10.0.7 コンテナーでのソフトウェア・ディスカバリー

BigFix Inventory は、カタログ・シグニチャー、テンプレート・シグニチャー、インストール・レジストリー、従来のソフトウェア・デプロイメント・モデル に対応する ISO SWID タグなどの標準的な検出方法を使用して、コンテナー・イメージ内のソフトウェアの検出をサポートします。

またこのアプリケーションは、コンテナーで実行されているソフトウェア、基本的なプロパティーを含むコンテナー・インスタンス、およびそれらの現在の状況に関する情報を提供します。これらの情報をもとに、割り当てられたコンテナー・リソース全体のソフトウェア・デプロイメントを判断できます。

新しいプラグイン・フレームワークを使用して、オンプレミスおよびパブリック・クラウド・コンテナーの Kubernetes API で通信し、コンテナー・インスタンスのソフトウェア使用状況を判別できます。

コンテナーの詳細の収集には、以下の 2 つの構成を使用します。

  • 標準の Kubernetes API v1.18 以降と互換性のある Kubernetes ベースのソリューション。詳しくは、注を参照してください。
  • 独自のアクセス方式が推奨される場合に使用可能な汎用 Kubernetes API。
注: テスト・ラボ環境で検証された互換性のあるソリューションの例を次に示します。
  • Vanilla (未修正) Kubernetes v1.18、v1.21、v1.23、v1.24
  • Google Cloud v1.20
  • RedHat OpenShift Container Platform v4.9
Kubernetes クラスターで BigFix Inventory コンテナー・ソリューションを検証する方法については、詳細なコンテナー・ドキュメントの「Kubernetes Clusterのテスト手順」を参照してください。

11.0.0 コンテナー・レポートは、ポッド、イメージ、リソース、注釈、ラベルに関する情報を含むコンテナー・イメージを表示するためにバージョン 11.0.0 で追加されました。

コンテナーでの IBM ソフトウェアの管理については、IBM の戦略およびソリューションに関する FAQ を参照してください。BigFix Inventory は、物理マシン、オンプレミスの仮想マシン、クラウドでの IBM Virtualization Capacity License レポート用に認定されています。IBM 認定コンテナーの場合、IBM License Service を使用したライセンス・カウントのみが認められています。この機能に関するフィードバックや質問については、IBM にお問い合わせください。

現在、コンテナーの BigFix Inventory ソフトウェア・ディスカバリーは、ライセンス管理機能のないソフトウェア検出のみに制限されていますが、Red Hat OpenShift を含む Kubernetes 互換環境の大規模なベンダー・ソフトウェアのセットを確認可能にします。

BigFix Inventory 機能の改善に従い、IBM/Red Hat コンテナーのライセンス管理以外にも、Microsoft、Adobe、SAP、HP、BMC、CA、Citrix、Corel Symantec、TIBCO、VMware など、コンテナーの各種ライセンスの管理についてサポートが追加される予定です。

HCL は今後も IBM/Red Hat と連携し、大手ソフトウェア・ベンダーとしてコンテナー・ライセンス管理に取り組んでいく予定です。
注: 詳細なコンテナー文書は、BigFix Inventory コンテナー・ソリューション・パッケージ (バージョン) をダウンロードする Fixlet の「BigFix Inventory コンテナー・ソリューションがあるソフトウェア・インベントリーの検出」リンクから PDF にアクセスできます。