サーバー可用性限界値を設定する
サーバー可用性限界値は、サーバー可用性インデックスの許容下限値を規定します。Domino® は、毎分ほぼ 1 回、サーバー可用性インデックスを計算し、その値と設定済みのサーバー可用性限界値を比較します。
このタスクについて
Domino Administrator から
手順
Web サーバー管理クライアントで操作する
手順
クラスタ内のサーバーの再起動時に可用性限界値を使用する
クラスタのサーバーを再起動するときには、複製がすべて完了するまでそのサーバーをビジー状態にしておくことをお勧めします。この処理によって、ユーザーは、最新情報を持つデータベースにそのサーバー上でアクセスできるようになります。サーバーをビジー状態にするには、その可用性限界値を 100 に設定します。複製の完了後、ユーザーがそのサーバーを使用できるようにします。
サーバー可用性限界値を使用して、特定のサーバーへのフェイルオーバーを制御する
状況によっては、フェイルオーバーを特定のサーバーに限定することが必要になります。例えば、クラスタを設定した WAN で、クラスタサーバーの 1 台が他のサーバーよりも遠隔地にある場合、その遠隔地のサーバーへのフェイルオーバーを制限することができます。サーバーへのフェイルオーバーを制限するには、その可用性限界値を非常に高い値に設定します。
このタスクについて
たとえば、ボストン、ニューヨーク、香港にそれぞれ 1 台ずつ、合計 3 台のサーバーを使用しているとします。香港のサーバーがニューヨークのサーバーよりも可用性が高い場合、ボストンのサーバーは、香港のサーバーにフェイルオーバーします。しかし、香港のサーバーの可用性限界値を 100 に設定すると、要求されたデータベースのレプリカを持つクラスタサーバーがない場合を除き、他のクラスタサーバーは香港のサーバーにはフェイルオーバーしなくなります。
このようにフェイルオーバーを制御するときには、他のクラスタサーバー (この例ではボストンとニューヨークにあるサーバー) にクラスタで発生する大半のフェイルオーバーを処理できるリソースが十分にあることを確認してください。