添付ファイル統合 (DAOS) に参加したサーバーをバックアップする

サーバー上のデータベースが添付ファイル統合に参加するように設定されている場合、このサーバーのバックアップには、Domino® 添付ファイルとオブジェクトサービスのリポジトリ内に保管されたすべての .NLO ファイルをバックアップする追加のステップが必要になります。作成後にこれらのファイルが変更されることはないため、最初のバックアップ後は、増分バックアップを実行するだけで済みます。

このタスクについて

次の手順では、障害の場合にファイルを元の Domino サーバーに復元することを想定しています。.NLO ファイルが元のサーバーの鍵で暗号化されている場合は、それらのファイルが元の Domino サーバーに復元された場合にのみ読み取り可能になります。さらに、DAOS ディレクトリに対するオペレーティングシステムのファイル許可やファイル所有権がバックアップユーティリティの実行後も変更されていないことを確認します。元の所有者がアクセスできない場合、Domino 添付ファイルとオブジェクトサービスは .NLO ファイルの操作を続行できません。

手順

  1. DAOS で遅延削除を使用している場合は、この間隔をバックアップの間隔よりも長い時間に設定します。例えば、週次でバックアップする場合、サーバー文書の「DAOS オブジェクトの削除を n 日間延期」設定に 8 日を指定します。
  2. NSF ファイルに対応しているバックアップユーティリティを使用して、.NSF ファイルをサーバーにバックアップします。バックアップユーティリティでは、Domino C API ツールキットのバックアップ方法と復旧方法を利用できなければなりません。
  3. DAOSCAT.NSF ファイルと DAOS.CFG ファイルをバックアップします。これらのファイルは、データディレクトリにあります。
  4. すべての .NLO ファイルを DAOS リポジトリ内にバックアップします。任意のフラットファイルのバックアップユーティリティ (Tivoli® Storage Manager など) を使用できます。DAOS によりサブディレクトリが作成されている場合は、バックアップ内のディレクトリ階層を保守します。
  5. DAOS リポジトリの最初のバックアップ後に、必要に応じて .NSF ファイルと .NLO ファイルの両方について増分またはフルバックアップを実行します。
  6. オプション: データの最も完全な回復のために、最後のバックアップ後に発生した変更を再実行できるように、すべてのトランザクションログをアーカイブすることを強く推奨します。