAUTOMON.LIB' 

特定のディレクトリーで、スキャンの完了にあまりにも長い時間かかっているか、スキャンがハングしている場合、スキャンを実行しているジョブを中止することで、スキャンを停止できます。その後、そのディレクトリーをスキャンから除外し、スキャンを繰り返すことができます。