Notes インストールキットのサイズを削減する

Notes® インストールキットのサイズを最も簡単に削減するには、Windows™ または Mac で UpdateSiteMgr ツールを使用するか、Linux™ でカスタマイズした rpm または deb インストールキットを作成します。また、サポートされる Windows と Mac プラットフォームで以下の手動の方法を使用することもできます。

Notes Basic 版インストールキットに比べて、Notes にはインストールキットのサイズを増やすフィーチャーが含まれています。ただし、お客様のインフラストラクチャによっては、サイズの大きいインストールキットの配布を効率的に処理できない場合もあります。そのような場合は、キットのサイズを削減する一方で、Notes Standard 版クライアントの拡張機能を引き続き利用するための方法が必要となります。

オプションとして、提供されている UpdateSiteMgr ツールを使用するか、ここで説明する手順を使用して手動で特定のフィーチャーを削除することで、インストールキットのサイズを削減できます。
注: Notes インストールキットでフィーチャーを追加または削除する簡単な方法は、Notes インストールキットで提供されている UpdateSiteMgr ツールを使用する方法です。
注: Notes インストールキットのインストールマニフェスト (install.xml) に installfeature property required="false" を含むフィーチャーのみが、削除や他のインストールオプション用に使用できます。これらのフィーチャーには、Composite Application Editor、Connections (Activities)、組み込みの HCLSametime®、(シングルユーザーインストールの場合に) Domino® Designer と Domino Administrator クライアントが含まれます。その他すべての付属のフィーチャーは、インストールキットに付属したままにする必要があります。
注: Domino Designer と Domino Administrator では、Tuner を使用して、インストールを完全に無効化する変換を作成するという追加の手順が必要になります。この変換ファイルは、インストール中に Notes インストールキットに組み込まれている必要があります。
Notes インストールキットのおおよその削減サイズは、次のとおりです。
  • 組み込みの IBM Sametime - 4MB
  • CAE エディタ - 4MB
Notes インストールキットから、次の付属フィーチャーを削除できます。
  • 組み込みの Sametime - <installfeature default="true" description="%Sametime.description" id="SametimeUI" .. として表記
  • CAE エディタ - 次として表記 <installfeature default="false" description="%CAE.description" id="CAE"..
注: installfeature は、インストールマニフェストファイル (install.xml) で定義します。これらのフィーチャーの実装は Java™ で行われます。このコードは、インストールキット内の zip 形式の Eclipse 更新サイトディレクトリ updateSite.zip に含まれています。updateSite.zip ファイルとインストールマニフェスト (install.xml) からユーザーが選択可能なフィーチャーを削除して、updateSite.zip ファイルのサイズを削減することが可能です。
Notes インストールキットからフィーチャーを削除するには、以下の操作を実行します。
  1. Notes インストールキットをローカルドライブ上の新しいディレクトリにコピーします。すべてのサブディレクトリ (たとえば、C:\NotesInstallKit\) を含めます。
  2. ローカルにコピーした Notes インストールキットで、updateSize.zipUpdateSiteSave.zip などのバックアップ名に名前変更します。
  3. ディレクトリ構造を変えずに、バックアップファイルを新しいディレクトリに解凍します。

    updateSite ディレクトリの内容には、features サブディレクトリ、plugins サブディレクトリ、site.xml ファイルが含まれます。

    展開した更新サイトディレクトリからこれらの installfeature を削除するには、次のリストを参照してください。
    表 1. ワイルドカードファイル
    installfeature 削除するワイルドカードファイル
    Sametime

    featurescom.ibm.notes.sametime.installed.feature_*

    pluginscom.ibm.notes.sametime.installed_*

    Composite Application Editor

    featurescom.ibm.rcp.aaf.feature_*

    pluginscom.ibm.rcp.aaf.*

    pluginscom.ibm.rcp.aaf_*

    featurescom.ibm.notes.toolbox.ca.adapter.feature_*

  4. 展開された更新サイトディレクトリから該当するファイルを削除します。
  5. 展開された更新サイトディレクトリを zip 形式で圧縮して、新規 updateSite.zip ファイルを作成し、すべてのサブディレクトリが含まれるようにします。その際、既存のディレクトリ構造を保持します。
  6. install.xml ファイルをバックアップファイル (installsave.xml など) にコピーします。
  7. テキストエディタまたは XML エディタで install.xml ファイルを開きます。
  8. 手順 4 で削除したフィーチャーの ID を探します。フィーチャー ID を検索するには、次の形式を使用します。
    • 組み込みの Sametime - installfeature SametimeUI として表記
    • CAE エディタ - installfeature CAE として表記
  9. ファイル内で、featureID が見つかった位置から先頭方向へ、installfeature ..." で始まるフィーチャー定義の先頭を検索します。
  10. 次で開始する行の「前の」行に空白行を挿入します。 installfeature ..."
  11. 空白行で <!- - と入力した後、Enter キーを押して行を終わらせます。
  12. フィーチャー定義の末尾である installfeature の「後の」行に空白行を挿入します。
  13. 空白行で - - > と入力した後、Enter キーを押して行を終わらせます。
  14. ファイルを保存して閉じます。
  15. カスタマイズしたインストールキットを確認します。詳しくは、「カスタマイズした Notes インストールキットを確認する」を参照してください。
  16. テストインストールまたはアップグレードを実行して、カスタマイズした Notes インストールキットが正しく機能していることを確認します。