Domino ドメインモニターデータベースでイベントを表示する

Domino® ドメインモニターデータベース (DDM.NSF) を使用して、重要度、タイプ、サーバー、日付、割り当て別にソートしたイベントを表示します。また、このビューのタブをクリックするだけで、開いているイベント、最新のイベントまたはすべてのイベントを表示することもできます。

[マイイベント] ビューを使用すると、ユーザーに割り当てられているイベントだけが表示されます。Domino ドメインモニターデータベースを開くと、データは上位レベルで表示されますが、特定のイベントやイベントセットの詳細情報を表示するように選択できます。未読イベントの表示と、すべてのイベントの表示で切り替えることもできます。特定のイベントが頻繁に生成される場合、そのイベントの詳細履歴を表示して、イベントの原因や解決策を判断するのに役立てることができます。

注: 最新イベントは、開いているすべてのイベントと、閉じているイベントのうち直前の 7 日間に開いたことのあるすべてのイベントで構成されています。

大半のイベントメッセージは、2 つのステートメントで構成されます。この場合、問題ステートメントの後に理由ステートメントが続きます。例:

Unable to replicate with server server name: Server not responding.

最初のステートメントが問題ステートメントで、2 番目のステートメントが理由ステートメントです。(この例では、2 つのステートメントがコロンで区切られています。しかし、1 つのステートメントで構成されているメッセージにコロンが含まれることもあります。) 各ステートメントには固有のタイプと重要度が指定されています。「Unable to replicate with server server server name」というメッセージのメッセージタイプと重要度は「複製/失敗」で、「Server not responding」のメッセージタイプと重要度は「リソース/失敗」です。2 つのステートメントで構成されるメッセージは 2 つのイベントを生成します。メッセージが 1 ステートメントから成るか 2 ステートメントから成るかを見分ける明確な方法はありませんが、問題ステートメントの後に理由ステートメントが続くパターンのメッセージでは、通常 2 つのイベントが生成されます。イベントを最初に Domino ドメインモニターデータベースに記録する場合、次に示す状態のいずれかが自動的にイベントに割り当てられます。

  • [オープン] -- イベントの重要度は中程度ではなく、管理者はイベントを閉じていません。
  • [クローズ] -- イベントの重要度が中程度であるか、管理者がイベントを閉じました。閉じたイベントが後で中程度でない重要度を報告した場合、イベントの状態は [オープン] に変わります。
  • [永久にクローズ] - 管理者はイベントに完全に閉じたというマークをつけました。これらのイベントは自動的に再度開かれることはありませんが、管理者はイベントを再度開くか、[クローズ] として指定できます。

調査が実行されるたびに、イベント文書が更新されます。イベントの重要度が変更すると、イベントの状態は、自動的に変更されます。イベントの状態は、イベントの重要度によって決まります。重要度が中程度のイベントは閉じられ、中程度でない重要度のイベントが開かれます。イベントの状態は [オープン] と [クローズ] の間で何度も自動的に変更される可能性があります。完全に閉じたイベントは、自動的に開いたり、保留中になったりしません。イベントに [永久にクローズ] イベント状態を割り当てると、[オープン] または [クローズ] の状態に手動で戻さない限り、この状態のままになります。「永久にクローズ」は、解決済みの問題、古い問題、単に無視できる問題に割り当てられる永続的なカテゴリです。

イベントの確認または割り当ての後、[オープン]、[クローズ]、[永久にクローズ] という状態を手動で割り当てられます。

注: イベントの状態を変更するには、DDM.NSF の ACL に、少なくとも [作成者] アクセス権と [Change State] ロールが設定されていることが必要です。必要なアクセス権を持っていない場合、[Change State] ボタンは表示されません。

イベント文書の文書変更履歴セクションは、割り当てや状態変更の詳細を記録するため、変更した事項、変更時期、変更を実施したユーザーを判断できます。

注: イベントを管理者に割り当てるか、再割り当てするには、DDM.NSF の ACL に、少なくとも [作成者] アクセス権と [Assign Events] ロールが設定されていることが必要です。必要なアクセス権を欠いている場合は、[Assign Events] ボタンと [Reassign Events] ボタンは表示されません。

イベント文書のイベント変更履歴セクションを見て、前のイベント変更を調べることができます。

表 1. DDM アプリケーションのナビゲーションの項目
項目 説明
[オープンなイベント] タブ [オープンされたイベント] ビューには、開いた状態にあるすべてのイベントが表示されます。オープンされたイベントとは、重要度が異常で、管理者が閉じなかったイベントです。
[最近のイベント] タブ [最新のイベント] ビューには、開いたイベントと、前週に開いた状態にあって既に閉じられたイベントが、すべて表示されます。
[すべてのイベント] タブ [すべてのイベント] ビューでは、状態に関わりなく、DDM.NSF に格納されているすべてのイベントが表示されます。
[マイイベント] タブ [マイイベント] ビューでは、管理クライアントに管理者としてログインしたユーザーに割り当てられたイベントが表示されます。他の管理者に割り当てられたイベントは、このビューには表示されません。
[コメントの追加] ボタン 自分が所有するイベントについてのコメントを入力するには、データベースの ACL に [作成者] アクセス権が必要です。別の管理者が所有するイベントについてのコメントを入力するには、データベースの ACL に [編集者] アクセス権が必要です。

実行中のアクションに関する情報を追加したり、そのイベントに関する別の情報を追加するには、[コメント] フィールドを使用します。コメントはイベント文書の文書変更履歴セクションに追加されます。

複数のイベントを選択してコメントを追加することもできますが、ユーザーが正しいアクセス権を持つイベント以外にはコメントを追加できません。データベースに対して [編集者] アクセス権を持つ管理者は、自分が所有するイベントの他、他の管理者が所有するイベントに対してもコメントを追加できます。[作成者] アクセス権を持っている管理者は、自分が所有するイベントにのみコメントを追加できます。