付属の Eclipse フィーチャー用に Notes インストールマニフェストをカスタマイズする

付属の Notes® インストールマニフェスト (install.xml) を編集して、インストールできるフィーチャーとインストール機能選択パネルでユーザーに表示される内容を制御できます。

Notes インストールキットのインストールマニフェスト (install.xml) に installfeature プロパティ required="false" を含むフィーチャーのみが、削除や他のインストールオプション用に使用できます。これらのフィーチャーには、Composite Application Editor、Connections (Activities)、フィードリーダー、組み込みの HCLSametime®、(シングルユーザーインストールの場合に) Domino® Designer と Domino Administrator クライアントが含まれます。その他すべての付属のフィーチャーは、インストールキットに付属したままにする必要があります。

注: Domino Designer と Domino Administrator では、MSI Tuner を使用して、インストールを完全に無効化する変換ファイル (.mst) を作成するという追加のステップが必要になります。インストールまたはアップグレード時にこの変換ファイルを使用する必要があります。

付属の Eclipse フィーチャーを Notes にインストールする場合は、次のいずれかの処理を行うことができます。

  • フィーチャー名が表示され、ユーザーがオプションを選択または選択解除できるようにします。フィーチャー名がインストール機能選択パネルに選択された状態で表示され、ユーザーがこのフィーチャーを選択または選択解除できるようにします。
  • フィーチャー名が表示され、このフィーチャーが強制的にインストールされるようにします。フィーチャー名がインストール機能選択パネルに表示され、ユーザーがこのフィーチャーを選択解除できないようにします。
  • フィーチャー名がインストール機能選択パネルに表示されないようにします。この処理を選択すると、インストールマニフェスト内で属性がどのように設定されているかにより、該当するフィーチャーがインストールされる場合とインストールされない場合があります。
  • 付属のフィーチャーをインストール対象から削除します。installfeature ブロックはコメント化したり、さらには削除したりすることができます。

付属のフィーチャー向けに install.xml ファイルをカスタマイズする場合、サブレベルの「feature」要素ではなく、installfeature 要素にのみ着目します。

Web ブラウザまたは XML エディタで Notes install.xml ファイルを開くと、ファイルの内容が展開され、階層化されて表示されます。表示を単純化するには、フィーチャー階層を省略表示すると、installfeature 要素のみが表示されます。各 installfeature 要素はインストール可能なフィーチャーを表します。

インストールマニフェストは、XML エディタまたはテキストエディタを使用して編集できますが、カスタマイズの次のステップに進む前に、XML を必ず検証してください。

以下に、install.xml スニペット (特に installfeature 要素) の例を示します。Composite Application Editor など付属のフィーチャーについては、「default」、「required」、「show」の各属性を編集できます。各属性は、installfeature 要素スニペット内にあります。
+ <installfeature default="false" description="%Editors.description"id="Editors" name="%Editors.name" required="false" show="true"version="8.5.3.20121115.0230">
注: 「required」属性が「true」に設定されている installfeature 要素は、編集しないでください。
  • default -- installfeature の名前を、インストール対象として選択された状態で表示するかどうかを指定します。true に設定すると、installfeature の名前はインストール機能選択パネルで選択された状態で表示されます。false に設定すると、installfeature の名前はインストール機能選択パネルで選択されていない状態で表示されます。
    注: 「default」属性は、インストーラの再実行時には無視されます。また、以前にインストールしたオファリングに installfeature が存在しなかった場合を除き、アップグレード時にも無視されます。このため、以前にインストールしたオファリングでの installfeature の状態 (インストール済みかどうか) が表示されるようになっています。
  • required -- installfeature を必ずインストールするかどうかを指定します。true に設定すると、installfeature はインストールされます。false に設定し、さらに show を true に設定すると、installfeature の名前が Notes のインストール機能選択パネルに表示され、ユーザーがオプションを選択できるようになります。

    「required」属性は「default」属性よりも優先されます。

  • show -- installfeature を Notes のインストール機能選択パネルに表示するかどうかを指定します。true に設定すると、installfeature 名が表示されます。false に設定すると、installfeature 名は表示されません。

プロビジョニングについては、関連トピックを参照してください。

例: インストール機能選択パネルにフィーチャーが表示され、ユーザーがフィーチャーを選択または選択解除できるようにする

Notes のインストール中に installfeature の名前を表示し、ユーザーがそれを選択または選択解除できるようにするには、次の値を設定します。

  • default -- false
  • required -- false
  • show -- true

例: インストール機能選択パネルにフィーチャーが表示され、そのフィーチャーが強制的にインストールされるようにする

installfeature の名前が表示され、そのフィーチャーが強制的にインストールされるようにするには、次の値を設定します。

  • default -- true
  • required -- true
  • show -- true

例: インストール機能選択パネルにフィーチャーが表示されないようにし、そのフィーチャーがインストールされるようにする

インストール機能選択パネルに installfeature の名前が表示されないようにし、そのフィーチャーが強制的にインストールされるようにするには、次の値を設定します。

  • default -- true
  • required -- true
  • show -- false

例: インストール機能選択パネルにフィーチャーが表示されないようにし、そのフィーチャーがインストールされないようにする

インストール機能選択パネルに installfeature の名前が表示されないようにし、そのフィーチャーがインストールされないようにするには、そのフィーチャーのブロックを削除するか、install.xml ファイルの installfeature 要素をコメント化するか、次の値を設定します。

  • default -- false
  • required -- false
  • show -- false