Linux で Notes のインストールまたはアップグレードをカスタマイズする

この手順を使用して、Linux™ プラットフォームクライアントで、カスタムフィーチャーを Notes® インストールに追加したり、フィーチャーを Notes インストールから削除したりします。

このタスクについて

次の例では、インストールマニフェストは /etc/ibm/platform rpm/deb name/install.xml であり、プラットフォーム rpm/deb 名は ibm_notes です。この例では、Notes 9.0 の ibm_notes-9.0.i586.rpm または ibm-notes-9.0.i586.deb パッケージとデフォルトのインストールディレクトリ /opt/ibm/notes を使用した場合を示しています。deb と rpm キット名は、各 Notes リリースで異なります。

関連情報、すべての Notes リリースの rpm と deb のパッケージ名については、「 に Notes をインストールおよびアップグレードするLinux」を参照してください。

手順

  1. 既存の /etc/ibm/ibm_notes/ ディレクトリ内の有効な install.xml ファイルをコピーします。

    インストールキット内の install.xml の内容は、/opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/install.xml の内容を上書きします。

    install.xml ファイルには、すべてのフィーチャー (rpm または deb パッケージに既に入っている HCL 提供のフィーチャーと、インストーラに追加するカスタマイズしたすべてのフィーチャーを含む) が含まれている必要があります。Notes インストールキットに付属している install.xml をフォーマットに使用します。

    rpm または deb プラットフォーム (ibm_notes-9.0.i586.rpm または ibm-notes-9.0.i586.deb) では、Notes インストールマニフェストは /opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/install.xml にあるか、デフォルトの場所のオーバーライドとして外部の /etc/ibm/platform rpm/deb name/install.xml にあります。

  2. 有効な updatesite フォルダを /etc/ibm/ibm_notes/ ディレクトリに配置します。

    新しい updatesite フォルダには、カスタマイズ済みフィーチャーと対応するプラグインが含まれています。rpm または deb パッケージに既に入っているフィーチャーには、新しい updatesite フォルダは必要ありません。updatesite/plugins フォルダと updatesite/features フォルダのすべての JAR ファイルには署名が付けられている必要があります。

  3. 必要に応じて、提供されているプラグインカスタマイズファイルをカスタマイズします。

    plugin_customization.ini ファイルをカスタマイズして、プラグインにデフォルトプリファレンスを設定することができます。このファイルは java.io.Properties 形式のファイルです。plugin_customization.ini ファイルは、rpm/deb キットの場合は /opt/ibm/notes/framework/rcp/plugin_customization.ini に、外部では /etc/ibm/platform rpm/deb name/plugin_customization.ini にあります。

    注: 提供されている plugin_customization には次のステートメントが含まれています。Notes インストーラでは、特定の信頼された Notes 署名者による署名がすべてのフィーチャーに付いている必要があるためです。
    com.ibm.rcp.security.update/UNSIGNED_PLUGIN_POLICY=PROMPT
    com.ibm.rcp.security.update/UNTRUSTED_SIGNATURE_POLICY=PROMPT
  4. 署名用のキーストアファイルを提供します。
    注: Notes インストールキットの一部としてインストールされているフィーチャーとプラグインには、適切に署名が付いている必要があります。

    セキュリティ鍵ストアファイルは、rpm/deb 内の /opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/.keystore*、または外部の /etc/ibm/platform rpm/deb name/.keystore* にあります。鍵ストアファイルは、プラットフォーム rpm/deb を使用して更新できます。

  5. カスタマイズした plugin_customization.ini (使用する場合) と /.keystore* ファイルを /etc/ibm/ibm_notes/ ディレクトリに配置します。
  6. カスタマイズした rpm または deb の Notes インストーラを実行します。
    run '# rpm -i ibm_notes-9.0.i586.rpm"
    run '$ sudo dpkg -i ibm-notes-0.0.i586.deb"

アドオン rpm または deb パッケージ

このタスクについて

アドオン rpm と deb パッケージには、Notes のインストールに使用したものと同じプロセスフローを使用することができます。インストールマニフェスト (install.xml ファイル) は、rpm または deb キットの場合は /opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/install.addon name.xml/opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/uninstall.addon name.xml に、外部ではデフォルトの場所のオーバーライドとして /etc/ibm/Addon rpm/deb name/install.addon namexml/etc/ibm/Addon rpm name/uninstalladdon name xml にあります。

この例では、Notes アドオン ((ibm_activities-9.0.i586.rpm またはibm-activites-9.0.i586.deb、例えば、name=ibm_activities) を使用します。
注: deb と rpm キット名は、各 Notes リリースで異なります。

手順

  1. 有効な install.name.xml ファイルと uninstall.name.xml ファイルを、インストール先のコンピュータの /etc/ibm/name/ ディレクトリに配置します。

    新しいファイルは、/opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy ディレクトリにインストールされている既存のファイルを上書きします。

    install.name.xmluninstall.name.xml ファイルには、name フィーチャーが含まれている必要があります。これらのフィーチャーは、提供されている rpm パッケージまたは deb パッケージの既存フィーチャーに加えて、これからインストールまたはアンインストールするサードパーティまたはカスタムのフィーチャーも含みます。

    注: install.name.xml ファイルの例については、/opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/install.name.xml ファイルを参照してください。
    注: uninstall.name.xml ファイルの例については、/opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/uninstall.name.xml ファイルを参照してください。
  2. 有効な updatesite フォルダを /etc/ibm/ibm_notes ディレクトリの下に配置します。

    新しい updatesite フォルダには、サードパーティまたはカスタムのフィーチャーと対応するプラグインが含まれています。

    注: 提供されている rpm または deb パッケージに既に入っているフィーチャーには、新しい updatesite フォルダは必要ありません。

    この手順の一部として、以下を実行する必要があります。

    1. カスタムの plugin_customization.ini ファイルを作成します。
    2. キーストアファイルを提供します。
  3. rpm または deb パッケージのものを上書きする場合は、plugin_customization.ini /.keystore*/etc/ibm/ibm_notes に配置します。

    インストールキットの plugin_customization.ini ファイルは、インストール先コンピュータの /opt/ibm/notes/framework/rcp/deploy/ ディレクトリ内にある plugin_customization.ini ファイルとマージされます。

    注: カスタムまたはサードパーティのフィーチャーには信頼された Notes 署名者の署名が付いている必要があります。または、インストール前にカスタムキットの plugin_customization.ini ファイルから次の 2 行を削除し、インストール完了後に、導入された plugin_customization.ini ファイルに 2 行を戻す必要があります。
    com.ibm.rcp.security.update/UNSIGNED_PLUGIN_POLICY=PROMPT
    com.ibm.rcp.security.update/UNTRUSTED_SIGNATURE_POLICY=PROMPT 
  4. 次のサンプルをリファレンスとして使用して、rpm または deb をインストールします。
    run '# rpm -i ibm_activities-9.0.i586.rpm'
    run '$ sudo dpkg -i ibm-activities-9.0.i586.deb'
    注: 外部ロケーションの上書きされたファイルを使用すると、インストール中にインストールまたは有効化されるフィーチャーセットを定義することができます。