x86 プロセッサーでのデフォルトの PVU カウント

PVU サブキャパシティーを正しく計算するために、BigFix Inventory では、仮想マシンで使用可能なプロセッサー・コア数と、それらのマシンをホストする物理コンピューター上のプロセッサー・コア数についての情報が必要です。この情報がないと、ライセンス・メトリック使用状況を正しく計算できず、報告された結果で x86 プロセッサーが余分にカウントされる可能性があります。

ハイパーバイザー・データを使用できない場合、以下の理由により、報告される結果が余分にカウントされる可能性があります。

  • 適用された PVU レートが実際のレートよりも大きくなっている可能性がある
    プロセッサーに適用される PVU レートは、プロセッサーのモデルやタイプ、あるいは物理ホストにインストールできるプロセッサーの数 (ソケットの数) に応じて異なります。ハイパーバイザー・データを使用できない場合、BigFix Inventory はプロセッサーの PVU レートを正しく確認できません。そのため、該当のプロセッサーで可能な最大のソケット数を使用した構成の PVU レートを適用します。
    重要: 9.2.11 アプリケーション更新 9.2.11 以降、BigFix Inventory はプロセッサーの PVU レートを正しく確認できない場合、常にコアごとに 120 PVU を適用します。以前のバージョンの BigFix Inventory では、適用された PVU の数が PVU テーブルに指定されていました。
  • 考慮されるプロセッサー・コアの数が、使用可能なコアの実際の数よりも多くなる可能性がある

    CPU が仮想マシンに過剰に投入されており、仮想キャパシティーの合計が物理キャパシティーを上回る場合、仮想キャパシティーの上限は価格ルールに従って物理キャパシティーまでに制限されます。ハイパーバイザー・データを使用できないと、BigFix Inventory は仮想キャパシティーを物理キャパシティーまでに制限できません。

IBM は、デフォルトの PVU カウントに基づいて計算された PVU 値を含む監査レポートを受け入れます。クライアントがサブキャパシティーに不適格であるとみなしたり、フル・キャパシティーの料金を支払う義務があると考えたりすることはありません。
デフォルトの PVU カウントを適用した結果について詳しくは、以下を参照してください:シナリオ: VM マネージャーが定義されていない仮想環境のキャパシティー」。
ヒント: ハイパーバイザー・データが仮想マシンから欠落していて、デフォルトの PVU カウントが適用されている場合は、その仮想マシンが実行されているサーバーの ID が TLM_VM で開始されます。