Oracle Solaris でのクライアント・インストール

キャパシティー・データが Oracle Solaris 仮想化で稼働しているコンピューターから適切に収集されるようにするため、すべての必要なオペレーティング・システム、ゾーン、およびドメインで BigFix クライアントをインストールします。次に、各エンドポイントでキャパシティー・スキャンをセットアップします。

設置順序

以下の順序で BigFix クライアントをインストールします。
  1. 制御ドメインのグローバル・ゾーン (存在する場合)
  2. グローバル・ゾーン
  3. ローカル・ゾーンおよびカーネル・ゾーン

この順序を変更して、最初にローカル・ゾーン内のコンピューターに BigFix クライアントをインストールすることができます。その結果、グローバル・ゾーン内のコンピューターに BigFix クライアントをインストールするまで、これらのコンピューターは「ホスト・スキャン・データがありません」ステータスになります。

要件

ゲストとホスト・システムに一致させるために、ローカル・ゾーンとその親グローバル・ゾーンの HOSTID 値は同じでなければなりません。それ以外の場合、BigFix Inventory は仮想化構造に関する情報を正しく構築できません。その結果、ゲスト・オペレーティング・システムの状態は「ホスト・スキャン・データがない」になります。

以下の考えられるインストール・シナリオの例では、グローバル・ゾーンとローカル・ゾーン内のコンピューターに BigFix クライアントをインストールする順序について説明しています。

シナリオ 適用対象
Solaris x86 SPARC
オペレーティング・システム 2 (ローカル・ゾーン) にインストールされているアプリケーションをディスカバーするには、以下の順序でクライアントをインストールします。
  1. オペレーティング・システム 1 (グローバル・ゾーン)
  2. オペレーティング・システム 2 (ローカル・ゾーン)
Oracle サーバー・ゾーン はい はい
9.2.14 オペレーティング・システム 3 (ローカル・ゾーン) にインストールされているアプリケーションをディスカバーするには、以下の順序でクライアントをインストールします。
  1. オペレーティング・システム 1 (グローバル・ゾーン)
  2. オペレーティング・システム 2 (カーネル・ゾーン内のグローバル・ゾーン)
  3. オペレーティング・システム 3 (カーネル・ゾーン内のローカル・ゾーン)
Oracle サーバー・ゾーン はい はい
オペレーティング・システム 4 (制御ドメインではない論理ドメイン上のローカル・ゾーン) にインストールされているアプリケーションをディスカバーするには、以下の順序でクライアントをインストールします。
  1. オペレーティング・システム 1 (制御ドメインのグローバル・ゾーン)
  2. オペレーティング・システム 3 (論理ドメインのオペレーティング・システム 4 のグローバル・ゾーン)
  3. オペレーティング・システム 4
Oracle サーバーの論理ドメイン はい
オペレーティング・システム 2 にインストールされているアプリケーションをディスカバーするには、以下の順序でクライアントをインストールします。
  1. オペレーティング・システム 1 (制御ドメインのグローバル・ゾーン)
  2. オペレーティング・システム 2
Oracle サーバーの論理ドメイン はい
9.2.15 オペレーティング・システム 5 (カーネル・ゾーン内のローカル・ゾーン) にインストールされているアプリケーションをディスカバーするには、以下の順序でクライアントをインストールします。
  1. オペレーティング・システム 1 (制御ドメインのグローバル・ゾーン)
  2. オペレーティング・システム 3 (論理ドメインのオペレーティング・システム 4 のグローバル・ゾーン)
  3. オペレーティング・システム 4 (カーネル・ゾーン内のオペレーティング・システム 5 のグローバル・ゾーン)
  4. オペレーティング・システム 5
Oracle サーバーの論理ドメイン はい