NIM マスターの構成

NIM マスターのファイル・セットをインストールした後、「NIM インストールおよびセットアップ」ダッシュボードを使用して、NIM マスターを初期化し、NIM リソースをセットアップします。初期化時に、NIM マスターは、その NIM マスターに登録されている NIM クライアントでリモート側からコマンドを実行するための権限を指定されます。

始める前に

  • lpp_source リソースを保管するために十分なディスク・スペースがあることを確認してください。
  • NIM マスターは、NIM 環境の NIM クライアントと同じ、またはそれ以上のオペレーティング・システム、テクノロジー・レベル、および Service Pack レベルでなければなりません。

このタスクについて

  • NIM 環境に存在できる NIM マスターは 1 つだけです。
  • NIM マスターを、他の NIM マスターのクライアントにすることはできません。
  • 選択可能ないずれかの方式を使用して、NIM マスターと NIM リソースをセットアップすることができます。
    手動セットアップ
    この方式では、NIM 環境、環境オプション、および NIM リソースの初期化を最も細かく制御することができます。AIX 上での自動セットアップ・スクリプトは使用されません。
    NIM 環境セットアップ・オプションをできるだけ細かく制御したい場合、この方式を使用してください。自動化のエラーが原因で EZNIM または基本セットアップの方式が失敗する場合にも、この方式を使用できます。
    EZNIM
    この方式では、選択する必要があるオプションの数が最も少なくなります。大半のオプションと構成は、AIX ターゲット・システム上のネイティブ NIM 構成スクリプトによって自動的に定義されます。セットアップ・スクリプトの結果は、/var/adm/ras/nim.setup に保存されます。
    このオプションでは、NIM マスターのファイル・セットが欠落している場合に自動的にそのファイル・セットのインストールが試行されます。
    基本セットアップ
    この方式では、EZNIM オプションより細かく制御できます。AIX ターゲット・システム上でネイティブ NIM 構成スクリプトを使用することにより、多数の基本的な操作が自動化されます。

手順

  1. BigFix コンソールから、「すべてのパッチの管理」 > 「ダッシュボード」 > 「AIX 向けパッチ」 > 「NIM インストールおよびセットアップ」ダッシュボードをクリックします。
  2. 「NIM マスター構成」をクリックします。
  3. NIM マスターおよび NIM リソースを構成するための方式を選択します。
    1. NIM マスターの構成

    NIM マスターの構成
    • 手動セットアップ方式を使用するには、以下のステップを実行します。
      1. 「NIM 環境の手動セットアップ」をクリックします。
      2. NIM マスターのファイル・セットをまだインストールしていない場合は、インストールします。
      3. 「NIM マスター・オプションの初期化」セクションの下に情報を入力します。
      4. 使用したい NIM リソースを構成します。
        • lpp_source リソース
        • SPOT リソース
        • root リソース
        • dump リソース
        • ページング・リソース
        • home リソース
        • share_home リソース
        • tmp リソース
        注: lpp_source リソースおよび SPOT リソースは、デフォルトで、使用するように選択されています。
    • EZNIM セットアップ方式を使用するには、以下のステップを実行します。
      1. 「NIM 環境の EZNIM セットアップ」をクリックします。
      2. NIM 環境を初期化するためのソフトウェア・ソースを入力します。ソースは、CD デバイス、NFS ソース、またはローカル・ディレクトリーにある場合があります。たとえば、次のようにします。 cd0
      3. NIM リソースのボリューム・グループを入力します。たとえば、次のようにします。 rootvg
      4. NIM リソースのファイル・システムを入力します。たとえば、次のようにします。 /export/nim/eznim
      5. オプション: 使用可能なオプションのいずれかを選択します。
    • 基本セットアップ方式を使用するには、以下のステップを実行します。
      1. 「NIM 環境の基本セットアップ」をクリックします。
      2. NIM マスター用の 1 次ネットワーク・インターフェースを入力します。たとえば、次のようにします。 en0
      3. インストール・イメージの入力デバイスを入力します。たとえば、次のようにします。 cd0
      4. オプション: 適切なドロップダウン・リストから以下のアクションのためのオプションを選択します。
        • 基本セットアップ操作が失敗した場合に、新たに追加された NIM の定義とファイル・システムをすべて削除する。
        • NIM システム・バンドルおよび NIM bosinst_data を定義する。
        • リソース名にプレフィックス・レベルを追加する。
        • ディスクレスまたはデータレスのマシン・リソースを作成する。
      5. lpp_source リソースのオプションを構成する。
      6. SPOT リソースのオプションを構成する。
    NIM パラメーターについて詳しくは、IBM AIX インフォメーション・センターを参照してください。
    注: AIX インフォメーション・センターはバージョンごとに固有です。利用可能な AIX インフォメーション・センターのリストを確認するには、次の Web サイトで IBM AIX のリソースを確認してください。http://www-03.ibm.com/systems/power/software/aix/resources.html.
  4. オプション: 再使用可能な Fixlet を作成するのではなく、1 回限りのアクションを作成するには、チェック・ボックスを選択します。
  5. 「アクションの作成」をクリックします。
  6. アクションを適用してください。