Domino ドメインモニター (DDM)
Domino® ドメインモニター (DDM) では、1 ヵ所の Domino Administrator クライアントから、1 つ以上のドメインにある複数のサーバーの全体的なステータスを表示でき、DDM から提供される情報を利用して素早く問題を解決できます。
DDM は次の機能を備えています。
- 複数の機能エリアで問題を自動的に特定し、考えられる原因を判別する。
- スケジュール、内容、対象の設定が可能な 50 を超える新しい調査を利用してモニターする。
- ドメインステータスをトップダウンで表示する機能重視のビューで、ステータスの詳細情報を選択して表示する。
- 最重要の問題、解決済みの問題、解決されていない問題をインジケータによって視覚的に示す。
- セットアップを簡略化するために、調査設定用のデフォルト設定を用意している。
- 数分間でサーバーとクライアントの重要な問題を検出し、報告する。
- 報告された問題を解決するために、適切なアクションを実行し、データベースにリンクする。
DDM は設定可能な調査を使用して複数のサーバー間で情報を収集し、Domino ドメインモニターデータベース (DDM.NSF) の指定した収集サーバーで、その情報を集約し、報告します。調査は個別のチェック、またはチェックのセットであり、1 つ以上のサーバー、データベース、サービスに対して実行するよう設定します。調査によって、ステータスやサーバーの Health 情報を DDM.NSF に返します。デフォルトのスケジュールやユーザー指定のスケジュール、またはサーバー上のイベントや調査が独自に決めた必要性に応じて、調査を実行します。
複数のサーバーやドメイン間で情報を収集し、報告するために、DDM では他のサーバーから情報を収集するサーバーと、情報を収集する対象のノードサーバーから構成される収集階層を使用します。すべてのイベント情報は、ユーザーが参照できる Domino ドメインモニターに保存され、集約されます。ユーザーは収集階層を指定します。つまり、どのサーバーが収集サーバーになり、どのサーバーがノードサーバーになるか指定します。収集階層を、収集サーバーが他の収集サーバーから収集する多層構造にできますが、DDM の動作には必要ありません。DDM 調査の場合と同様に、収集階層は、統計 & イベントデータベース (EVENTS4.NSF) の設定ユーザーインターフェースを使用して簡単に作成、変更できます。
収集サーバーは、拡張イベントとシンプルイベントという 2 つのクラスのイベント情報を収集します。イベントを開くと、イベント文書に [クラスのタイプ] フィールドがあり、そこにシンプルイベントまたは拡張イベントが表示されます。拡張イベントは、DDM 調査文書により生成されたイベント、Domino イベントジェネレータにより生成されたイベント、DDM イベントレポートに表示される特定の対象情報があるその他のイベントです。ターゲット情報には、サーバー、データベース、エージェントまたはユーザー指定のターゲットがあります。シンプルイベントは特定のターゲット情報に関連していない、または特定のターゲット情報を含んでいないイベントです。例えば、Domino サーバーコンソールに報告されるほとんどのイベントは、シンプルイベントです。