SCC ダウンロード・プラグインの詳細設定の構成

詳細な構成を行うには、plugin.iniという SCC ダウンロード・プラグインの構成ファイルを手動で編集します。

plugin.ini ファイルは、「ダウンロード・プラグインの管理 (Manage Download Plug-in)」ダッシュボードからダウンロード・プラグインが登録されたときに、自動的に作成されます。このファイルには、ロギングやキャッシュに関する設定の他、リポジトリー・リスト・ファイルを拡張するためのカスタム構成も含まれています。

Linux システムでは、このファイルはダウンロード・プラグインが格納されているルート・ディレクトリーのツリー内にあります。たとえば、/var/opt/BESServer/DownloadPlugins/SCCProtocol です。

Windows システムでは、このファイルは BigFix サーバーのインストール・ディレクトリー内にあります。例えば、%PROGRAM FILES%\BigFix Enterprise\BES Server\DownloadPlugins\SCCProtocol です。
1. SCC ダウンロード・プラグイン構成ファイルの例
[Logger]
file = logs/SCCPlugin.log
level = INFO

[UA]
mirrorUsername       = 1234
mirrorPassword       = NTY3OA==

proxy                = 
proxyUser            = 
proxyPass            = 

primaryRepoListFile  = C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Server\
       GatherDBData\gather\Patching Support\CurrentSiteData/DLSuSERepoList.json

extendedRepoListFile = 
onlyUseExtendedRepoListFile = no

localCache =
localCacheOnly = no
注: plugin.ini は、大括弧で示される複数のセクションに分かれています。オプションは必ず正しいセクションで指定するようにしてください。オプションを別のセクションに移動すると、エラーが発生することがあります。

パスを指定する必要があるオプションfileprimaryRepoListFileextendedRepoListFile、および localCache) では、絶対パスと相対パスのどちらでも使用できます。相対パスは、ダウンロード・プラグインの実行可能ディレクトリーを基準とする相対パスです。デフォルトでは、実行可能ファイルは DownloadPlugins\SCCProtocol フォルダーにあります。

ロギング・レベルの設定

ロギング・レベルにより、SCCPlugin.log ファイルに書き込まれる詳細情報の量が決まります。

使用可能なロギング・レベルは以下のとおりです。
ERROR
ダウンロード・プラグインの実行に関連するエラーが出力されます。このようなエラーは、致命的エラーが発生する直前であることを示している場合があります。
WARNING
ダウンロードの失敗と、失敗の理由に関する情報が出力されます。
INFO
ダウンロードの進行状況とダウンロードの成功に関する一般情報が、最小限のトレース情報とともに出力されます。
DEBUG
問題のトラブルシューティングに使用される詳細情報が出力されます。これは、使用可能なレベルの中で最も詳細なレベルです。
ロギング・レベル・オプションは、[Logger] ファイルの plugin.ini セクションで変更できます。
[Logger]
file = logs/SCCPlugin.log
level = INFO

たとえば、ロギングが INFO に設定されている場合は、そのレベルと、そのレベルの上に記載されているすべてのレベルのログが、ロガーによって出力されます。この場合は、INFO、WARNING、および ERROR の各ログが出力されます。

注: ロギング・レベルを DEBUG に設定すると、ログに記録する情報の量が増えるため、パフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ロギング・レベルを DEBUG に上げるのは、問題を調査するときだけにとどめ、問題の解決後は INFO または WARNING に戻しておいてください。

拡張リポジトリー・リスト・ファイルの追加

SCC ダウンロード・プラグインは、必要に応じて、BigFix が正式にサポートしているリポジトリー以外のリポジトリー (LTSS コンテンツなど) に対しても使用できるように構成することができます。

そのようなリポジトリーをサポートするようにダウンロード・プラグインを構成する方法について詳しくは、SCC ダウンロード・プラグインの拡張を参照してください。

ダウンロード・キャッシュの設定

ダウンロード・キャッシャー・ツールを使用すると、指定した場所にパッケージとメタデータをダウンロードできます。

隔離された環境での Sha1 ダウンロード機能
ダウンロード・キャッシャー・ツールは主に、隔離された環境用に設計されています。このような環境では、セキュアなネットワークが必要であるために、ベンダーのサイトから直接ファイルを直接ダウンロードするためにインターネットにアクセスすることができません。
sha1 ダウンロード機能により、BigFix サーバーの sha1 フォルダーにパッケージが直接キャッシングされるので、パフォーマンスが向上します。
詳しくは、隔離された環境での SCC ダウンロード・キャッシャーの使用を参照してください。
インターネット対応 BigFix サーバーでの Sha1 ダウンロード機能
この方法は、インターネット対応の BigFix サーバーが含まれている環境にパッケージをキャッシュする場合のベスト・プラクティスと考えられます。sha1 ダウンロード機能により、BigFix サーバーの sha1 フォルダーにパッケージが直接キャッシングされるので、パフォーマンスが向上します。
詳しくは、sha1 フォルダーでのパッケージのキャッシングを参照してください。
インターネット対応の BigFix サーバーで sha1 ダウンロード機能を使用しない
何らかの理由で、sha1 ダウンロード機能による BigFix サーバーの sha1 フォルダーへのパッケージのキャッシングを行わないことにした場合は、ローカル・キャッシュを使用できます。詳しくは、ローカル・キャッシュ・フォルダーでのパッケージのキャッシングを参照してください。