Linux イメージのキャプチャー
Linux システムをキャプチャーして、ベア・メタル・ターゲットにデプロイ可能な参照イメージを作成できます。
Linux システムをキャプチャーするには、「Linux システムのキャプチャー」タスク (ID 201) を使用します。

このキャプチャー・タスクは、以下のオペレーティング・システムでサポートされています。
- RedHat Enterprise Linux バージョン 6 と 7
- CentOS Linux バージョン 7 と 8。
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) および SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) バージョン 12 および 15。
- Linux Ubuntu Desktop バージョン 16.04、18.04、20.04
- Linux OS リソース
- 事前に Linux OS リソースをインポートしておく必要があります。Red Hat Enterprise Linux システムのキャプチャーでは、バージョン 6 のシステムをキャプチャーする場合でも、OS リソースは RHEL バージョン 7 または 8 でなければなりません。SUSE Enterprise Linux システムの場合は、SLES バージョン 12 または 15 OS リソースを指定する必要があります。Linux OS リソースをインポートするには、Linux OS リソースおよびデプロイメント・メディアの管理を参照してください。
Linux Ubuntu システムをキャプチャーするには、Ubuntu Linux OS リソースを事前に作成し、インポートしておく必要があります。Ubuntu リソースを作成してインポートする方法については、Linux Ubuntu デプロイメント用の OS リソースの作成とインポートを参照してください。
- ネットワーク共有上の保存先フォルダー (Destination folder on network share)
- キャプチャー・タスクが作成するファイルが保管される、ネットワーク共有上のフォルダーを指定します。ネットワーク共有フォルダーは、
//<IP Address>/<drive_name>の形式で指定する必要があります (//192.168.1.232/sharedなど)。タスクにより、以下のファイルが作成されます。- キャプチャーしたシステムからのイメージ・ファイル (.lim)
- キャプチャーしたイメージに関する情報 (特に、オペレーティング・システム、サービス・パック番号、ロケールなど) を含むファイル (.imageinfo)。
- キャプチャーしたシステムのパーティション情報 (.ini)。この情報は、ベア・メタル・プロファイルの「パーティション・エディター」セクションに表示されます。
- ネットワーク共有のユーザー
- ネットワーク共有にアクセスするユーザーを指定します
- ネットワーク共有のパスワード
- ネットワーク共有にアクセスするためのパスワードを指定します。
- セキュリティー・モード
- ネットワーク共有にアクセスするために使用する必要がある認証プロトコルを選択します。デフォルトは
ntlmです。 - ブート時のハードウェア・パラメーター
- インストーラーに対して提供されるブート時のパラメーターを指定します。
重要:
- キャプチャー・タスクの参照マシンを準備する際に、必ずプライマリー・パーティションの 1 つにブート可能のフラグを立ててください。
- UEFI モードでブートされたコンピューターでキャプチャーされたイメージを、BIOS モードでブートされたコンピューターにデプロイすることはできません (その逆も同様です)。
Linux システムを正常にキャプチャーしたら、そのイメージをイメージ・ライブラリーにインポートして、キャプチャーしたイメージをデプロイするためのベア・メタル・プロファイルを作成する必要があります。詳しくは、イメージのインポート、および Linux イメージのベア・メタル・プロファイルの作成を参照してください。
要件および制限
Linux キャプチャー・タスクには、以下の制限が適用されます。
- キャプチャー・イメージのキャプチャーおよびデプロイメント用の btrfs ファイル・システムは、バージョン 12 以降の SLES/SLED オペレーティング・システムでのみサポートされています。バージョン 12 からサービス・パック 4 へのデプロイメントの場合、ベア・メタル・プロファイルで OS リソース・バージョン 12 サービス・パック 4 を使用する必要があります。
- 暗号化されたディスクがあるシステム上でのイメージのキャプチャーはサポートされていません。
- Ubuntu イメージでは、XFS および ZFS ファイル・システムはサポートされていません。
- LVM シン・プロビジョニングはサポートされていません。
- LVM パーティションを使用して RHEL 8.0 (CentOS 8.0) システムをキャプチャーする場合は、RHEL 8 (CentOS 8) バージョン 0 ではなく、RHEL 8 (CentOS 8) バージョン 1 のリソースが必要です。
- SUSE Linux Enterprise (SLES) 12 システムをキャプチャーしている場合は、
- 非 LVM パーティションに少なくとも 200 MB のフリー・スペースが必要です。
- ブート・ディレクトリー (/boot) が非 LVM パーティションに存在する必要があります。
- Ubuntu システムをキャプチャーする場合は、(架空であっても) ゲートウェイをネットワークに提供する必要があります。ゲートウェイがない場合はメッセージが表示され、手動で確認して続行する必要があります。
- 32 ビットの物理マシンはサポートされていません。
- 64 ビットの物理マシンで稼働している 32 ビットのオペレーティング・システム・イメージをキャプチャーすることはできますが、64 ビットの OS リソースを使用する必要があります。
- 複数の物理ディスクでの LVM ボリューム・グループ (VG) のキャプチャーは、サポートされていません。このようなキャプチャーの結果イメージをデプロイする場合、すべての VG が単一の物理ディスクに配置されるため、パーティション・サイズに問題が発生する可能性があります。
- パーティション・テーブルのレイアウトが異なる (DOS と GPT) 複数の物理ディスクを搭載したシステムのキャプチャーはサポートされていません。