クラスタ内複製のイベントと統計を表示する
クラスタ複製イベントと統計は、Domino® Administrator、Web サーバー管理クライアント、またはサーバーのログファイルで表示できます。クラスタ複製の稼働状況、ワークロード、ステータスに関する情報を参照し、統計情報を使用してクラスタ複製のバックログを見つけることができます。
クラスタ複製イベントを表示する
このタスクについて
クラスタレプリケータは、Notes® Log 複製文書を 1 時間に一度作成し、その 1 時間の間に行われたすべての複製に関する情報を記録します。各 Notes Log 複製文書には、データベース複製に関する情報と、現在発生しているエラーがすべて記述されています。エラーの発生は、複製できなかった項目があることを示しています。これは、複製先サーバーが使用できないために発生することがほとんどです。エラーが発生した場合、クラスタレプリケータは、正常に終了するまで、複製を定期的に再試行します。複製が正常に終了すると、エラーは記録されなくなります。クラスタレプリケータは、複製の対象となるサーバーごとに Notes Log 複製文書を作成します。
クラスタレプリケータによって生成されたクラスタ複製イベントを表示できます。
Domino Administrator または Web サーバー管理クライアントから操作する
手順
- サーバーペインで、[すべてのサーバー] または [クラスタ] を展開します。
- 表示する Notes Log が保存されているサーバーを選択します。
- タブをクリックします。
- タスクペインで、[Notes Log] または [server name ログ] を展開してから、[複製イベント] をクリックします。
- 結果ペインで、表示する複製文書を開きます。
Domino サーバーのログファイルから
手順
- Domino サーバーのログファイルを開きます。
- [Replication Events] ビューを開きます。
- 参照する Notes Log 複製文書を開きます。
例: クラスタ複製イベントを表示する
このタスクについて
次の例では、クラスタレプリケータで Sales/Acme サーバーから Sales2/Renovations サーバーに正しく複製された 2 つのデータベースを示しています。3 つ目のデータベース CUSTOMER.NSF は、Sales/Renovations サーバーで変更されましたが、Sales2/Renovations サーバーが使用できなくなったので複製されていません。
Sales/Renovations
09/04 03:50 PM - 09/04 03:50 PM
Remote Server: Sales2/Renovations
Initiated By: CLUSTER REPLICATOR ON SALES/RENOVATIONS
Elapsed Time: 0 minutes
Events
Unable to replicate from customer.nsf to Sales2/Renovations customer.nsf: Remote system no longer responding
Database Access Added Deleted Updated KBrec KBsent From
Sales2 Manager 34 0 1 3 15 cldbdir.nsf
cldbdir.nsf
Sales2 Manager 0 2 2 1 13 names.nsf
names.nsf
クラスタ複製統計を表示する
クラスタ複製統計のレポートやリストを表示できます。
クラスタ複製統計のレポートを表示する
このタスクについて
この手順を実行する前に、モニタリング結果データベースで統計レポートを有効にする必要があります。
Domino Administrator または Web サーバー管理クライアントから操作する
手順
- Domino Administrator のサーバーペイン、または Web サーバー管理クライアントで、[すべてのサーバー] または [クラスタ] のいずれかを展開します。
- 目的のサーバーを選択します。
- タブをクリックします。
- タスクペインで [モニタリング結果] を展開して、[統計レポート] を展開します。
- [クラスタ] をクリックします。
- [結果] ペインで、目的の文書を開き、その文書の [レプリカクラスタ統計] セクションを参照します。
タスクの結果
Web サーバー管理クライアントのみで操作する
このタスクについて
Web サーバー管理クライアントを使用すると、事前に指定した一連のクラスタ複製統計をモニターできます。これらの統計は、クラスタ統計の稼働状況、ワークロード、ステータスを示しています。これらの統計は、1 分ごとに自動的に更新されます。
手順
- サーバーペインで、[すべてのサーバー] または [クラスタ] を展開します。
- 目的のサーバーを選択します。
- [複製] タブをクリックします。
- タスクペインで、[複製統計] をクリックします。
クラスタ複製統計のリストを表示する
クラスタ複製統計のリストは、Domino Administrator、Web サーバー管理クライアント、サーバーコンソールから表示して確認できます。
Domino Administrator または Web サーバー管理クライアントから操作する
手順
- サーバーペインで、[すべてのサーバー] または [クラスタ] を展開します。
- 目的のサーバーを選択します。
- タブをクリックします。
- 統計リストで、[レプリカ] を展開し、次に [クラスタ] を展開します。
サーバーコンソールで操作する
このタスクについて
サーバーコンソールから次の Domino コマンドを送信します。
show stat replica.cluster*
クラスタ複製統計は「Replica.Cluster」で始まります。これらの統計から、更新された文書の数、クラスタレプリケータが保留中の複製を再試行した回数、クラスタ複製時の受信バイト数などのクラスタ複製イベントに関する情報が得られます。
クラスタ複製統計を使用してクラスタ複製のバックログを見つける
このタスクについて
サーバーのピーク稼働時には、複製イベントが特に頻繁に発生することがあります。クラスタレプリケータが処理しきれない複製要求がある場合には、複製バックログが発生することがあります。
この場合は、Replica.Cluster.WorkQueueDepth 統計を調べます。この統計は、内容が変更されたために複製を待機しているデータベースの数を示します。また、Replica.Cluster.SecondsOnQueue 統計も調べます。この統計は、データベースが複製されるまでの待機時間を示します。複製を待機しているデータベース数が常に 0 よりかなり多い場合、またはデータベースが複製を待機している時間が常に長過ぎると感じる場合は、複製バックログを減少させるために、複数のクラスタレプリケータの使用を検討してください。非常にアクティブなデータベースをサーバーから削除したり、サーバーにアクセスできるユーザー数を減らすことによっても、サーバーのワークロードを低減できます。