DHCP サーバーの構成

ターゲットを OS Deployment サーバーに接続する場合、ネットワークの特性に基づいて、DHCP サーバーを構成することが必要な場合あります。

PXE ブート ROM は、DHCP サーバーを使用して、IP アドレスとその他の基本ネットワーキング情報 (サブネット・マスクやデフォルト・ゲートウェイなど) を取得します。BigFix Bare Metal Server を使用するには、DHCP 構成を変更しなければならない場合があります。通常、これらの変更は、BigFix Bare Metal Server インストーラーで自動的に実行できます。ただし、手動で変更したり、変更内容を確認したい場合もあります。
重要: DHCP サーバーがオプション 210 pxelinux.pathprefix() を使用するように構成されている場合、このオプションが原因で、ベア・メタル・ターゲットで PXE ブートが失敗します。ベア・メタル・デプロイメントでは、このオプションを構成しないでください。

以下に示す 3 つの状況のいずれかに対応するように DHCP サーバーを構成することができます。

  • DHCP サーバーと BigFix Bare Metal Server が同じホスト上で稼働していない場合。
  • DHCP サーバーと BigFix Bare Metal Server が同じホスト上で稼働している場合。
  • PXE ブート・サーバー・ディスカバリーがインストールされた PXE 2.0 インフラストラクチャーが存在し、ディスカバー対象サーバーのリストに BigFix Bare Metal Server を追加する場合。
注:
  • 以前に DHCP サーバーを別の PXE ブートストラップ用に構成した場合は、既存の DHCP 構成を再利用しないでください。BigFix Bare Metal Server を実行するホストに対する DHCP オプション 43 と 60 を削除し、このセクションに記載されているステップを実行してください (DHCP サーバーと同じホストで BigFix Bare Metal Server が稼働している場合は、オプション 60 を再度設定する必要があります)。
  • ご使用の環境内に 2 つの異なる OS Deployment サーバーがある場合など、DHCP オプション 43 と 60 の両方を設定する必要がある場合もあります。

DHCP サーバーと OS deployment serverが異なるターゲット上に存在し、PXE サーバー・ロケーションに関する情報が不明な場合

以下のアクションを実行します。

  • DHCP オプション 43 と 60 が設定されている場合は、それらのオプションを削除します。
  • DHCP サーバーが OS deployment server と同じコンピューター上で稼働していない場合、DHCP 構成は変更されません。OS deployment serverは、PXE ブート ROM がネットワーク経由で送信した DHCP パケットを検出し、標準の DHCP ネゴシエーション・プロセスに干渉することなく、PXE パラメーターを提供します。この動作を DHCPProxy と呼びます。
    注: 同じ環境内に複数の OS deployment serverが定義されている場合、この構成は許可されません。OS deployment server WebUI で、 DHCP プロキシー機能が無効になっていることを確認します。「サーバー・パラメーター」>「サーバー設定」>「DHCP プロキシー機能を使用不可に設定 = いいえ」(デフォルト値)

DHCP サーバーと OS deployment serverが異なるターゲット上に存在し、PXE サーバー・ロケーションに関する情報がわかっている場合

以下のアクションを実行します。

  • オプション 60 (クラス ID) を「PXEClient」に設定して、PXE サーバーの場所が既知であることをターゲットに通知します。
  • オプション 43 を設定することにより、PXE サーバーが DHCP サーバーと同じコンピューター上には存在していないことを指定し、PXE サーバーのロケーションを正確に指定します。
    注: 同じ環境内に複数の OS deployment serverが定義されている場合、この構成は必須です。
注: 一部の UEFI ターゲットは、オプション 43 を正しく処理することができません。これらのターゲットについては、オプション 66 と 67 を設定する必要があります。
これらのオプションについて詳しくは、次を参照してください。

DHCP サーバーと OS deployment serverが同じターゲット上に存在する場合

ターゲットに DHCP オプション 60 (クラス ID) を送信するように DHCP サーバーを設定します。オプション 60 が PXEClient に設定されている場合、DHCP サーバーは PXE サーバーの場所を認識しています。オプション 43 が設定されていない場合、PXE サーバーは DHCP サーバーと同じ IP アドレスを保持しています。

オプション 60 の設定について詳しくは、『DHCP オプション 60 の設定』を参照してください。