コミュニティー設定

以下の表に、Notes® 用の HCL® Sametime® Connect Client と Sametime® 組み込み型クライアントのデフォルト・コミュニティー設定と代替コミュニティー設定のリストを示します。

1. デフォルトのコミュニティー設定 - com.ibm.collaboration.realtime.community
属性 変数タイプ 説明
kioskMode ブール値 キオスクモードでは、複数のユーザーが同じコンピュータ上の同じクライアントを共有できます。true に設定すると、各ユーザーがログアウトした後にクライアントが個人情報を削除します。この設定を有効にしている場合、自動ログイン、パスワード保存、連絡先リストのローカル保存の各機能は使用できません。これらの機能では個人情報を使用する必要があるためです。
logoutWhenIdle ブール値 アイドル時にクライアントをサーバーから切断する (およびユーザーをログアウトさせる) 必要があるかどうかを指定します。
logoutWhenIdleOverride ブール値 ユーザーの logoutWhenIdle 設定を上書きするためのメカニズムを提供します。true に設定する場合、クライアントはアイドル時に常にログアウトし、ユーザーは設定の値を変更できなくなります。
logoutWhenLocked ブール値 Notes® がロックされた (サーバーから切断された) ときに組み込み型クライアントをログアウトするかどうかの初期値を設定します。この設定は新規ユーザーにのみ適用されます。
logoutWhenLockedOverride ブール値 ユーザーの logoutWhenLocked 設定を上書きするためのメカニズムを提供します。true に設定する場合、クライアントはロック時に常にログアウトし、ユーザーは設定の値を変更できなくなります。
tokenLoginOnly ブール値 デフォルトコミュニティーでトークンによるログインを強制するかを指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
host ストリング コミュニティーホストの初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
authServerUrl ストリング デフォルトコミュニティーの認証サーバーの URL の初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
defaultAuthType ストリング デフォルトコミュニティーの認証タイプを指定します。ユーザー名とパスワードで認証する場合は、この設定を空にします。組み込み型クライアントで Domino® シングルサインオンを使用する場合は、値を ST-DOMINO-SSO にします。SAML 認証コミュニティーの場合は、値を SAML に設定します。
keepAlive ブール値。デフォルトは true。 keepAlive 機能を使用すると、ユーザーが非アクティブになったときでもクライアントが Sametime® コミュニティー・サーバーに接続された状態を維持できるため、ユーザーが Sametime® にログインしたままになります。クライアントでは、「設定」 > 「サーバーコミュニティー」 > 「community」ページの「サーバー」タブを使用して、キープアライブ信号をサーバーに送信する頻度を指定します。
keepAliveInterval 整数。デフォルトでは 60 分です。 デフォルトコミュニティーのキープアライブの初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
loginByToken ブール値 true に設定すると、クライアントが、ユーザー名とパスワードのペア以外のトークンを使用してコミュニティーにログインします。例えば、組み込み型クライアントが LTPA トークンを使用して Domino® シングル・サインオンを使用したり、Connect Client が SAML トークンを使用したりすることができます。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
name ストリング デフォルトコミュニティーの初期名を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
port 整数。デフォルトは 1533 です。 コミュニティーポートの初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
savePassword ブール値。デフォルトは false です。 デフォルトコミュニティー用のユーザーのパスワードを保存するかどうかを指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
connectionType String。有効な値は、tls-direct、 http-direct、socks4-proxy、socks5-proxy、http-proxy、https-proxy、 reverse-proxy、useBrowserSettings です。 クライアントがデフォルトコミュニティーに接続するときに使用する接続プロトコルを指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
proxyHost ストリング デフォルトコミュニティーをホストしているコミュニティー・サーバーにアクセスする前に、ブラウザクライアントが接続する Sametime® プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
proxyPort Integer デフォルトコミュニティーをホストしているコミュニティー・サーバーで使用される Sametime® プロキシ・サーバーでブラウザ・クライアント接続を listen するポート番号を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
proxyUserName ストリング デフォルトコミュニティーのプロキシユーザー名の初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
proxyPassword ストリング デフォルトコミュニティーのプロキシパスワードの初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
proxyResolvesLocally ブール値 デフォルトコミュニティーの proxyResolvesLocally の初期値を指定します。クライアントが次回コミュニティー・サーバーに接続したときに有効になります。
loginTokenRefreshInterval 整数。デフォルトは 900000 です。 ログイントークンの更新間隔 (ミリ秒) を指定します。デフォルトは 900000 (15 分) です。
samlTrustedSites ストリング SAML 認証で使用する、信頼できるサイトの URL を指定します。例:samlTrustedSites=url1,url2)。
2. 代替コミュニティー設定 - com.ibm.collaboration.realtime.community
属性 変数タイプ 説明
altCommunityConfig.managedIds ストリング 必須。コンマで区切られた、各代替コミュニティーを表す一連のID です。たとえば、 altCommunityConfig.managedIDs=altHost1,altHost2 は、「altHost1」と 「altHost 2」という名前の 2 つの代替コミュニティーを示します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.targetCommunityHost ストリング 必須。代替コミュニティーのホスト名です。altHostID は、代替コミュニティーに対して managedIds 設定で定義した ID を意味します。例えば altHost1 などです。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.enabled ブール値。デフォルトは true。 代替コミュニティーの構成を有効にします。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.weight 整数。デフォルトは 0 です。 他の代替コミュニティーと比較した代替コミュニティー構成のウェイト。この値が多いほど、ウェイトは大きくなります。例えば、ウェイト 2 の代替コミュニティーに対しては、ウェイト 0 の代替コミュニティーよりも前に接続が試行されます。クライアントは、割り当てられたウェイトにかかわらず、最後に接続が成功した代替コミュニティーに対して最初に接続を試行します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.type String。デフォルトは postDefaultConfig です。 代替コミュニティーへの接続が、デフォルトのコミュニティーよりも前に試行されるか、後に試行されるかを決定します。値 postDefaultConfig を指定すると、デフォルトのコミュニティーへの接続を試行した後に、接続が試行されます。値 preDefaultConfig を指定すると、代替コミュニティーへの接続が先に試行されます。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.attemptCount 整数。デフォルトは、1 です。 クライアントが別のコミュニティーへの接続を試行する前にその代替コミュニティーへの接続を試行する回数を設定します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.fallbackOnly ストリング デフォルトでは、この設定は指定されず、クライアントは最後に接続が成功した代替コミュニティーへの接続を最初に試行します。設定 fallbackOnly を特定の代替コミュニティーに対して指定すると、その代替コミュニティーが最後に接続に成功したコミュニティーであっても、そのコミュニティーに対して最初に接続が再試行されることはありません。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.host ストリング targetCommunityHost 設定で定義されたホストに到達できない場合に接続する 2 次代替コミュニティーホストを定義します。例えば、targetCommunityHost が im1.example.com である場合、このホストを im2.example.com とすることなどが考えられます。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.authServerUrl ストリング シングルサインオン認証用のサーバー URL を指定します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.authType ストリング シングルサインオン認証に使用する方法を定義します。SPNEGO 認証の場合は「TAM-SPNEGO」、Notes® 内の Domino® 認証の場合は「ST-DOMINO-SSO」と指定します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.port Integer デフォルトの 1533 でない場合に使用するポート。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.connectionType String。有効な値は、direct、tls-direct、 http-direct、socks4-proxy、socks5-proxy、http-proxy、https-proxy、 reverse-proxy です。 クライアントが代替コミュニティーに接続する方法を決定します。デフォルトは direct です。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.proxyHost ストリング 代替コミュニティーのプロキシホストの初期値を指定します。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.proxyPort Integer プロキシのポート。
altCommunityConfig.altHost.altHostID.loginByToken ブール値 トークンによってログインするかどうかを決定します。トークンによるログインに失敗したが、パスワードが使用可能な場合、クライアントはパスワードによる認証を代わりに試行します。
tryLastSuccesfulConfigFirst ブール値。デフォルトは true。 クライアントが最後に接続に成功した代替コミュニティーに対して最初に接続を試行するかどうかを決定します。値を false に変更すると、クライアントは、最後に接続に成功した代替コミュニティーを無視して、常に managedIDs リストで設定されたデフォルトの優先順位に従って代替コミュニティーへの接続を試行します。