修復のオプション

このトピックでは、修復の実行時に使用できるオプションについて説明します。

表 1. 修復のオプションと同等のコマンドラインオプション
[修復] ツールと [タスク] - [Start コマンド] ツールの修復オプション 同等のコマンドラインオプション 説明
  • すべてのデータベースを修復
  • このデータベース、またはフォルダのみを修復

databasepath

Fixup only this database or folder を選択すると、指定したデータベースまたは指定したフォルダ内のすべてのデータベースで修復が実行されます。Domino® データフォルダにあるデータベースで修復を実行するには、SALES.NSF のようなファイル名を入力します。データフォルダ内のフォルダにあるデータベースで修復を実行するには、そのデータベースのパスを、データフォルダからの相対パスで指定します。例えば、DATA\SALES フォルダ内のすべてのデータベースに対して修復を実行するには、SALES と指定します。

Fixup all databases を選択するか、コマンドラインにデータベースのパスを指定しない場合は、サーバー上のすべてのデータベースに対して修復が実行されます。

注: [修復] ツール使用時に対象データベースか対象フォルダを指定するには、データベースかフォルダを選択します。

処理したデータベースをログファイルへレポート

-L

データベースを開いて破損の有無を検査するたびに、Notes Log に記録されます。この引数を指定しない場合は、実際に問題を検出したときにだけ記録されます。

最後の修復以降のみ検索

-I

特定のデータベースで修復を実行すると、修復を最後に実行してから更新された文書だけが検査されます。このオプションを指定しない場合は、すべての文書が検査されます。

すべての文書を検索

-F

すべてのデータベースに修復を実行すると、データベースの文書がすべて検査されます。このオプションを指定しない場合は、修復を最後に実行してから更新された文書だけが検査されます。

注: [修復] ツール使用時にこのオプションを指定するには、[最後の修復以降の文書のみ検索] を選択解除します。

クイック修復の実行

-Q

完全に検査しないことで検査時間を短縮します。このオプションを指定しない場合は、文書が完全に検査されます。

ビューを除外する (高速)

-V

ビューを処理対象から除外します。このオプションを使用すると、修復の実行時間を短縮できます。ビューが破損していても構わない場合に使用します。

不正な文書をパージしない

-N

壊れた文書をパージしません。このため、次に修復を実行したときや、ユーザーが次にデータベースを開いたときには、修復がデータベースをもう一度検査し直す必要があります。破損の程度が軽い場合や、データベースのレプリカが存在しない場合に、このオプションを使用して文書内のデータを取り出します。

未読リストを最適化

-U

データベースの ID テーブルを、以前のバージョンの形式に戻します。カスタマーサポートが推奨する場合以外は、このオプションを選択しないでください。

トランザクションログデータベースの修復

-J

トランザクションログが有効になっているデータベースで実行されます。このオプションを指定しない場合、通常、ログが有効なデータベースには修復が実行されません。

認定のバックアップユーティリティを使用している場合は、修復実行直後に完全バックアップを実行するようにスケジュールを設定してください。

開いているデータベースの修復

-O

開いているデータベースで修復を実行すると、そのデータベースはオフラインになり、修復が実行されます。

これは、修復を実行し、データベース名を指定している場合のデフォルトの動作です。このオプションを指定していない場合でデータベース名を指定しないときは、開いているデータベースで修復は実行されません。

開いているデータベースを修復しない

-Z

単一データベースでの修復実行にのみ適用されます。データベースがオフラインでなく、使用されている場合、修復は実行されません。

これは、修復が複数のデータベースで実行されるときのデフォルトの動作です。

確認のみ

-C

データベースの整合性とレポートエラーの有無について確認します。データベースの変更は行いません (例えば、壊れた文書をパージしません)。

サブディレクトリを修復

-Y

サブフォルダ (サブディレクトリ) のデータベースで修復を実行します。

サブディレクトリを修復しない

-y

サブフォルダ (サブディレクトリ) のデータベースでは修復が実行されません。

このビューのみ更新

-T

database -T viewtitle

データベースの特定のビューを更新します。

注: ビューを指定する場合、-T フラグを指定してインダイレクトファイル (.IND) を使用することはできません。

Fixup 用 DAOS オプション

Fixup 用の次の DAOS オプション (-D) は、コマンドラインからのみ実行できます。他の Fixup オプションと同様に、-N オプションを追加すると文書の削除を防止できます。

DAOS 対応データベースはトランザクションログを必要とするため、-D オプションには -J オプションを含める必要があります。

表 2. Fixup 用 DAOS オプション

コマンドライン

説明

-J -D dbname.nsf

文書が破損した場合、Document Attachment and Object Service (DAOS) チケット (参照) が古くなった場合、関連付けられたオブジェクト (.NLO ファイル) がない場合の 3 つの場合において、DAOS に保存されたオブジェクトを含む指定したデータベースの文書をパージまたは修復します。

-D オプションは、DAOS リポジトリ内の孤立したオブジェクトへの参照もパージします。ただし、-D を使用せずに Fixup を実行したときと異なり、このオプションを使用すると実際のオブジェクトは保持されます。このため、DAOS 再同期コマンドを使用してこれらのオブジェクトを後でクリーンアップできます。

DAOS チケットに保存された .NLO ファイルのロケーション情報が古くなっている場合、このオプションは情報を更新します。このオプションは、Show Directory コマンドを使用して表示できる DAOS 参照の数とサイズの情報も強制的に再計算します。