この資料では、サーバーとデータベースを管理およびモニタリングするためのツールについての情報を提供します。
次のいずれかの作業を行うことによって、Domino® サーバーを管理します。
クラスタを設定した後、クラスタを管理するためのタスクを実行することができます。
あるクラスタから別のクラスタにサーバーを移動するには、単にそのサーバーを移動先のクラスタに追加します。Domino® は自動的にサーバーをクラスタから削除します。
このセクションのトピックでは、Domino® サーバーを管理するためのツールについて説明します。
この節では、Domino® システムをモニターする際に役立つツールと機能について説明します。
サーバー管理者の前任者の名前が Domino® ディレクトリのアクセス制御リスト (ACL) に記載されている場合は、その名前を ACL から削除します。そして新しい管理者の名前を登録し、その管理者に [管理者] 権限を割り当てます。
サーバーコンソールのパスワードを設定して、サーバーコンソールの不正使用から保護します。
Domino® ドメインの全文索引を作成するサーバーを再び通常の Domino サーバーとして使用するときは、Domino ディレクトリの該当グループからこのサーバーを削除し、サーバー文書を編集して、ディレクトリ構造から一部のファイルを削除します。
既存のサーバーを統合したり、サーバーを撤去したりするときは、撤去サーバー分析ツールを使用します。2 つのサーバーを 1 つに統合しても、サーバーの名前を変更しても、結果は同じで、以前のサーバー名が新しいサーバー名に置き換えられます。
システム管理プロセスを使用して Domino® ディレクトリや、データベース ACL と拡張 ACL から、サーバーへの参照を削除することができます。システム管理プロセスでは、[サーバーの削除] の処理中に、必要に応じてメール受信データベース文書と相互認証文書が自動的に削除されます。
問題の修正のためにデータベースやサーバーを一時的に利用不可にする必要があるときに、サーバーからユーザーセッションを切断すると便利です。準備ができたら、ユーザーが再度接続できます。1 つのユーザーセッション、現在のデータベースのすべてのユーザーセッション、または選択したユーザーセッションをサーバーから切断できます。
ドメイン内のサーバー名を検索し、サーバー名ごとの文書リンクとディレクトリリンクを含むログを表示できます。
有効期限が切れそうな証明書が設定されたサーバー ID を元の認証者を使用して再認証します。
コンピュータにあるすべてのサーバーパーティションを削除することも、1 つのサーバーパーティションだけを削除することもできます。
差分インストーラのインストール時にエラーが発生してインストーラが完了しない場合や、Domino® サーバーがクラッシュし、トラブルシューティングによってもその根本原因が判明しない場合は、次の手順を使用してサーバーを再インストールします。
Domino® のトランザクション記録では、データベースへの変更を収集して、それをトランザクションログに書き込みます。記録されたトランザクションは、リソースが利用可能なときやスケジュールされた時刻に一括してディスクに書き込まれます。
NSD を Microsoft Windows サービスとしてインストールして実行することは Domino 10 ではできなくなりました。
Notes/Domino の Fault Reports データベースには、サーバーのクラッシュ時に収集したデータが保管されます。データはクライアントとサーバーの両方から収集され、このデータを使用して、クライアントの信頼性を調べ、問題の原因を特定することができます。
サーバーまたはクライアントがクラッシュした後に、クライアントやサーバーの診断を実行して診断情報を収集するには、次のタスクを使用します。
自動診断収集ツールは、サーバーまたはクライアントがクラッシュした後、診断データを収集し、サーバーまたはクライアントが再起動すると、収集したデータを受信メールデータベースに送信します。その後、収集データを使用して、クラッシュの原因を調べることができます。
IBM_TECHNICAL_SUPPORT データベースには、設定コレクタ (Domino® Configuration Collector) と自動診断データ収集ツールを使用して収集されたデータが格納されます。また、このデータベースには、Domino ディレクトリからエクスポートされ、Domino サーバーコンソールで入力された Save コマンドによって .dxl 文書として保存されたシステム情報ファイルと文書が格納されます。
各 Domino® サーバーには、すべてのサーバーの使用状況をレポートし、サーバーのデータベースやユーザーに関する詳細情報を記録したログファイル (LOG.NSF) があります。Notes Log は、サーバーの初回起動時に自動的に生成されます。
デフォルトでは、ログファイル (LOG.NSF) には Domino® システムに関する情報が記録されます。
サーバーの使用状況と Web サーバーの要求を、Domino® Web サーバーログ (DOMLOG.NSF) に記録することができます。このオプションは、ビューとそのデータをさまざまな方法で作成する場合に有用です。
コンソールログのミラーリングを使用すると、コンソールログファイルに書き込まれるすべてのメッセージがモニターされる新規サーバースレッドが作成され、またこれらのメッセージが別のファイルに複製されます。この新しいファイルがいっぱいになると、スレッドによってこのミラーリングファイルがクローズされ、それ以降のメッセージを書き込むための新規ファイルが作成されます。この閉じられたミラーリングされたファイルは、自分の判断で削除できます。
Domino® Configuration Tuner (DCT) は、増え続けるベストプラクティスのカタログに基づいてサーバー設定を評価します。単一ドメイン内のすべてのサーバーを同時に評価できます。DCT は、DCT で見つかった問題を示すレポートを生成し、回避策を示し、役立つ参考情報への参照を提供します。
Activity Logging を使用すると、企業活動に関する情報を収集できます。こうした情報に基づいて、システムの使用料の請求や使用状況のモニターを行うことができます。リソースのプランニングをしたり、クラスタ化によってシステム効率が向上しているかどうかを判断したりすることもできます。
クラスタをモニターして、調整の必要性が認められた場合には、以下のタスクを実行して、クラスタにあるサーバー全体でワークロードをより適正に均衡させることができます。
クラスタはサーバーの可用性を向上させる目的で設計されます。
クラスタを設定するときは、データベースのレプリカを作成しておき、ユーザーがアクセスしようとしているデータベースやサーバーが使用できない場合に自動的に別のレプリカにフェイルオーバーするようにします。
ストリーミングクラスタ複製 (SCR) は、完全に接続されたクラスタとデータストリーミングの特性を利用して、オーバーヘッドの少ないクラスタレプリケータを生成する機能です。
クラスタでは、クラスタ複製と標準複製の両方を使用し、それぞれを同時に実行します。クラスタ複製は、クラスタでの主要な複製方法であり、標準複製は、クラスタレプリケータが更新できないデータベースでもすべて更新します。
クラスタにサーバーを追加すると、Domino® では Cluster Replicator が自動的に起動します。サーバーを起動するたびに、クラスタレプリケータが起動します。無効化、一時停止、再開など、さまざまな方法でクラスタ複製を制御することもできます。
クラスタにある一部のサーバー、または全サーバーに適用する設定がある場合には、目的のサーバーに適用するサーバー設定文書を作成できます。
データベースには 3 つの属性があり、それらを使用してデータベースに対するユーザーアクセスの可否を指定できます。
クラスタにサーバーを追加するには、システム管理サーバーを使用します。システム管理サーバーがクラスタに組み込まれている必要はありません。
クラスタからサーバーを削除するには、システム管理サーバーを使用します。システム管理サーバーがクラスタに組み込まれている必要はありません。
クラスタデータベースディレクトリには、クラスタ内のデータベースごとに 1 つの文書が保存されています。この文書によって、データベースのサーバー、パス、レプリカ ID などの情報や、データベースに対してクラスタ複製が有効になっているかどうか、データベースが無効か、削除待ちであるかどうかがわかります。クラスタマネージャとクラスタレプリケータはこの情報を利用して、データベースが使用可能かどうかを判別します。また、クラスタマネージャの場合はフェイルオーバー時に、クラスタレプリケータの場合はクラスタ複製時にデータベースにどのようにアクセスできるかを判別します。
この節のトピックでは、Domino® データベースを設定して管理する方法について説明します。