VM マネージャーの状況
VM マネージャーを追加した後に、その状況の説明を表示して、VM マネージャーが正しく動作することを確認します。
VM マネージャーの状況
これらの状況は、集中モードと分散モードの両方で管理される VM マネージャーに適用されます。- 古い VM マネージャー・データ または VM マネージャー・データがない
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スキャン結果ファイルはエラーなしでインポートされたが、「古い VM マネージャー・データ」または「VM マネージャー・データがない」の状況のままのコンピューターがある場合は、次のステップを実行します。
Action (アクション)-
問題の原因を判別するには、VM Manager tool が有効で完全な結果を収集するかどうかを確認します。詳しくは、こちらを参照してください:古い VM マネージャー・データのトラブルシューティング
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- 接続が失敗しました
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VM マネージャーへの接続が失敗したため、データは取得されませんでした。
アクション:-
問題の原因を判別するために、BES Client\LMT\VMMAN\logs ディレクトリー内にある VM Manager tool ログ・ファイルを開いて、以下の例外を探してください。
VM Manager is not able to communicate with ESX 4.x due to: javax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateException: Certificates does not conform to algorithm constraints
詳しくは、次を参照してください。 RQMCopyUtility error: SSL_TLS SSLContext not available. Certificate does not conform to algorithm constraints.注: ESX 4 は、VMware ではサポートされなくなりました。詳しくは、「End of Availability and End of Support Life for ESX 4.x and VMware Management Assistant」を参照してください。 - 処理中のログをデバッグするには、以下のファイルを変更してください。
- BES Client/LMT/VMMAN/vmman.sh
- BES Client\LMT\VMMAN\vmman.bat
デバッグ・ダンプ・オプションを VMM_PROPERTIES_DEFS パラメーターに追加して、「プロパティー定義」セクションを更新します。以下の行を挿入します。-
VMM_PROPERTIES_DEFS="-Dcom.sun.xml.internal.ws.transport.http.client.HttpTransportPipe.dump=true -Dhttps.protocols=TLSv1.2,TLSv1.1,TLSv1 -Dcom.ibm.jsse2.disableSSLv3=false -Dcom.ibm.tools.attach.enable=no
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SET VMM_PROPERTIES_DEFS=%VMM_PROPERTIES_DEFS% -Dcom.sun.xml.internal.ws.transport.http.client.HttpTransportPipe.dump=true
以下の VMMAN ツール・コマンドを実行します。-
vmman.sh -testconnection > vmman.out 2>&1
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vmman.bat -testconnection > vmman.out 2>&1
資格情報と VM マネージャーの応答を確認して、コマンド出力を確認します。
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- データの一部が収集されました
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データは、一部のホストからのみ収集されました。
アクション:- Hyper-V で問題が発生した場合は、クラスター内の一部のホストに接続上の問題があることを示しています。問題のあるホストを識別するには、BES Client\LMT\VMMAN\logs ディレクトリーにある VM Manager tool ログ・ファイルを開き、以下のエントリーを検索します:
Processing of the host: <HOST_UUID> ip: <HOST_IP_ADDRESS> from hyper-v cluster was skipped because of invalid connection status (<STATUS>).
A communication error occured when processing one of the Hyper-V hosts in the cluster. Host name: <HOSTNAME>. Skip and continue.
識別されたホストの接続の問題を修正します。問題が解決しない場合は、IBM サポートに連絡してください。
- Citrix Hypervisor (旧称 XenServer) で問題が発生した場合は、XenTools が一部の仮想マシンにインストールされていないことを示しています。問題のある仮想マシンを識別するには、BES Client\LMT\VMMAN\logs ディレクトリーにある VM Manager tool ログ・ファイルを開き、以下のエントリーを検索します:
It was not possible to retrieve the number of cores assigned to XEN VM with UUID: <VM_UUID>. Most likely the XenServer Tools are not installed on this particular VM. Skipping VM and continue.
識別された仮想マシンに XenTools をインストールします。
- Hyper-V で問題が発生した場合は、クラスター内の一部のホストに接続上の問題があることを示しています。問題のあるホストを識別するには、BES Client\LMT\VMMAN\logs ディレクトリーにある VM Manager tool ログ・ファイルを開き、以下のエントリーを検索します:
- 重複するアドレス
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VM マネージャーのアドレスが重複しています。このアドレスを持つ最初の VM マネージャーがアクティブなままになり、状況は残りのアドレスに対して表示されます。
アクション: 重複する VM マネージャーを削除し、データが 1 回だけ収集されるようにします。アドレスの重複は、特定のタイプの VM マネージャーでのみ発生する可能性があります。
- ハード・タイムアウト - 中断
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VM マネージャーへの接続が失敗し、それ以降の接続の試行は行われませんでした。この状況は、指定された URL または構成が正しくないこと、または、ネットワークに問題があることを示しています。
アクション: VM マネージャーと VM Manager toolとの間の接続を確認してください。また、URL と資格情報を修正し、その変更内容を保存してください。対応する vmmconf_*.properties ファイルで
vmm_communication_locked
プロパティーがfalse
に設定されていることを確認してください。 - 非アクティブ
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VM マネージャーの無操作状態の最大期間より長い期間、VM マネージャーからのデータが取得されませんでした。この状況は、指定された URL または構成が正しくないことを示しています。
アクション: URL および資格情報を修正し、その変更内容を保存してください。
- 無効な資格情報 - 試行中
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資格情報が正しくないか、パスワードの有効期限が切れていたために、VM マネージャーへの接続が失敗しました。失敗ログイン試行の制限回数を超えるまで、試行が繰り返されます。その後、アカウントがロックされるのを回避するために、状況が「無効な資格情報 – 中断」に変わります。
アクション: VM マネージャーを編集して、資格情報を修正してください。
- 無効な資格情報 - 中断
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VM マネージャーへの接続は、次の理由が原因で中断されます。
- 失敗したログイン試行回数を超過した。無効な資格情報が指定された場合にアカウントがロックされるのを回避するために、この状況が使用されます。アクション:
- VM マネージャーの資格情報が正しいことを確認してください。その後、「再開」をクリックします。
- vmmconf_*.properties ファイルに移動し、
vmm_communication_locked
パラメーターがfalse
に設定されていることを確認します。 - デフォルトでは、VM Manager tool は BigFix サーバーと同じコンピューターにインストールされます。VM Manager tool と VM マネージャーとの間の接続を確認してください。ファイアウォール、プロキシー、NAT の設定が正しいことを確認してください。
- インストールされたマシンに関するデータを収集するための Windows™ Remote Management (WinRM) が BigFix Inventory で正しく構成されていない。
アクション: Hyper-V 管理対象ホストからデータを取得するには、WinRM フレームワークへの管理アクセスが必要です。詳しくは、Hyper-V ホストでの WinRM の構成を参照してください。
- 失敗したログイン試行回数を超過した。無効な資格情報が指定された場合にアカウントがロックされるのを回避するために、この状況が使用されます。
- データなし (旧、「権限が不十分」)
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VM マネージャーからデータが収集されませんでした。最も一般的な理由は、データが存在しないか、この VM マネージャーに定義されているユーザーに十分な権限がないことです。
アクション:「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」Fixlet を実行する場合は、キャパシティー・データを収集する仮想ホストで、少なくとも 1 つの仮想マシンが正しく定義および実行されていることを確認してください。
ユーザーがこの VM マネージャーによって管理される仮想マシンとそのホストへの読み取り権限を備えていることを確認してください。
- OK
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データは、VM マネージャーから収集され、スケジュールに従って処理されます。問題は検出されませんでした。
- OK - 重複する UUID は破棄されました
- 仮想マシンはそれぞれ固有の UUID を持っていなければなりません。UUID が複数の VM を識別すると、いずれの VM も結果から破棄されます。この問題は VMware で最も多く発生し、その多くは以下のいずれかの理由に起因します。
- 仮想マシンが、vCloud Director のカタログ・テンプレートからデプロイされた。デフォルトで、このようなマシンには同じ BIOS UUID が割り当てられます。詳しくは、こちらを参照してください:BIOS UUIDs in vCloud Director are not unique when virtual machines are deployed from catalog templates を参照してください。
- 仮想マシンが、UUID を変更することなく複製された。詳しくは、こちらを参照してください:Changing or keeping a UUID for a moved virtual machine を参照してください。
アクション: BES Client\LMT\VMMAN\logs ディレクトリーにある VM Manager toolのログ・ファイルを開き、破棄された仮想マシンを特定します。次に、ご使用の仮想化タイプの資料を参照して、各仮想マシンに固有の UUID を割り当てる方法を確認します。VMware について詳しくは、Editing a virtual machine with a duplicate UUID.bios を参照してください。
重複が修正されると、VM マネージャーの状況は「OK」に変わります。注: 重複する VM が同じホスト上にある場合、Hyper-V の UUID の重複は検出されません。このような場合、VM マネージャー・ツール・スキャンによって収集される VM は 1 つだけです。 - 保留中
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この状況は、集中モードで管理されている VM マネージャーのみに適用できます。この状況は、VM マネージャーの作成後、または定義の変更後に表示されます。これは、変更内容が引き続き VM Manager toolに伝搬中であることを示します。以下のステップが完了すると、状況は「OK」に変化します。
- VM Manager toolが VM マネージャーからデータを収集する。
- このデータが BigFix サーバーにアップロードされる。
- データ・インポートによってデータが BigFix Inventory に転送される。
上記ステップのいずれかで問題が発生すると、その問題を示すように状況が変化します。
アクション:VM Manager tool が、データのアップロードに必要なステップを完了するまで待ちます。各ステップについて詳しくは、以下を参照してください。「キャパシティー・データのフロー」。
VM マネージャーの状況が長期間 「保留中」 のままである場合、「VM マネージャー・ツール・スキャン結果のアップロードのスケジュール」タスクがスケジュールされていなかったか、または停止された可能性があります。これに該当するかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。- BigFix コンソールにログインして、「アクション」に移動します。
- 「VM マネージャー・ツール・スキャン結果のアップロードのスケジュール」アクションを見つけて、その状況を確認します。
- アクションが存在しない場合や、その状況が「停止」または「期限切れ」になっている場合は、アクションを開始します。
- ナビゲーション・バーで、 をクリックします。
- 右上のペインで、「VM マネージャー・ツール・スキャン結果のアップロードのスケジュール」を選択し、「アクションの実行」をクリックします。
- BigFix サーバーがインストールされているコンピューターを選択し、「OK」をクリックします。
- 不明な問題
- これは、他のどのカテゴリーにも該当しない問題です。VM Manager toolのログで、問題の原因を判別してください。
アクション: VM Manager toolのログを調べても問題の原因を判別できない場合は、IBM サポートに連絡してください。
接続テストの状況
VM マネージャーを選択して「接続のテスト」をクリックすると、「接続テストのステータス」列に以下の状況が表示されます。これらの状況は、集中モードで管理されている VM マネージャーのみに適用できます。VM マネージャーが分散モードで管理されている場合、接続テストの状況は Not Applicable
になります。
- 未テスト (Not Tested)
- 接続テストは一度も開始されていません。VM マネージャーを選択し、「接続のテスト」をクリックします。
- テスト中
- 接続をテスト中です。状況が変わるまで数分かかることがあります。パネルを最新表示します。
- 成功
- VM マネージャーへの接続が確立されました。VM マネージャーは正しく構成されています。
- 「失敗 (Failed)」
- VM マネージャーへの接続を確立できませんでした。BES Client\LMT\VMMAN\logs 内の VM Manager toolのログ・ファイルで、問題の原因を判別してください。