デスクトップポリシーのウィジェット設定を指定する

ポリシーのユーザーのウィジェットと Live Text へのアクセスを制御するには、デスクトップ設定文書の [ウィジェット] タブを使用します。

このタスクについて

一部のポリシー設定には、[この設定の適用方法] 列があります。この列を使用すると、その設定に対して以下のいずれかの条件を指定できます。

  • 値を設定しない

    設定された値は、クライアントの [ウィジェット] プリファレンスパネルには適用されません。ユーザーは、プリファレンスの値を指定できます。この値は、ポリシー設定によって上書きされることはありません。

  • 初期値を設定する

    設定された値はクライアントに適用されますが、ユーザーは [ウィジェット] または [Live Text] プリファレンスパネルで設定を変更することができます。管理者がポリシー値を後から変更した場合でも、ユーザーの設定は上書きされません。

  • 変更のたびに値を設定

    設定された値はクライアントに適用され、ポリシー設定が変更されるたびに再適用されます (ユーザーが設定した変更を上書き)。

  • 値を設定するが変更しない

    設定された値はクライアントに適用されますが、ユーザーが値を変更できないように、[ウィジェット] または [Live Text] プリファレンスパネルからの値の変更は無効になります。

注: サーバー管理環境を使用していない場合は、インストール前またはインストール後に plugin_customization.ini ファイルを使用して、ウィジェットと Live Text 機能へのユーザーアクセスを制御できます。また、[ウィジェット] プリファレンスパネルを使用して、カタログサーバー、カタログ名、インストールするカテゴリの値を設定したり、[ウィジェットツールバーおよびマイウィジェットサイドバーパネルを表示] 設定を使用したりすることもできます。ポリシー設定は、Eclipse プリファレンスより優先されます。

ポリシーまたはプリファレンスが変更されていない場合のデフォルトのウィジェットとライブテキストの動作については、「デフォルト設定のウィジェットと Live Text の動作」の関連トピックを参照してください。

HCLiNotes® でサポートされるポリシー設定の詳細については、関連情報リンクにある HCLiNotes Administration 製品資料を参照してください。

手順

[ウィジェット] タブの以下のフィールドに必要な情報を入力します。
表 1. [ウィジェット] タブのフィールド
フィールド アクション
ウィジェットカタログサーバー

アプリケーションの開始時、およびカタログからユーザーのローカルレプリカへの定期的な複製時 (デフォルトでは通常優先度アプリケーションに対して設定されたスケジュールに従って実行) にプロビジョニングの元になるカタログサーバーを指定します。サーバー/ドメイン形式または完全修飾名を使用してください。サーバー/ドメインのフォーマットを使用する場合は、サーバーフェイルオーバーがサポートされます。

このポリシーの [この設定の適用方法] 列が [ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、ユーザーは [ウィジェット] プリファレンスパネルで値を変更できません。

デフォルトでは、この値は設定されていません。

ウィジェットカタログアプリケーション名

クライアントアプリケーションの開始時、およびカタログからユーザーのローカルレプリカへの定期的な複製時 (デフォルトでは通常優先度アプリケーションに対して設定されたスケジュールに従って実行) に、プロビジョニングの元になるカタログサーバー上のウィジェットカタログアプリケーション名 (toolbox.nsf など) を指定します。カタログアプリケーションを作成するには、ウィジェットカタログテンプレート (toolbox.ntf) を使用します。

このポリシーの [この設定の適用方法] 列が [ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、エンドユーザーは [ウィジェット] プリファレンスパネルで値を変更できません。

デフォルトのカタログ名は toolbox.nsf です。

インストールするウィジェットカタログのカテゴリ

このユーザー用にインストールおよび更新するウィジェットカテゴリを指定します。これらのカテゴリは、[ウィジェット] プリファレンスパネルの [インストールするカテゴリ] リストボックスに表示されます。この設定を使用すると、ユーザーによるアクセスを特定のウィジェットカテゴリに制限することができます。このフィールドを空白にすると、ユーザーの [マイウィジェット] サイドバーパネルにウィジェットはインストールされません。カテゴリは通常、ユーザーグループ (特定のプロジェクトチームやジョブタイプなど) に対応します。

このポリシーにリストされているカテゴリにより、[ウィジェット] プリファレンスパネル内の対応するカテゴリ名が選択されます。[この設定の適用方法][ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、カテゴリは無効になり、エンドユーザーがそれらを選択解除することはできません。

デフォルトでは、この値は設定されていません。

Live Text を有効にする

自動認識された Live Text をユーザーの Notes® 文書に破線の下線付きテキストとして表示するかどうかを指定します。Live Text 画面は、セッションで稼働中に表示/非表示を切り替えることができます。

この設定が無効になっていている場合や、[この設定の適用方法][ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、[Live Text プリファレンス] パネルはエンドユーザーに表示されません。

デフォルトでは、この設定は有効になっています。

サイドバーに [マイウィジェット] パネルを表示

[マイウィジェット] サイドバーパネルを Notes サイドバーに表示するかどうかと、[ウィジェット] メニューおよびツールバーを表示するかどうかを指定します。

この設定が有効になっている状態で [この設定の適用方法] 列が [ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、エンドユーザーは、[ウィジェット] プリファレンスパネルで [ウィジェットツールバーとマイウィジェットサイドバーパネルを表示] の値を変更できません。

この設定が無効になっている状態で [この設定の適用方法] 列が [ユーザーによる初期値の再設定不可] に設定されている場合、[ウィジェット] プリファレンスパネルはエンドユーザーには表示されません。

デフォルトでは、この設定は有効になっています。

ウィジェットの作成を特定の種類だけに限定

ウィジェットの作成と編集を (プロバイダ ID として参照される) 特定の種類に限定します。

ウィジェットとライブテキスト機能には、ウィジェットプロバイダの拡張ポイントが用意されています。提供されているウィジェットプロバイダには、Notes のビュー、Feed、Web ページ/サービス、Google Gadget などがあります。

この設定が無効になっている場合、種類に関係なくウィジェットの作成と編集を行うことができます。

この設定が有効になっている場合、特定の種類のウィジェットのみ作成または編集できます。システム管理者は次の設定を使用して、使用可能なウィジェットタイプ (プロバイダ ID) を指定できます。

デフォルトでは、この設定は有効になっています。

プロバイダ ID をウィジェット追加用に有効にする
注: このフィールドがフォームに表示されるのは、[ウィジェットの追加を特定の種類だけに限定] が有効になっている場合だけです。

作成用に使用できるウィジェットタイプを指定します。リストでは種類をカンマ (,) で区切ります。選択可能なウィジェットタイプは次のとおりです。

com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesViewPalleteProvider 
com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesFormPalleteProvider 
com.ibm.rcp.toolbox.web.provider.WebServicesPalleteProvider 
com.ibm.rcp.toolbox.feeds.FeedPalleteProvider
com.ibm.rcp.toolbox.google.provider.internal.GooglePalleteProvider
com.ibm.rcp.toolbox.prov.provider.ToolboxProvisioning
com.ibm.rcp.toolbox.search.provider.SearchPalleteProvider 
com.ibm.rcp.toolbox.ca.provider.internal.CAActionPalleteProvider 
com.ibm.notes.toolbox.provider.XPagesPalleteProvider

デフォルトは「.」(ピリオド) です。

注: デフォルト設定 ( '.' ) の状態では、ユーザーはウィジェットを作成できません。

例えば、ポリシー設定 [ウィジェットの追加を特定の種類だけに限定][有効] に設定されており、[プロバイダ ID をウィジェット追加用に有効にする] が以下の値に設定されている場合、ユーザーが作成できるのは Google ガジェットウィジェットタイプだけです。

com.ibm.rcp.toolbox.google.provider.internal.GooglePalleteProvider
プロバイダ ID をインストール/実行用に制限

ウィジェットのインストールと更新を (プロバイダ ID として参照される) 特定の種類に限定します。これを有効にした場合、管理者は以下の設定を使用して、使用できるウィジェットタイプ (プロバイダ ID) を指定できます。インストールできるウィジェットタイプを制限する場合は、[ウィジェットの追加を特定の種類だけに限定] ポリシーと [プロバイダ ID をウィジェット追加用に有効にする] ポリシーを使用して、同じウィジェットタイプの作成も制限する必要があります。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

プロバイダ ID をインストール/実行用に有効にする
注: このフィールドは、[プロバイダ ID をインストール/実行用に制限] が有効になっている場合にのみフォームに表示されます。

インストールと更新用に使用できるウィジェットタイプを指定します。リスト内の種類を区切るためにはカンマを使用します。

以下は、使用可能なウィジェットタイプ/プロバイダ ID のエントリの一部です。使用可能なウィジェットタイプ/プロバイダ ID は、使用可能なウィジェットタイプと相互に関連しています。

com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesViewPalleteProvider 
com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesFormPalleteProvider 
com.ibm.rcp.toolbox.web.provider.WebServicesPalleteProvider 
com.ibm.rcp.toolbox.feeds.FeedPalleteProvider
com.ibm.rcp.toolbox.google.provider.internal.GooglePalleteProvider
com.ibm.rcp.toolbox.prov.provider.ToolboxProvisioning
com.ibm.rcp.toolbox.search.provider.SearchPalleteProvider
com.ibm.rcp.toolbox.ca.provider.internal.CAActionPalleteProvider 
com.ibm.notes.toolbox.provider.XPagesPalleteProvider

デフォルトは以下のとおりです。

com.ibm.rcp.toolbox.google.provider.internal.GooglePalleteProvider,com.ibm.rcp.toolbox.web.provider.WebServicesPalleteProvider,com.ibm.rcp.toolbox.feeds.FeedPalleteProvider,com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesViewPalleteProvider,com.ibm.rcp.toolbox.prov.provider.ToolboxProvisioning,com.ibm.notes.toolbox.provider.NotesFormPalleteProvider,com.ibm.rcp.toolbox.search.provider.SearchPalleteProvider,com.ibm.rcp.toolbox.ca.provider.internal.CAActionPalleteProvider,com.ibm.notes.toolbox.provider.XPagesPalleteProvider

例えば、ポリシー設定 [プロバイダ ID をインストール/実行用に制限][有効] に設定され、[プロバイダ ID をインストール/実行用に有効にする] が以下の値に設定されている場合、ユーザーは Google ガジェットウィジェットタイプのみをインストールまたはプロビジョニングできます。

com.ibm.rcp.toolbox.google.provider.internal.GooglePalleteProvider
拡張ポイント ID をインストール/実行用に制限

特定の拡張ポイントを含むウィジェットのインストールを制限します。これを有効にした場合、管理者は以下の設定を使用して、許可される拡張ポイント ID を指定できます。

注: 拡張ポイントは Eclipse の機能です。拡張ポイントは、プラットフォームに対して、他のプラグインを接続できる新しいファンクションポイントを定義します。Eclipse は、コアプラットフォームに対して多くの拡張ポイントを提供します。また、ウィジェットとライブテキスト機能もいくつかの拡張ポイントを提供します。

Eclipse プラットフォームは、多数の識別子を提供します。以下はその一例です。

org.eclipse.ui.popupMenus, org.eclipse.ui.viewActions, org.eclipse.ui.views  

Notes と Expeditor は、多数の識別子を提供します。以下はその一例です。

com.ibm.rcp.ui.shelfViews,com.ibm.rcp.search.engines.searchEngines, com.ibm.rcp.search.ui.searchBarSets, com.ibm.rcp.content.contentTypes, com.ibm.rcp.annotation.regex.regexTypes

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

拡張ポイント ID をインストール/実行用に有効にする
注: このフィールドがフォームに表示されるのは、[拡張ポイント ID をインストール/実行用に制限] が有効になっている場合だけです。

このリストを制限するか、このリストに追加できます。リストでは項目をカンマで区切ります。デフォルトは以下のとおりです。

org.eclipse.ui.popupMenus,com.ibm.rcp.content.contentTypes,com.ibm.rcp.annotation.regex.regexTypes,com.ibm.rcp.ui.shelfViews,org.eclipse.ui.views,org.eclipse.ui.viewActions,com.ibm.rcp.search.engines.searchEngines,com.ibm.rcp.search.ui.searchBarSets

たとえば、次の設定は、ウィジェットがコンテンツタイプを提供できるが、その他の拡張ポイントは提供できないように指定します。

com.ibm.rcp.toolbox.admin/toolboxdynamicExtPtIDs=com.ibm.rcp.content.contentTypes

アクションの作成と管理

[マイウィジェット] サイドバーパネルや [ウィジェット管理] ビューでの作業中に、ユーザーによるアクションの作成、編集、削除を許可するかどうかを指定します。

デフォルトでは、このオプションは使用不可に設定されています。

認識機能とコンテンツタイプの作成と管理

ユーザーが [マイウィジェット] サイドバーパネルでの作業中に認識機能とコンテンツタイプを作成、編集、削除できるかどうかを指定します。有効にすると、ユーザーは、認識機能とコンテンツタイプを作成、削除、編集できる他、マイウィジェットの [ウィジェット、コンテンツ、認識機能の管理] オプションを使用できます。また、これにより、[マイウィジェット] メニューに [すべてのコンテンツの認識] オプションが表示され、Notes 文書でコンテンツタイプを右クリックしたときに [type プロパティの表示] アクションが表示されます。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

デフォルトの認識機能を有効にする

HCL が提供する Live Text 拡張認識機能 (ユーザー (名前)、場所 (アドレス)、組織など) を有効に設定するかどうかを指定します。

Notes クライアントの場合、この設定が無効になっていると、ユーザーは設定を有効にすることができません。

デフォルトでは、この設定は有効になっています。

メールを使用してウィジェットを送信

ユーザーが [E メールの送信] アクションを使用して、他のユーザーにウィジェットを XML 拡張添付ファイルとして送信できるかどうか、および、ユーザーが [マイウィジェット] サイドバーパネルから [エクスポート] オプションを使用して、選択したウィジェットを含む XML ファイルを出力できるかどうかを指定します。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

メールなどからウィジェットをインストール

ユーザーがメールまたはユーザーのファイルシステムから入手した XML 拡張ファイルを使用して、ウィジェットをインストールできるかどうかを指定します。この設定が有効になっている場合、ドラッグアンドドロップ操作によってウィジェットをメール (または添付された extension.xml ファイルを含む Notes 文書。ただし設定済みカタログは除く) からインストールするか、ユーザーのファイルシステムからのインポートアクションを使用することができます。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

カタログからウィジェットをインストール

構成されたカタログを参照して、マイウィジェットサイドバーパネルまたはサイドバーにインストールするウィジェットを選択できるかどうかを指定します。これを有効にすると、ユーザーはカタログからウィジェットを選択し、そのウィジェットの XML 拡張子の添付ファイルを、自分のマイウィジェットサイドバーパネルにドラッグアンドドロップすることができます。また、Notes クライアントでは、[ウィジェット] プリファレンスパネルを使用して、プロビジョニング対象となる追加のカテゴリ ([インストールするウィジェットカタログのカテゴリ] 設定にリストされているものに加えて) を選択することもできます。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。

他のユーザーが参照できるようカタログに公開 (カタログ ACLS)

ユーザー (一般的にはパワーユーザーまたはアプリケーション開発者ユーザー) に、[マイウィジェット] サイドバーパネルから他のユーザーが使用するカタログにウィジェットを発行するためのアクセスを許可します。このオプションはウィジェット、コンテンツタイプ、認識機能に適用されることに注意してください。

ウィジェットをカタログに公開する場合、ウィジェットカテゴリをカタログに割り当てる必要があります。

デフォルトでは、この設定は無効になっています。