Domino サーバーを再インストールするか、コンピュータ間で移動する
差分インストーラのインストール時にエラーが発生してインストーラが完了しない場合や、Domino® サーバーがクラッシュし、トラブルシューティングによってもその根本原因が判明しない場合は、次の手順を使用してサーバーを再インストールします。
このタスクについて
注: Domino サーバーのアップグレードの失敗または Domino サーバーの完全な再インストールからの復旧のために、次の手順を実行することをお勧めします。これらの手順は、Domino サーバーのインストーラによってインストールされたコンポーネントにのみ関連します。データディレクトリ構造に保存するデータは、保護する必要があります。また、バイナリディレクトリに保存されたログがある場合、または他の製品がインストールされていて、このディレクトリにあるファイルを参照している場合は、これらのファイルのバックアップが必要になる場合があります。
Domino サーバーを再インストールしている場合は、Domino サーバーのフルインストールを実行して、インストール先を物理的なサーバー上にある以前インストールされていた Domino ディレクトリに指定します。この方法では、既存のシステムファイルは上書きされず、インストールファイルによりすべての関連情報が既存の NOTES.INI ファイルから取得されるため、最初のサーバー設定を実行する必要がありません。また、Domino ディレクトリも上書きされないため、サーバーが再起動されると、何も変更されなかったかのように動作し続けます。サーバーの起動は継続され、前の設定すべてがそのままの状態で残ります。
- ネットワーク設定を変更した場合は、サーバー文書も必ず更新します。サーバーの IP アドレスがサーバー文書の [ネットアドレス] フィールドに設定されている場合、異なる IP アドレスを持つ新しいコンピュータがインストールされた場合は、このフィールドを更新します。
- アップグレードまたは移動を実行する場合は、ディレクトリリンクがあるかどうかを確認します。
- OS レベルの接合または定義されているシンボリックリンクがあるかどうかを確認します。新規サーバーに新しいシンボリックリンクが作成されていること、またはこれらのリンク用のファイルがデータディレクトリの一部になっていることを確認します。
- サーバー名を変更する場合は、ファイルを新規サーバーにコピーする前に、暗号化されたすべてのデータベースを暗号化解除します。
- サーバーを異なるオペレーティングシステムプラットフォーム間で移動する場合は、FTP を使用してデータベースまたはメールファイルを移動し、コードページが壊れないようにします。一部の設定では、OS のコピーによりデータベースが壊れました。
- サーバーをあるマシンから別のマシンに移動する際に、ドライブマッピングを変更する場合 (例えば、C ドライブから D ドライブへの変更) は、NOTES.INI ファイルの以下のパラメータを次のように変更します。
Directory=d:\Domino\Data
NotesProgram=d:\Domino
- サーバーの NOTES.INI ファイルで検索を行い、これらのパラメータが適切に変更されていることを確認します。また、古いドライブ参照で「検索」(Ctrl + F) を実行して、必要に応じて変更します。注: 新規コンピュータへのサーバーの移動時にサーバーの名前を変更する場合は、ユーザーが該当の変更を自分のロケーション文書に対して行うように通知でき、またユーザーに代わってその変更を行うこともできます。
- サーバーを Microsoft™ Windows™ プラットフォームから UNIX™ プラットフォームへ移動する場合は、必ず Domino サーバーを使用してデータベースを複製してください。この主な理由は、この方法では互換性のないビュー索引が新規プラットフォームに複製されないためです。
- サーバーを Microsoft Windows プラットフォームから UNIX プラットフォームへ移動する場合は、ファイル名とパスに関する大文字/小文字の区別の問題を調べて準備してください。