この資料では、サーバーとデータベースを管理およびモニタリングするためのツールについての情報を提供します。
この節では、Domino® システムをモニターする際に役立つツールと機能について説明します。
データベースのアクティビティ、複製、および文書削除をモニターできます。
このセクションのトピックでは、Domino® サーバーを管理するためのツールについて説明します。
システムアクティビティとプラットフォームの使用をモニターするには、Domino® Administrator、Web サーバー管理クライアント、サーバーコンソールの 3 つのツールのいずれかを使用できます。
パフォーマンスの問題をモニターし、トラブルシューティングするには、いくつかの異なるツールを使用できます。
Domino® ドメインモニター (DDM) では、1 ヵ所の Domino Administrator クライアントから、1 つ以上のドメインにある複数のサーバーの全体的なステータスを表示でき、DDM から提供される情報を利用して素早く問題を解決できます。
Domino® SNMP Agent では、業界標準の SNMP を使用するサードパーティ製管理ステーションから Domino サーバーの各側面を管理することによって、Domino のモニターと制御の機能を強化します。
Domino® 管理者が担当する仕事の 1 つに、各サーバーの保守管理があります。
Domino® には、メールをモニターする際に使用できる 3 種類のツールがあります。メッセージトラッキングを使用すれば、特定のメールメッセージをトラッキングして指定した受信者がメッセージを受信したかどうかを確認できます。メール使用状況レポートは、メールの問題を解決し、メールネットワークの効率を改善するために必要な情報を提供します。メール調査は、メールルートに関するテストを行い統計を収集します。
ディレクトリアシスタントをモニターすることができます。これを行うには、Show Xdir コマンドを使用して、サーバーがディレクトリサービスに使用するすべてのディレクトリに関する情報を表示します。ディレクトリアシスタントの統計を表示することもできます。
データベースの使用状況を定期的にモニターします。データベースの使用頻度が高く、ユーザーからパフォーマンス上の問題が報告されている場合は、パフォーマンスを向上するためにいくつかの手順を実行することができます。
データベースにレプリカがある場合は、毎日、次のどれかの方法で複製をモニターできます。
-dl 引数を使用して Compact タスクを実行すると、指定したデータベースで削除された文書に関するデータのログを有効にすることができます。データは、サーバー上の IBM_TECHNICAL_SUPPORT ディレクトリに追加される削除ログファイルのエントリに記録されます。例えば、ユーザーが文書が見つからないとレポートする場合のトラブルシューティングに役立てるため、メールファイルから文書が削除された時間を記録することができます。
Domino® では、クラスタの状態を確認し、クラスタが円滑に効率よく動作し続けるよう調整することにより、過負荷になるサーバーがないようにすることができます。フェイルオーバー、ワークロードの均衡、クラスタの複製をモニターして、クラスタの稼働効率を確認できます。
Domino® Diagnostic Probe (DDP) (サポートにより提供される Java™ ユーティリティ) を使用して、断続的に応答が低速であったり、応答しなかったサーバーをモニターします。この調査は、バックグラウンドで実行される Java プロセス (dbopen.jar) です。このユーティリティは、データベースのオープントランザクションを呼び出すことで、特定の Domino サーバーを継続的に調べます。この調査によって低速の応答が検出されると、Notes® System Diagnostic (NSD) が呼び出され、診断データを収集します。このデータは、サポートによって、パフォーマンス低下のトラブルシューティングと原因の特定に使用されます。
Quality of Service (QoS) は、Domino® サーバーが確実に機能し、常に使用できる状態にしておくため、サーバーの全般的な操作に対応するように設計されています。サーバーが応答していないことやハングしていることを QoS が検出したときに、管理者にその問題についてメールを送信するか、自動的にそのサーバーを終了して再起動するように、QoS 調査を構成することができます。また、QoS のログ情報は、サポートでの分析にも役立ちます。
このトピックでは、kill イベントの実行時のサーバーとサーバーコントローラの動作、フェイルオーバーのトリガ、ログファイルの内容などの QoS 機能の詳細について説明します。
次のいずれかの作業を行うことによって、Domino® サーバーを管理します。
この節のトピックでは、Domino® データベースを設定して管理する方法について説明します。