グループを使用する
グループとは、共通の特徴を持つユーザー、グループ、サーバーのリストのことです。宛先リストやアクセス制御リストで使用すると便利です。グループを使用すると、管理作業を簡単にすることができます。
例えば、旧従業員全員をリストする Terminations という名前のグループを作成すると、個々のサーバー文書の [セキュリティ] タブの [サーバーアクセス] セクションにある [サーバーへのアクセス不可] フィールドに、このグループ名「Terminations」を入力できます。従業員が退職した場合は、その従業員の名前を「Terminations」グループに追加して、Domino® ディレクトリを強制的に複製し、その従業員がドメイン内のすべてのサーバーにアクセスできないようにすることができます。「Terminations」グループを使用すると、従業員が退職するときに、個々のサーバー文書に従業員名を一つ一つ手動で追加する時間と手間が省けます。
グループを作成するには、Domino ディレクトリにグループ文書を作成します。登録済みのユーザーのグループへの追加は、グループ文書の作成時に行うことができ、新規ユーザーのグループへの追加は、登録時に行うことができます。グループに追加できる名前の数には制限はありません。ただし、グループ内の名前に使用できる合計文字数は、32KB を超えることはできません。グループを管理できるようにしておくために、大きなユーザーリストは、2 つ以上のグループに分割してください。
デフォルトでは、Domino ディレクトリにはLocalDomainServers と OtherDomainServers という 2 つのグループが含まれています。LocalDomainServers では、現在のドメインにすべてのサーバーを含めます。Domino は、現在のドメインに登録したサーバーを自動的に LocalDomainServers グループに追加します。OtherDomainServers には、現在のドメインにないすべてのサーバーが含まれています。たとえば、OtherDomainServers には、貴社がやり取りする他社のサーバーの名前などが含まれています。他社や他のドメインのサーバーとの接続を設定する場合は、そのサーバー名を OtherDomainServers グループに追加します。
ドメインの最初のサーバーの設定時に [LocalDomainAdmins グループをすべてのデータベースとテンプレートに追加する] チェックボックスをオンにした場合、Domino ディレクトリに第 3 のグループ LocalDomainAdmins が作成されることがあります。LocalDomainAdmins グループには、ドメイン管理者の名前が含まれます。
個々のグループには所有者が必要です。通常は、システム管理者かデータベース管理者が所有者になります。
サブグループを使用する
サブグループを作成して使用することができます。サブグループは別のグループのメンバーとして追加されるグループです。サブグループはグループを作成するのと同じ方法で作成します。次に、作成したサブグループを、別のグループにメンバーとして追加します。
複数のグループ名を使用する
Domino Administrator でグループを作成する場合は、1 つのグループに複数のグループ名を指定できます。複数のグループ名を使用する場合は、次のことに注意する必要があります。
- このフィールドに複数のグループ名を入力し、その名前をカンマ (,) またはセミコロン (;) で区切ると、セミコロンで区切られた複数の名前と解釈されます。
- どのグループ名もグループのアドレス指定に使用されます。[グループ名] フィールドの名前 (ファーストネーム) 以外の名前は、名前 (ファーストネーム) に解決され、メールがグループのメンバーに配信されます。
- このフィールドに入力した名前 (ファーストネーム) 以外のグループ名を Domino ディレクトリから検索した場合、この名前は検索されず、このフィールドの名前 (ファーストネーム) は一致していると見なされません。