メトリック使用状況が含まれている CSV ファイルの理解

ユーザー・インターフェース・レポートと CSV レポートとは構造が違うため、表示されるメトリック使用状況に関する情報はレポートのタイプごとに異なります。ユーザー・インターフェース・レポートと CSV レポートの情報の関係については、これらの違いを詳細に確認してください。

マルチレベルとフラット・レポート構造との比較

すべてのメトリック・レポートと IBM サブキャパシティー・レポートは PVU および RVU MAPC 製品の次のレベルで構成されています。
  1. 第 1 レベル - すべての製品のリスト

    すべてのメトリックレポートの第 1 レベル
    注: IBM サブキャパシティーという用語は PVU、RVU MAPC、VPC の各メトリックに適用されます。BigFix Inventory バージョン 10.0.16 以降、新しいレポート IBM サブキャパシティーが利用可能になりました。
  2. 第 2 レベル - 製品名をクリックすると、その製品がインストールされている物理サーバーに関する情報が表示されます。

    すべてのメトリックレポートの第 2 レベル
  3. 第 3 レベル - サーバー名をクリックすると、このサーバーで実行され、製品がインストールされている仮想マシンのリストが表示されます。

    すべてのメトリックレポートの第 3 レベル

監査スナップショットはマルチレベルではありません。しかし、ユーザー・インターフェースで使用可能なレポートと同じ情報を表示する必要があります。上記の画面キャプチャーに表示されているレポートに対応する監査スナップショットからの抜粋は以下のとおりです。簡素化するために、スナップショットの一部の列が非表示になっています。

1. 監査スナップショットの抜粋
D E F H K M N O P S
製品名 メトリック数量 メトリック・ピーク値の時刻 サーバー名 コアあたりの PVU 物理サーバー CPU コア・サブキャパシティー制限 物理サーバー CPU コア・サブキャパシティー 物理サーバー PVU サブキャパシティー制限 物理サーバー PVU サブキャパシティー コンピューター
IBM MQ 810 2016-06-01 00:00:00.000 X.XXX.XX.217 70 8 3 560 210 コンピューター 1
IBM MQ 810 2016-06-01 00:00:00.000 X.XXX.XX.217 70 8 3 560 210 コンピューター 2
IBM MQ 810 2016-06-01 00:00:00.000 X.XXX.XX.217 70 8 3 560 210 コンピューター 3

列 O (物理サーバー PVU サブキャパシティー制限) の値が追加されると、PVU 使用量は 1680 PVU になります。これは、ユーザー・インターフェースに表示される値より大きくなります。これらの値はすべて、列 S (コンピューター) にリストされている個々の VM ではなく、3 つの VM が実行される 1 つのサーバー (X.XXX.XX.217) を参照するため、加算されません。CSV レポートのフラット構造のため、列 M の値が繰り返されます。

CSV レポートからの値をユーザー・インターフェース・レポートに関連付ける必要がある場合、その関係は次のとおりです。
  • CSV レポートの列 O は、第 2 レベルのレポートの「PVU サブキャパシティー制限」列に関連します。
  • CSV レポートの列 N は、第 2 レベルのレポートの「CPU コア・サブキャパシティー」列に関連します。


PVU および RVU MAPC サブキャパシティー・ライセンス条項は、物理サーバー・レベルのみでライセンス使用量を指定します。仮想マシンまたは LPAR レベルで値を計算し、提示することはできません。このようなデータは BigFix Inventory では提供されません。詳しくは、こちらを参照してください: 「Virtualization Capacity License Counting Rules」。

ライセンス・ピーク値の時刻に検出されたソフトウェア・インスタンスのみを含む CSV レポート

CSV レポートには、ライセンス・ピーク値の時刻に検出されたソフトウェア・インスタンスのみがリストされます。インスタンスがレポート作成期間に環境にインストールされたにもかかわらず、ライセンス・ピーク値の時刻に検出されなかった場合、そのインスタンスは CSV レポートに表示されません。

例えば、3 つの DB2 インスタンスがインストールされているとします。レポート作成期間は 1 カ月に設定され、DB2 ライセンス使用状況は次のとおりです。
  • インスタンス 1 は最大 100 PVU を使用する
  • インスタンス 2 は最大 300 PVU を使用する
  • インスタンス 3 は最大 500 PVU を使用する

ライセンス・ピーク値の時刻

すべてのインスタンスの PVU 値の合計が最も高いときに、ライセンス・ピーク値が発生し、800 PVU (インスタンス 2 の 300 PVU + インスタンス 3 の 500 PVU) に等しくなります。ピークは、赤い正方形でマークされている期間に発生します。これがライセンス・ピーク値の時刻です。インスタンス 1 のピーク使用量はピーク値の時刻の範囲外です。これは、このインスタンスが現在のレポート作成期間に環境にインストールされたにもかかわらず、ライセンス・ピーク値の時刻に検出されなかったことを意味します。このインスタンスは CSV レポートに表示されません。