BigFix 11 Inventory 資料
BigFix Inventory 製品資料にようこそ。この資料では、BigFix Inventory のインストールおよび構成方法に関する情報を参照できます。アプリケーションは、インベントリーとライセンス・メトリックに関する情報を提供します。BigFix Inventory を使用して、ソフトウェア資産の管理、ハードウェアに関する情報の収集、および企業のライセンス準拠を確保することができます。
概要
BigFix Inventory がどのように機能するかを理解するために必要な主要な概念に習熟し、アプリケーションのすべてのバージョンで導入される機能について学習してください。
本リリースの新機能
BigFix Inventory は、アプリケーションの操作を容易にする新機能と機能拡張を備えています。詳しくは、「BigFix フォーラム: Inventory (リリースのお知らせ)」を参照してください。
<廃止> BigFix Inventory の更新およびパッチ (バージョン 10.0.13.1 以前)
このページには、BigFix Inventory 用にリリースされたアプリケーションの更新に関する情報が表示されます。
常に最新のものを適用するBigFix Inventory
BigFix Inventory 更新とコンテンツ・パックは定期的にリリースされます。リリースのたびに BigFix Inventory サーバーをアップグレードして、新機能を利用し、アプリケーション・パッチを適用するようにしてください。
フィーチャーと機能
BigFix Inventory には、物理環境および仮想化環境を管理するための便利な機能が用意されています。インフラストラクチャーにインストールされているソフトウェアをディスカバーし、使用量データの分析とレポートの生成を支援します。
プレビュー機能
BigFix Inventory にはプレビュー機能のセットが用意されており、現在開発中および研究中の機能のプレビューを行うことができます。小規模な機能から拡張レポートにいたるまで、その動作を確認して、お客様の考えについてフィードバックを行うことができます。プレビューはリリースごとに変更される可能性があります。つまり、お客様からお寄せいただいたフィードバックが最終形態に反映される可能性があるということです。
制限
BigFix Inventory の制限のリストを確認してください。IBM の制限については、IBM の制限を参照してください。
主要な概念
ここでは、BigFix Inventory の機能と効果的な使用方法の理解に役立つ概念を、いくつか示します。
シナリオ
BigFix Inventory によって達成できるビジネス目標を理解するために、主要なユーザー・シナリオを十分に理解してください。各シナリオでは、アプリケーションを使用する現実的な例を示し、ビジネス目標を達成するために通常関与する人物がリストされています。
インストール
ご使用の環境への BigFix Inventory のデプロイメントが円滑に行われるようにするための要件と使用可能なインストール・シナリオについて説明します。
インストールの計画
インストールを開始する前に、ハードウェアとソフトウェアの要件、およびその他の考慮事項に関する情報を検討して、インストールが正常に完了したことを確認してください。
Detailed System requirements
The tables in this section provide detailed information about the system requirements for BigFix Inventory 10.
ソフトウェア要件
インフラストラクチャー内のコンピューターに、前提ソフトウェアがすべてインストールされていることを確認します。
ハードウェア要件
BigFix Inventory を適用する前に、環境を提供するために必要なハードウェア仕様を確認します。
ポート要件
インフラストラクチャーを計画する際に、BigFix Inventory、BigFix、およびデータベースの各コンポーネント間の通信が可能になるように、それらが使用するポート番号が空いていることを確認してください。
ファイアウォールの例外
一部の Fixlet では、BigFix サーバーからインターネットに接続して、必要なファイルと更新をダウンロードする必要があります。これらをダウンロード可能にするには、サーバーがインストールされているコンピューターから当該 Web アドレスにアクセスできなければなりません。これらのアドレスをファイアウォールの例外として追加し、プロキシー・サーバーを使用している場合は、プロキシー・サーバーがこれらのアドレスにアクセスできるようにしてください。
プロキシー例外
BigFix サーバーが、Fixlet サイトへのアクセスまたはダウンロードのプリフェッチを行うためのインターネット接続にプロキシーを使用する場合、カタログ伝搬が正しく機能するように、BigFix Inventory サーバーを例外リストに追加する必要があります。
インストール・アカウント
すべてのインフラストラクチャー・コンポーネントは管理ユーザーとしてインストールできます。一部のコンポーネントを非管理ユーザーとしてインストールすることもできますが、いくつかの制限が適用されます。
共存シナリオ
このトピックでは、BigFix Inventory と License Metric Tool の共存に対してサポートされるシナリオについて説明します。tm 1402305288 1
Windows でのインストール
Windows での BigFix Inventory の完全なデプロイメントは、3 つのコンポーネント (BigFix プラットフォーム、BigFix Inventory サーバー、および MS SQL データベース) のインストールが必要です。さらに、ソフトウェア・インベントリー・データを収集するすべてのコンピューターに BigFix クライアントをインストールする必要があります。すべてのコンポーネントを最初からインストールすることも、 BigFix Inventory サーバーを既存の BigFix インフラストラクチャーに追加することもできます。ご使用の環境の規模に応じて、単一のコンピューターにすべてのコンポーネントをインストールするか、複数のコンピューターにコンポーネントを分散させることができます。
Linux でのインストール
Linux での BigFix Inventory の完全なデプロイメントは、3 つのコンポーネント (BigFix プラットフォーム、BigFix Inventory サーバー、および DB2 データベース) のインストールが必要です。さらに、ソフトウェア・インベントリー・データを収集するすべてのコンピューターに BigFix クライアントをインストールする必要があります。ご使用の環境の規模に応じて、単一のコンピューターにすべてのコンポーネントをインストールするか、複数のコンピューターにコンポーネントを分散させることができます。
セキュア通信の構成
セキュアな接続を確保するために、BigFix Inventory では、公開鍵暗号方式を使用します。この方式は、秘密鍵および公開鍵という 2 つの別々の鍵を使用するアルゴリズムを基盤としています。この鍵ペアは、通信の暗号化および暗号化解除に使用されます。
インストール関連のタスク
インストール中に問題が発生した場合は、その問題に関する詳細を確認し、問題を修正してからインストールを再開することができます。BigFix サーバーおよび BigFix Inventory サーバーが分離したネットワーク内にある場合は、自動アドレス検索を無効にして、初期構成に関する問題を回避することができます。現在のアプリケーションとカタログのバージョンを調べて、インストールと初期構成が正常に行われたことを確認する方法について説明します。
構成
BigFix Inventory をインストールしたら、アプリケーションを構成します。アプリケーションへのアクセスを必要とするユーザーのアカウントを作成し、ご使用の環境からソフトウェアおよびハードウェアのインベントリ・データを収集するためにスキャンをセットアップします。
ユーザーとグループの作成
BigFix Inventory にアクセスできる各ユーザーには、役割とコンピューター・グループを割り当てる必要があります。役割は、ユーザーが表示できるレポートとパネルを定義します。コンピューター・グループは、これらのレポートとパネルの有効範囲を、特定の基準を満たすコンピューターに絞り込みます。
ソフトウェア・インベントリーとハードウェア・インベントリーを検出するためのスキャンのセットアップ
スキャナーは、BigFix Inventory で使用される、明確に定義された独立したコンポーネントです。このスキャナーは、BigFix クライアントを使用してインストールおよび管理され、ソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンを可能にします。ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンは、後で BigFix Inventory レポートに表示されるデータを収集します。コンピューターの台数が数千までの環境では、デフォルトのスキャン構成を有効にすることができます。この場合、分析がアクティブ化され、ソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンと、それらの結果のアップロードが、BigFix Inventory サイトにサブスクライブしているコンピューター上で自動的にスケジュールされます。より大規模な環境では、パフォーマンスの問題を回避するために、コンピューターをいくつかのグループに分割し、グループごとに別個のスキャン・スケジュールを手動で構成することをお勧めします。
オプションの構成の実施
アプリケーションをさらにカスタマイズするためにオプションの構成タスクを実施できます。
アップグレード
BigFix Inventory の新しいバージョンは、通常、カレンダーの各四半期の終わりにリリースされます。新しい機能とアプリケーションのフィックスを最大限に活用するため、新しいバージョンに定期的にアップグレードしてください。
BigFix Inventory のアップグレード
BigFix Inventory は現在、単一のメンテナンス・ストリームで提供されています。環境全体へのアップグレードには、BigFix Inventory サーバー、VM Manager tool、スキャナー、データベースのアップグレードが含まれます。最良の結果を得るために、サーバーを定期的に更新し、新しい機能と問題の修正を適用することをお勧めします。アップグレードが完了したら、進行中のアクションをすべて再始動して Fixlet を有効にする必要があります。
カタログの概要
このセクションでは、すべてのリリースで使用可能なカタログの更新について説明します。
今回のカタログ・リリースの新機能
BigFix Inventory は、アプリケーションの操作を容易にする新機能と機能拡張を備えています。詳しくは、「BigFix フォーラム: Inventory (リリースのお知らせ)」を参照してください。
カタログのサポート終了データのスケジュール
発行者に関するカタログ・サポート終了データ・スケジュールについて
このトピックでは、ソフトウェアの分類、製品とメトリック、およびソフトウェアのインストールといった、レポートで使用される、すべてのライセンス・タイプとソフトウェア・カテゴリーがリストされています。「ライセンス・タイプ」オプションを使用すると、ソフトウェアのインストールをトレースし、ライセンス・タイプに基づいて分類することができます。「ソフトウェア・カテゴリー」と「ソフトウェア・サブカテゴリー」を使うと、類似のソフトウェア・コンポーネントをグループ化できます。カテゴリーは、こちらで採り上げられています。
ソフトウェア・データのハーベスティング
BigFix Inventory カタログ向上プログラムが立ち上がろうとしています。このプログラムの目的は、Windows エンドポイントにインストールされているソフトウェアに適した、より良い検出機能を BigFix Inventory のクライアントにもたらすことにあります。
インフラストラクチャーの管理
BigFix Inventory の初期構成が完了したら、そのインフラストラクチャーの次のコンポーネントを管理する方法を確認してください。VM マネージャー、サーバー、データベース、およびデータ・ソース。
コンピューターの状況
コンピューターの状況では、BigFix Inventory によってモニターされるコンピューターの状態に関する情報を提供します。インストールされたソフトウェアを正しく検出し、そのライセンス・メトリック使用状況を評価するには、ご使用の環境でコンピューターが正しく機能していることを確認します。
VM マネージャーの管理
VM マネージャーは、仮想マシンを作成、管理、およびモニターする特定のソフトウェアです。VM マネージャーへの接続を構成して、BigFix InventoryBigfix Inventory が仮想環境内のライセンス・メトリック使用状況を計算するために必要なデータを収集できるようにします。
サーバーの管理
サーバーの管理タスクを実行することにより、詳細設定の構成や、サーバーのサービスの再始動を行います。
データベースの管理
データベースの管理タスクを実行することにより、データベースを良好な状態で維持し、データを保護し、追加設定を構成することができます。
非アクティブなコンピューターの削除
インフラストラクチャー内のコンピューターを使用停止にした場合でも、そのコンピューターは、BigFix Inventory に報告し続けます。データは、引き続き、そのコンピューターから収集され、メトリック・レポートで表示されます。すべてのインフラストラクチャーの変更が BigFix Inventory で反映されるようにするには、使用停止した各コンピューターを BigFix から削除する必要があります。妥当な理由のために当該コンピューターを BigFix から削除できない場合は、代替の解決策を使用し、そのコンピューターを BigFix Inventory で使用停止することができます。
データ・ソースの管理
組織内のコンピューターを組織単位に分割して、複数の BigFix インフラストラクチャーでモニターできます。各インフラストラクチャーは、データ・ソースと呼ばれます。複数のデータ・ソースからのデータを、BigFix Inventory の 1 つのインスタンスにインポートできます。
ソフトウェア・インベントリーとライセンス使用状況
BigFix Inventory のレポートに使用権が反映され、特定の製品によるライセンス・メトリック使用状況が適切に表示されるように、検出されたソフトウェアを分類できます。
バージョン 10.0.15 以降の BigFix Inventory では、Oracle Java SE 測定データを収集する機能が拡張されています。バージョン 10.0.16 以降では、Oracle データベースのオプションと測定データも収集できます。
ダッシュボード・インベントリー・レポートで使用できるベンダー固有の事前定義済みレポート
ダッシュボード・インベントリー・レポートで使用できるベンダー固有の事前定義済みレポートは、BigFix Inventory 顧客の特定のソフトウェア・ベンダーにソフトウェア検出とライセンス情報を提供します。これらのレポートは、ソフトウェア資産マネージャーによるベンダーのソフトウェアの管理や、契約交渉およびライセンス監査の準備を支援します。レポートを表示するには、ベンダー固有のダッシュボードでベンダーをクリックします。
レポートされるライセンス・メトリック
BigFix Inventory は、IBM および非 IBM 製品の多数のライセンス・メトリックの使用状況をレポートします。また、使用状況の計算がそのメトリックでまだサポートされていない場合でも、BigFix メトリックが割り当てられた製品が表示されます。これにより、ライセンスが必要なすべての IBM メトリックの概要が示されます。
ソフトウェア分類
新規コンポーネントがディスカバーされると、それらのコンポーネントは、バンドル・ルールに基づいて製品に割り当てられます。初期割り当てがご使用の使用権を反映していない場合は、初期割り当てが使用権に一致するまで、ソフトウェア・インベントリーを操作してください。メトリック計算が正確に行われるようにするために、各コンポーネントを製品に割り当てて、計算の対象としないインスタンスを除外または抑止し、それらのアクションを確定します。アクションを確定すると、分類が完了してメトリック計算が正確に実行されます。
サーバー・ソフトウェア・カタログ
インフラストラクチャー内のソフトウェア製品のコンポーネントを正しく識別するには、サーバー・ソフトウェア・カタログが常に最新であることを確認してください。最新のソフトウェア製品が含まれた新しいサーバー・ソフトウェア・カタログを定期的にインポートしてください。また、インフラストラクチャーにインストールされているが、カタログに対応する項目がない製品を手動で追加してください。
レポート
レポートは、インフラストラクチャー内のコンピューターと、それらのコンピューターにインストールされているソフトウェア項目についての詳細情報を提供します。レポートを定期的に表示することにより、実際のインストール済み環境がソフトウェア・インベントリー情報どおりかどうかを確認したり、キャパシティーの値が製品に正しく割り当てられていることを確認したりできます。適切なレポート・タイプを選択することで、表示する情報のタイプを決定することができます。レポートに表示される情報のタイプと量をカスタマイズし、レポート設定を保存して再利用することもできます。
エンタープライズ・アプリケーションのインベントリー
ソフトウェア・コンポーネントは、ソフトウェア・スキャン中に検出されます。スキャンは、コンピューターから収集されたデータをソフトウェア・カタログの内容に関連付けることで、コンポーネントがインストールされているかどうかを判別します。ただし、ソフトウェア・スキャンは、一部のエンタープライズ・アプリケーションの詳細 (Oracle Database のライセンス交付可能オプションや Microsoft Exchange のエディションなど) をディスカバーしません。その詳細は、専用 Fixlet によってディスカバーされます。エンタープライズ・アプリケーションの追加の詳細をディスカバーしたい場合は、ソフトウェア・スキャンのスケジューリングとは別に、専用 Fixlet を実行してください。そうでなければ、Fixlet の実行は不要です。
ライセンス・メトリック
BigFix Inventory は、ライセンス・メトリック使用状況に関する 2 つのタイプの情報 (集約使用状況と未加工使用状況) を提供します。前者は、特定の製品のすべてのインスタンスごとに、レポート期間内の、割り当てられたライセンス・メトリックの使用状況を示します。ただし、ライセンス・メトリックのサブセットに限定されます。後者は、.slmtag ファイルから収集されたデータを示します。これは、特定の製品が使用できるすべてのライセンス・メトリックの使用状況を示します。データは集約されないため、追加の処理が必要です。
コントラクト管理グループは、すべてのコントラクト関連レポートを 1 つの画面に表示します。そのため、すべてのコントラクトを簡単に管理できます。
BigFix Inventory は、カタログ・シグニチャー、テンプレート・シグニチャー、インストール・レジストリー、従来のソフトウェア・デプロイメント・モデル に対応する ISO SWID タグなどの標準的な検出方法を使用して、コンテナー・イメージ内のソフトウェアの検出をサポートします。
セキュリティー上の脅威の管理
BigFix Inventory を使用して、ご使用の環境でのセキュリティーの脅威を管理する方法について説明します。インストールされているコンポーネントのいずれかが、一般的な脆弱性と危険度 (CVE) の影響を受けやすいかどうかを確認できます。
ファイル・チェックサムの収集中
9.2.3 から使用可能です。チェックサムは、ファイルの内容を記述する長ストリングで、ファイルのフィンガープリントとして機能します。コンピューター上のファイルの整合性を検査するため、また、ファイルが変更されたり改ざんされたりしていないか確認するために、ファイルのチェックサムの計算を有効にすることができます。
プレビュー: 共通脆弱性と暴露 (CVE) の確認
9.2.12 から使用可能です。ソフトウェア・カタログには、共通脆弱性と暴露 (CVE) に関する情報が含まれています。ソフトウェア・カタログを参照して、潜在的な脅威があるかどうかを確認します。BigFix Inventory の CVE の確認は、プレビュー機能です。
チュートリアル
チュートリアルは、BigFix Inventory の使用方法を理解するのに役立ちます。これらは、幅広い目標に焦点を当てたモジュールで構成されています。モジュールは、特定の設定の構成方法をステップバイステップで示すタスクで構成されています。
チュートリアル: コンピューター・グループごとのサブキャパシティー使用状況のレポート
9.2.2 から使用可能です。このチュートリアルでは、コンピューターのサブセットについてソフトウェアを管理し、監査スナップショットを生成できるようにするコンピューター・グループを作成する方法について説明します。これらのグループを使用して、複数の BigFix サブキャパシティー・リージョンにインストールされた BigFix ソフトウェアの PVU 使用量をレポートしたり、組織のビジネス部門ごとにソフトウェアを管理したりできます。
チュートリアル: サービス・プロバイダー環境でのソフトウェアの管理
9.2.2 から使用可能です。このチュートリアルでは、サービス・プロバイダーが顧客ごとにソフトウェアを管理し、監査スナップショットを生成できるようにするコンピューター・グループを作成する方法について説明します。
チュートリアル: 2 台の BigFix Inventory サーバー間でのソフトウェア割り当ての移行
9.2.14 から適用このチュートリアルでは、新しい BigFix Platform と BigFix Inventory のセットアップを含む BigFix の新しい展開をセットアップするときに、ソフトウェアの割り当てを移行する方法について説明します。
セキュリティー
様々なセキュリティー機能を構成して、BigFix Inventory 使用時にデータ・モデルに含まれるビジネス資産とリソースを適切に保護します。
データのフロー
BigFix Inventory インフラストラクチャーのコンポーネント間、およびユーザーとツールの間では、いくつかの異なる相互作用が行われます。
セキュリティー構成シナリオ
サポートされる各セキュリティー・シナリオを実現するために BigFix サーバーおよび BigFix Inventory サーバーで有効にする必要があるセキュリティー・オプションについて確認します。
データベース接続暗号化の構成
BigFix Inventory サーバーと BigFix Inventory データベースの接続を暗号化できます。暗号化は、JDBC ドライバーを使用して、BigFix Inventory サーバーとデータベース・エンジンの間に確立します。サーバーのアップグレード中に接続を暗号化できます。
セキュア通信の構成
セキュアな接続を確保するために、BigFix Inventory では、公開鍵暗号方式を使用します。この方式は、秘密鍵および公開鍵という 2 つの別々の鍵を使用するアルゴリズムを基盤としています。この鍵ペアは、通信の暗号化および暗号化解除に使用されます。
連邦暗号化標準への準拠
暗号化に関する Federal Information Processing Standard 要件に準拠するように、BigFix Inventory を構成できます。
LDAP を使用したユーザーの認証
BigFix Inventory は、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーを使用した認証をサポートします。この機能を使用するには、BigFix Inventory サーバーを構成する必要があります。
シングル・サインオン (SSO) の構成と有効化
9.2.1 から使用可能です。2 要素認証と SSO を使用して BigFix Inventory にログインし、企業内の他のアプリケーションとのログインの一貫性を維持することができるようになりました。2 要素認証と、Security Assertion Markup Language (SAML 2.0) トークンの交換に基づくシングル・サインオンを併用し、ID プロバイダーとして Microsoft™ Active Directory フェデレーション・サービスを使用するように BigFix Inventory を構成できます。あるいは、IBM Lightweight Third-Party Authentication (LTPA) テクノロジーを使用し、認証サービスとして IBM Security Access Manager for Web を使用することもできます。
パスワードおよび暗号化メカニズムの構成
アプリケーション・セキュリティーを向上させるために、ユーザー・パスワードのセキュリティー・ポリシーを定義します。パスワードが保管されている鍵ストアと BigFix Inventory データベースのパスワードおよび暗号化メカニズムも構成できます。
ユーザー・アカウントのロックアウトの構成
9.2.8 から使用可能です。デフォルトでは、ユーザーが 5 分以内に 10 回を超えて BigFix Inventory にログインしようとした後に、ユーザー・アカウントは 5 分間ロックされます。デフォルト設定を変更したり、ユーザー・アカウントのロックアウトを無効にしたりすることができます。
信頼できる VM マネージャー証明書を受け入れるための VM Manager tool の構成
デフォルトで、VM Manager tool は、信頼できるかどうかに関係なく、すべての VM マネージャー証明書を受け入れます。デフォルトの動作を変更して、信頼できる証明書のみを VM Manager tool が受け入れるようにすることができます。
リレー
リレーにより、サーバーのアップストリームとダウンストリームの両方の負荷が軽減されます。サーバーと直接通信する代わりに、指定のリレーと通信するようにクライアントに指示できます。これにより、サーバーの負荷が大幅に軽減され、クライアントとサーバーの間のネットワーク・トラフィックが大幅に削減されます。
トラブルシューティングおよびサポート
BigFix Inventory BigFix Inventory を使用する際に発生する可能性がある一般的な問題の解決方法と、それらの問題のトラブルシューティングに役立つログおよびトレース・ファイルの検索方法について説明します。
問題のトラブルシューティング
トラブルシューティングは問題を解決するための系統的アプローチです。トラブルシューティングの目標は、何かが予期したとおりに働かない理由を判断し、問題を解決する方法を明白にすることです。
UUID の重複の問題
BigFix Inventory は、すべての仮想マシンの処理能力を計算するため、および仮想化階層を検出するために、固有の仮想マシン UUID (汎用固有 ID) 番号が必要です。UUID が重複するコンピューターがある場合は、「To Do」リストにメッセージが表示されます。インポート・ログにも、UUID の重複に関する警告が表示されます。
BigFix Inventory スキャンはバックグラウンドで実行されます。「ソフトウェア・スキャンの開始」や「共有ディスクでのソフトウェア・スキャンの開始」などの Fixlet は、スキャンをトリガーしてバックグラウンドで実行します。
ソフトウェア・ディスカバリーのトラブルシューティング
ソフトウェア・ディスカバリーの問題は、通常、3 つのカテゴリーのいずれかに入ります。最も一般的なカテゴリーは、ソフトウェアがディスカバーされたが、コンポーネントが間違った製品に割り当てられている場合です。この場合、コンポーネントを再割り当てするだけで済みます。残りのカテゴリーには、誤検出ディスカバリー、またはコンピューター上にシグニチャーがないためにディスカバリーが行われない場合があります。
パフォーマンスのチューニング
BigFix Inventory のインフラストラクチャーを計画し、最適なパフォーマンスを実現するためにアプリケーション・サーバーを構成する方法について説明します。以下のガイドラインは、ビッグ・データ環境にも、低パフォーマンス・ハードウェア上で実行されている小規模な環境にも当てはまります。
スキャンおよびインポートのセットアップ
インフラストラクチャーのパフォーマンスを最適化するために、スキャンおよびインポート・アクティビティーを改善する方法について説明します。
パフォーマンスを向上させるための追加タスク
インフラストラクチャーのパフォーマンスを向上させるために実行する必要があるその他のタスクについて説明します。
中規模および大規模環境でのパフォーマンスのチューニング
中規模および大規模環境で最も一般的なパフォーマンスの問題の考えられる原因を知ることができます。これらの問題に関するヒントおよび既知の解決策に従って、システムを正常な形に保ち、パフォーマンスの問題を回避してください。
REST API に関する考慮事項
BigFix Inventory REST API を使用して、ご使用の環境のコンピューター・システム、ソフトウェア・インスタンス、およびライセンス使用状況に関連する大量のデータを取り出すことができます。その後、このようなデータを他のアプリケーションに渡して、さらに処理したり分析したりすることができます。
REST API との統合
外部システム統合は、BigFix Inventory の主要な機能の一つです。統合のためのビジネス・ロジックが使用可能であり、共通の統合ポイント用のインターフェースが提供されています。
REST API
アプリケーション・ユーザー・インターフェースを使用して大量の情報を管理すると、多大な時間がかかる場合があります。グラフィカル・ユーザー・インターフェースの代わりに REST API を使用すると、ソフトウェア・インベントリー、およびソフトウェア・カタログのコンテンツを管理するために必要な時間を削減できます。