カスタム・リポジトリーの管理

カスタム・リポジトリーと Subscription Management Tool (SMT) を設定して、バージョン 11 以降の SUSE Linux Enterprise 用のパッチを管理することができます。このソリューションを使用すると、適用環境全体に複数のリポジトリーと SMT を存在させることができます。

カスタム・リポジトリー・サポートにより、SUSE Linux Enterprise の Fixlet では、Novell カスタマー・センターを介さずに、Zypper を使用してカスタム・リポジトリーから直接パッケージをダウンロードできます。カスタム・リポジトリー・アーキテクチャーでは、帯域幅スロットリングはサポートされません。

カスタム・リポジトリーを使用すると、ご使用の適用環境のエンドポイントに適用できる内容を柔軟に制御できます。たとえば、カスタム・リポジトリーでホストしているカスタム・ソフトウェアを適用し、「パッチ・サポート」サイトから「Zypper を使用したパッケージのインストール」タスクを使用して、エンドポイントにソフトウェアをインストールできます。詳しくは、「カスタム・リポジトリーからのパッケージのインストール」を参照してください。

「SLE カスタム・リポジトリー管理」ダッシュボードを使用すると、カスタム・リポジトリー・ソリューションまたは SMT ソリューションを簡単に統合できます。
重要: カスタム・リポジトリーを使用する場合は、ダウンロード・エラーを回避するために SCC ダウンロード・プラグインを登録する必要があります。「ダウンロード・プラグインの管理 (Manage Download Plug-ins)」ダッシュボードでダウンロード・プラグインを登録できます。

リポジトリー・タイプの区別

カスタム・サポートではリポジトリーと SMT の両方が対象になります。エンドポイントはリポジトリーにも SMT サーバーにも登録できます。
注: 「SLE カスタム・リポジトリー管理」ダッシュボードでは、識別のためにのみ、SMT を 1 つのリポジトリー・タイプとして表します。このダッシュボードは SMT の動作には影響を与えません。
両方のタイプのリポジトリーが更新されていることを確認します。パッケージが使用可能でない場合、アクションが失敗する可能性があります。
リポジトリー
このタイプは標準のソフトウェア・リポジトリーを表します。これらのリポジトリーはパッケージの集合とメタデータを含む保管場所です。これらのリポジトリーは、オンライン・サーバー、CD、DVD、またはその他のメディアに置くことができます。
「SLE カスタム・リポジトリー管理」ダッシュボードでは、物理リポジトリーは追加されません。このアクションは別個に行う必要があります。
SMT
SMT を使用することで、企業のお客様は SUSE Linux Enterprise のソフトウェア更新とサブスクリプション・ライセンスの管理を最適化できます。SMT はリポジトリーと登録のターゲットを示し、このターゲットは Novell カスタマー・センターと同期されます。
SMT について詳しくは、SUSE 資料 (https://documentation.suse.com/sles/15-SP2/html/SLES-all/book-rmt.html) を参照してください。