本更新リリースの新機能

本リリースの BigFix Patch for CentOS には、パッチ適用のさまざまな機能拡張が含まれています。

CentOS 8 コンテンツのサポート

CentOS Linux™ Enterprise 8 (x86_64) コンテンツが、「CentOS 8 向けパッチ」という新規サイトに公開されています。

このリリースでは、パッケージ・マネージャーのネイティブのコマンド行インターフェースであるDNF がサポートされます。DNF を使用すると、CentOS 8 システムにパッチを適用できます。DNF は YUM 上のラッパーであり、これにより、依存関係の問題が削減され、パフォーマンスが向上し、セキュリティー・パッチをより確実にインストールできます。

CentOS ダウンロード・プラグイン R2 機能拡張

CentOS ダウンロード・プラグイン R2 v1.0.0.2 以降は、CentOS R2 ダウンロード・キャッシャーの download_dir (plugin.ini ファイルでは localCache と呼ばれる) によってキャッシュされたパッケージを使用できると同時に、インターネットからパッケージを取得することもできます。

これまで CentOS ダウンロード・プラグイン R2 は、BigFix サーバーにおいて、次のいずれかのシナリオで使用されていました。
  • BigFix サーバーは完全に隔離されており、CentOS ダウンロード・キャッシャー R2 を使用する。あるいは、
  • BigFix サーバーはインターネット対応であり、CentOS ダウンロード・キャッシャー R2 を使用しない。
この機能拡張により、パッケージをオフラインでキャッシングして、ダウンロード時間を節約することができます。

詳しくは、「ダウンロード・キャッシュの設定」を参照してください。

CentOS ダウンロード・キャッシャー R2 機能拡張

CentOS ダウンロード・キャッシャー R2 v1.0.0.2 以降には、以下の機能拡張が組み込まれています。
パッケージ sha1 ダウンロード・サポート
CentOS ダウンロード・キャッシャー R2 は、--sha1_download_dir を使用することで、RPM 形式ではなく sha1 ファイルとしてパッケージをダウンロードできるようになりました。
これまでは、ダウンロード・キャッシャーで「buildRepo –key centos-7-x64」を使用すると、CentOS リポジトリー「centos-7-x64」の構造はオフラインでミラーリングされていました。この方法だと、パッケージが複数のリポジトリーにある場合、パッケージが重複してしまう可能性があります。
--sha1_download_dir を使用することにより、すべてのパッケージが sha1 のファイル名を持つファイルとして、すべてのリポジトリー (キー) から単一のフラット・ディレクトリーにダウンロードされます。
リポジトリー・アクセス検査
BigFix でサポートされる CentOS 基本リポジトリーおよびサブリポジトリーにアクセスできるかどうかを検証するための新規コマンドが導入されました。check-baserepos および check-allrepos
ストレージ・スペース所要量のチェック
builRepo コマンドを使用するときにストレージ・スペース所要量を計算して調べるための新規コマンド「check-storagereq」が導入されました。
このコマンドは、--sha1_download_dir オプションを使用する場合と使用しない場合の、リポジトリー・メタデータおよびパッケージのダウンロードに必要なスペースを出力します。
スペース節約のベンチマーク
--sha1_download_dir オプションを使用することで、スペース節約のベンチマークが設定されています。
--sha1_download_dir オプションを使用することで、同じ CentOS バージョンの複数のリポジトリーをキャッシュする際のストレージ・サイズ、ダウンロード・サイズ、および時間が大幅に削減されます。これは、同じ CentOS バージョン (たとえば、centos-6.8-x64、centos-6.7-x64、centos-6.6-x64) のリポジトリー間で、多くのパッケージが重複しているためです。CentOS バージョン (たとえば、centos-6.8-x64、centos-7.1-x64) ごとにリポジトリーを 1 つだけキャッシュする場合、スペースは節約されません。
1. 以前の更新
機能拡張 説明 リソース
複数パッケージのベースラインのインストール BigFix Patch には、ベースラインに含まれる複数パッケージの更新のインストールを単一のタスクに結合できるソリューションが用意されています。これにより、ベースラインの実行時間を効果的に短縮できます。

このソリューションは、「CentOS6 プラグイン R2 向けパッチ (Patches for CentOS6 Plugin R2)」サイトおよび「CentOS7 プラグイン R2 向けパッチ (Patches for CentOS7 Plugin R2)」サイトの Fixlet に対して使用できます。

複数パッケージのベースラインのインストール
ロギングとエラー処理の強化 エラー・ログとデバッグ出力が設計し直され、エラー報告がより分かりやすくなりました。これにより、問題のトラブルシューティングやデバッグにかかる時間が短縮されます。

この機能拡張は、「CentOS6 プラグイン R2 向けパッチ (Patches for CentOS6 Plugin R2)」サイトおよび「CentOS7 プラグイン R2 向けパッチ (Patches for CentOS7 Plugin R2)」サイトの Fixlet に対して使用できます。

ロギング・レベルの設定
カスタム・リポジトリーのサポート カスタム・リポジトリーのサポートにより、YUM を使用してパッチをローカル・リポジトリーからダウンロードし、CentOS エンドポイントに配布できます。また、カスタム・リポジトリーを使用して、BigFix からカスタム・ソフトウェアを配信できます。 カスタム・リポジトリーの管理
「YUM トランザクション履歴」ダッシュボード BigFix では、単一のダッシュボードで YUM 関連のすべてのトランザクションを表示し、エンドポイントに対して実行された操作およびコマンドをモニターできます。また、このダッシュボードは、「ロールバック」、「元に戻す」および「やり直し」などのトランザクション管理機能を備えています。 YUM トランザクション管理
CentOS 7 コンテンツのサポート

CentOS Linux Enterprise 7 (x86_64) コンテンツが、「CentOS 7 向けパッチ」と呼ばれる新規サイトに公開されています。

このリリースでは、パッケージ・マネージャーのネイティブ・コマンドライン・インターフェースであり、CentOS 7 システムにパッチを適用することができる YUM がサポートされています。YUM により、依存関係の問題が削減され、パフォーマンスが向上し、セキュリティー・パッチをより確実にインストールできます。

「CentOS 7 向けパッチ」サイトのパッチを使用するには、エンドポイントに bzip2 ユーティリティーをインストールする必要があります。bzip2 ユーティリティーは、すべてのパッケージ情報を含むメタデータ・ファイルをエンドポイントに解凍します。

注: bzip2 ユーティリティーは CentOS 7 の基本インストールには含まれていない可能性があるため、この圧縮ユーティリティーを手動でインストールする必要があります。

Install bzip2 (ID #1) と呼ばれる Fixlet を使用して、bzip2 ユーティリティーのインストールが必要なエンドポイントを識別します。ベンダーの Web サイトからインストール・パッケージをダウンロードし、RPM 適用ウィザード (「Linux RPM パッチ」サイトから入手可能) を使用して、さまざまなエンドポイントにパッケージをデプロイします。

サポートされるプラットフォームおよび更新

パッチ適用方式

RPM 適用ウィザードの使用

CentOS 8 コンテンツのサポート

CentOS Linux™ Enterprise 8 (x86_64) コンテンツが、「CentOS 8 向けパッチ」という新規サイトに公開されています。

このリリースでは、パッケージ・マネージャーのネイティブのコマンド行インターフェースであるDNF がサポートされます。DNF を使用すると、CentOS 8 システムにパッチを適用できます。DNF は YUM 上のラッパーであり、これにより、依存関係の問題が削減され、パフォーマンスが向上し、セキュリティー・パッチをより確実にインストールできます。

アナウンス

CentOS 8 will not make announcements on its official site as in earlier versions. BigFix Patch team retrieves the package information from https://feeds.centos.org/ for generating the content based on the changes mentioned in BaseOS and AppStream change list.
Red Hat API’s are used to get all the dependent packages and errata information.

置き換え

CentOS 8 repositories metadata now contains information related to latest available packages, hence all the superseded fixlets are expected to fail with an error No matching Package found.
Once the fixlet is superseded, the fixlet is made non-relevant by default. The value(client) of _BESClient_CentOS_EnableSupersededEval is removed for superseded fixlets and relevance for superseded fixlets will be set to false <Relevance>False</Relevance>. Please deploy only the latest available patches.
In order to deploy superseded fixlet using custom site, the relevant repository metadata and packages must be precedently cached.

注: ベースラインの Fixlet を置き換えるとエラーが発生してインストールが失敗するため、インストールを続行する前にすべてのベースラインを同期する必要があります。最新の使用可能なパッケージがベースラインとともにデプロイされます。
CentOS 8 向けパッチのサイトは、BaseOSAppStream リポジトリーのみをサポートしています。詳しくは、「サポートされている CentOS リポジトリー」を参照してください。