Microsoft プロセッサー・コア・ライセンスの管理
バージョン 10.0.12 では、BigFix Inventory はコアごとの物理ライセンス・モデルの新しいメトリックをサポートします。物理メトリック値と仮想メトリック値の両方に対して計算が実行されます。
サポートされるメトリック
次の表は、Microsoft Processor Core ライセンスでサポートされているメトリックの表です。
| メトリック | パラメーター |
|---|---|
| Microsoft Windows Server 物理プロセッサー・コア (製品のデフォルト・メトリック) |
|
| Microsoft Windows Server 仮想プロセッサー・コア |
|
| Microsoft Windows Server Standard 物理プロセッサー・コア (製品のデフォルト・メトリック) |
|
|
|
| Microsoft SQL Server 仮想プロセッサー・コア |
|
注:
-
検出された新しい Microsoft 製品には、上の表に従ってデフォルトのメトリックが割り当てられます。
- 確認済みバンドル、定義済みのデフォルト・カスタム・バンドリング、またはデフォルト・カスタム・メトリックを使用して検出された製品は、BigFix Inventory サーバーのアップグレード後に、新しいデフォルト・メトリックに再割り当てされません。
メトリックの計算
メトリックの計算規則は次のとおりです。
- メトリック値は契約対象の製品に対してのみ計算されます。
- 計算値は「すべての契約」パネルと「契約あたりの製品メトリック」パネルに表示されます。
製品の物理メトリック値を計算する
物理メトリック値の計算ルールは次のとおりです。
- 製品のメトリック値 = 各物理サーバー (ライセンス製品がインストールされているサーバーやライセンス製品がある VM がインストールされているサーバー) の計算値の合計
- サーバーのメトリック値 = サーバー・コア数 (物理的なプロセッサーと物理的なコンピューターごとの最小コア数)
Windows Standard では、物理サーバーに存在できるライセンス製品がある VM は最大 2 つです。制限を超える VM ごとに、製品の メトリック値がサーバーメトリック値によって増加します。
| メトリック | パラメーター |
|---|---|
| Windows Server Microsoft 物理プロセッサー・コア |
|
| Windows Server Standard Microsoft 物理プロセッサー・コア |
|
| Microsoft SQL Server 物理プロセッサー・コア |
|
製品の仮想メトリック値を計算する:
- 製品の仮想メトリック値 = ライセンス製品がインストールされている各仮想マシンと各物理マシンの計算値の合計。
- 仮想マシンのメトリック値 = 仮想コア数、仮想マシンごとの最小コア数。
- 物理マシンのメトリック値 = 物理的なコア数、物理的なプロセッサーと物理的なコンピューターごとの最小コア数。
| メトリック | パラメーター |
|---|---|
| Windows Server Microsoft 仮想プロセッサー・コア |
|
| Microsoft SQL Server 仮想プロセッサー・コア |
|
SQL Server に関する追加考慮事項
- SQL Server Standard を使用しているサーバーに VM が存在している場合は、手動で状況を管理する必要があります。物理プロセッサー・コアごとに計算されるように VM を分類する必要があります。これは SQL Server Standard の Microsoft ライセンス条項により必要になります。BigFix Inventory は、この状況を自動的には処理しません。お客様は通常このようなインスタンスを仮想プロセッサー・コア・メトリックに再割り当てする必要があります。
- MS SQL/Windows Server エディションの両方がハードウェア・コンピューターで実行されている場合は、ライセンスの使用状況は (ソフトウェア・カタログの定義に従い) 製品ごとに個別に計算されます。ライセンス・コストを最適化するためにライセンス計算メカニズムが上位エディションを自動的に選択することはありません。お客様は Microsoft ソフトウェアを適切に分類する必要があります。
- Windows Server Standard 仮想化ホストが仮想化以外の目的で使用されている場合は、お客様が手動で状況を管理する必要があります。このような場合は、Microsoft のライセンス条項に従い、メトリック計算を手動で行う必要があります。
例
以下は物理コアメトリック計算の例です。ソフトウェア分類のスクリーンショットには、計算例に使用されたソフトウェアと容量データが表示されています。特定のソフトウェア製品とメトリックを含む適切な契約が存在する必要があります。

以下は、上のスクリーンショットのデータを参照する数式とデフォルトの計算パラメーターに基づく計算例です。
Max(Server Cores, Server Active Sockets x 8 (min cores per processor), 16 (min cores per physical computer))
1 – Max (2, 8 x 1, 16) = 16
2 – Max (64, 8 x 32, 16) * ceil( 7 / 2) = 256 * 4 = 1024
3 – Max (8, 8 x 1, 16) * 3 = 48
Total: 16 + 1024 + 48 = 1088
結果は「すべての契約」パネルに表示されます。

以下は仮想コアメトリック計算の例です。ソフトウェア分類のスクリーンショットには、計算例に使用されたソフトウェアと容量データが表示されています。特定のソフトウェア製品とメトリックを含む適切な契約が存在する必要があります。

以下は、上のスクリーンショットのデータを参照する数式とデフォルトの計算パラメーターに基づく計算例です。
Max(Logical Processors, 8 (min cores per virtual computer))
1 – Max (4, 8) * 7 = 56
Max(Server Cores, Server Active Sockets x 8 (min cores per processor), 16 (min cores per physical computer))
2 – Max (8, 8 x 1, 16) * 3 = 48
Total: 56 + 48 = 104
結果は「すべての契約」パネルに表示されます。
