VMware vSphere

VMware vSphere は、BigFix Inventory でサポートされる仮想化テクノロジーの 1 つです。

目的

このソリューションは、以下の 2 つの製品で構成されています。VMware ESX (または ESXi) ハイパーバイザーと VMware vCenter サーバー。これらのコンポーネントは両方とも、インフラストラクチャー内の仮想マシンに関する情報を抽出するために使用できる API を提供します。以下のセクションでは、これらの 2 種類の製品間の違いを示します。

ESX または ESXi

これは仮想マシンのホストとなるオペレーティング・システムです。クラスター環境にデプロイされたソフトウェアを使用しない場合は、特定の ESX に接続するだけで十分です。ただし、ESX が vCenter により管理される場合は、vCenter を介して該当の VM マネージャーを ESX に接続することをお勧めします。これは、BigFix Inventory では、各 ESX ボックス (CIT スキャナーがインストールされている仮想マシンをホストする各ボックス) からのデータが必要になるためです。ESX を介した接続を選択した場合、すべての ESX ボックスを個別に「VM マネージャー」パネルで定義する必要があります。vCenter をデプロイすると、すべての ESX ボックスをこのサーバーを介して管理できます (つまり、時間を節約し、ネットワーク負荷を低減できます)。

注: ESX 仮想マシンの汎用固有 ID (UUID) を変更すると、BigFix Inventory はそれを新規の仮想マシンとして認識するため、過剰請求につながる場合があります。

サポートされるバージョン:

サポートされているバージョンの完全なリストについては、以下を参照してください:サポートされる仮想化タイプ。

vCenter

これは仮想マシンがインストールされているコンピューター・システムを管理するために使用します。ソフトウェアをクラスター環境にインストールする場合は、これを使用する必要があります。各 ESX ボックスに個別に接続する代わりに、vCenter を介してすべての ESX ボックスに接続できます。vCenter の主な役割は、ESX ボックスからデータを取り出すことです。したがって、クラスター環境がない場合でも、vCenter を介して ESX ボックスに接続する方が有利で、ネットワーク・トラフィックの低減にもなります。

サポートされるバージョン:

サポートされているバージョンの完全なリストについては、以下を参照してください:サポートされる仮想化タイプ。

ESX または ESXi、および vCenter のデフォルトの URL

使用するデフォルトの URL は以下のとおりです (ESX ボックスまたは vCenter の管理者が API の構成を変更していた場合、例えば HTTPS プロトコルの代わりに HTTP プロトコルを使用している場合は、お客様の環境のデフォルトの URL はこれと異なる場合があります)。

ESX または ESXi の場合: https://ESX_IP_address/sdk/vimService.wsdl
vCenter の場合: https://vCenter_IP_address/sdk/vimService.wsdl

vSphere Web Services SDK が設定されていることを確認し、指定された URL が有効であるかどうかを調べてください。Web ブラウザーに URL を貼り付け、アクセスできるかどうかを確認してください。アクセスできない場合は、vCenter の設定で URL のセットアップを確認してください。これを行うには、「vCenter サーバー設定」 > 「拡張設定」に進み、 VirtualCenter.VimApiUrl の設定を参照してください。URL にアクセスできない場合は、VMware 管理者にお問い合わせください。

サポートされるトポロジー

BigFix Inventory では、1 つのシングル・サインオン・ドメイン、1 つのシングル・サインオン・サイト、Platform Services Controller を持つ vCenter サーバーを同じマシン上で構成することができます (組み込みデプロイメント・モデル)。外部の Platform Services や複数のシングル・サインオン・サイトを含む、その他のトポロジーをセットアップする場合は、各 ESX ボックスに個々に接続する必要があります。