隔離された環境での SCC ダウンロード・キャッシャーの使用

buildRepo サブコマンドを使用して 1 つのリポジトリーのすべてのパッチを特定のディレクトリーにダウンロードすることにより、隔離された環境用の SCC ダウンロード・キャッシャーを使用できます。

始める前に

  • BigFix でサポートされる SUSE 基本リポジトリーとサブリポジトリーにアクセスできることを確認します。確認するには、check-allrepos サブコマンドを実行します。
  • リポジトリー・メタデータおよびパッケージをダウンロードするための十分なスペースがあることを確認します。必要なストレージ・スペースを調べるには、サブコマンド check-storagereq を実行します。
  • 以下の手順を実行して、BigFix サーバーの sha1 フォルダー・サイズの制限を大きくします。
    1. BigFix コンソールから、コンピューターを右クリックして、「コンピューター設定の編集」を選択します。
    2. _BESGather_Download_CacheLimitMB のサイズを増やします。

      推奨されるサイズは、現行の BigFix サーバーの sha1 フォルダー・サイズに sha1_download_dir のサイズを加えた値です。

      sha1_download_dir のサイズを事前に決定できない場合、推奨される sha1_download_dir のサイズは、リポジトリーごとに最小で 50GB です。最小サイズの 50GB は、時間の経過とともに増加される可能性があることに注意してください。

手順

  1. buildRepo ファイルで SCCDownloadCacher.exe サブコマンドを使用して、1 つのリポジトリーのすべてのパッチを特定のディレクトリーにダウンロードします。例:
    SCCDownloadCacher.exe --mirrorUser username  --mirrorPass base64_encoded_password 
    --download_dir C:\downloads --sha1_download_dir C:\sha1_downloads
    buildRepo --key sles-12-x86_64-sp0,sles-11-x86-sp4
    

    この例で、ダウンロード・キャッシャー・ツールは、「sles-12-x86_64-sp0」リポジトリーと「sles-11-x86-sp4」リポジトリーの両方について、パッケージを sha1_download_dir にダウンロードし、リポジトリー・メタデータを download_dir にダウンロードします。

  2. download_dir を隔離された BigFix サーバーに転送し、sha1_download_dir の sha1 ファイルを BigFix Server の sha1 fold に転送します。
  3. plugin.ini と呼ばれる SCC ダウンロード・プラグインの構成ファイルを開きます。この plugin.ini ファイルに以下の設定を構成して、SCC ダウンロード・プラグインが必要なパッケージをオンラインではなく、ディレクトリーから取得するようにします。
    localCache = <download_directory_specified_for_the_--download_dir_parameter>
    localCacheOnly = yes
    ヒント: 次のとおり showKeys コマンドを使用して、現在サポートされているリポジトリーの OS キーのリストを <cacher directory>\logs\SCCDownloadCacher.log ファイルに表示します。
    SCCDownloadCacher.exe --mirrorUser <username> --mirrorPass <base64_encoded_password> 
    [parameters] showsKeys